Enterprise Vault™ 導入/計画

ファイルシステムアーカイブの処理

ファイルシステムアーカイブの設定が完了すると、Enterprise Vault がタスクごとのスケジュールに従ってファイルのアーカイブを実行します。Enterprise Vault は、アーカイブルールに定義した基準を満たすファイルを選択します。

Enterprise Vault は、自動的に各アーカイブポイント用のアーカイブを作成し、ルールに従ってファイルを選択して格納します。次にファイルは、ポリシー設定に従って、ショートカットに置き換えられるかまたは削除されます。

ボルトストアのプロパティのセーフコピー設定によっては、ボルトストアがバックアップされるまで元のファイルが有効のまま残り、その後ショートカットに置き換えられる場合もあります。

図: ファイルシステムアーカイブ処理の例 は、ファイルサーバーからファイルをアーカイブするときに使われる Enterprise Vault コンポーネントを示しています。

図: ファイルシステムアーカイブ処理の例

この例では、プレースホルダショートカットが NTFS ファイルシステムで使われるため、ファイルサーバーにはプレースホルダサービス (FSA エージェントの一部) がインストールされています。アーカイブ対象のフォルダ構造の最上部にマーク付けするために、2 つのアーカイブポイントがファイルサーバー上に作成されています。これにより、2 つのアーカイブ (アーカイブポイントごとに 1 つ) が作成されます。

Enterprise Vault サーバー上で、ボリュームポリシーにはアーカイブ対象のファイルを定義します。ファイルシステムアーカイブタスクは、タスクのスケジュールに従って、タスク制御サービスの制御下で実行されます。

ファイルがアーカイブされる際、Enterprise Vault Storage Service は、可能であればそのファイルを HTML に変換し、アーカイブにファイルを格納します。HTML を使って、インデックスサービスはファイルの詳細と内容にインデックスを付け、ユーザーがファイルを後で検索できるようにします。

多くのアイテムが一度にアーカイブされる場合、インデックスを無効にすることによってアーカイブ処理を高速化できます。Enterprise Vault Storage Service コンピュータが停止している場合、アーカイブインデックスを再構築することによって、後でアイテムにインデックスを付けることができます。