Veritas NetBackup アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. リファレンス
NetBackup 8.2 への NetBackup メディアサーバーのアップグレード
Veritas は、メディアサーバーのアップグレード方法として、NetBackup アップグレードスクリプトによる方法、UNIX および Linux のネイティブインストーラによる方法、VxUpdate による方法の 3 種類をサポートしています。NetBackup アップグレードスクリプトによる方法は標準的なアップグレード方法で、新規ユーザーにお勧めです。UNIX および Linux のネイティブインストーラによる方法は難易度が高い場合があり、追加の手順も必要です。VxUpdate は、リモートインストール機能とユーザー定義のスケジュールによるアップグレード機能を備えています。
MSDP を使うメディアサーバーのアップグレードには、ローリングデータ変換が含まれます。ローリング変換は、システムがビジー状態ではないときに実行されます。つまり変換は、バックアップ、リストア、CRQP、CRC チェック、圧縮などが非アクティブのときに実行されます。この変換では、通常のシステム操作への影響は予想されていません。ローリング変換が完了すると、変換後のシステムと新しいインストールの間で違いはありません。
NetBackup では、メディアサーバーが正しく機能するためにセキュリティ証明書を必要とします。このトピックに関する詳細情報を参照できます。
NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書についてを参照してください。
NetBackup には、すべてのサポート対象バージョンの管理コンソールが含まれています。NetBackup のサポート対象バージョンについて詳しくは、次を参照してください。
NetBackup 8.1.2 アップグレードに RHEL 7.5 へのアップグレードが含まれており、ファイバートランスポートメディアサーバー (FTMS) を使用する場合には、追加の手順が必要になります。詳細情報を参照できます。
NetBackup 8.2 による RHEL 7.5 でのファイバートランスポートメディアサーバーのサポートについてを参照してください。
表: メディアサーバーの移行手順
手順 |
作業 |
完了 |
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1 |
メディアサーバーのアップグレードがマスターサーバーのアップグレードに含まれる場合は、次のステップに進みます。 含まれない場合は、メディアサーバーを無効にします。 | |
2 |
NetBackup のすべてのサービスを停止します。
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3 |
NetBackup バイナリをアップグレードします。このトピックについて詳しくは、以下のページを参照してください。
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4 |
セキュリティ証明書を取得しなかった場合は、証明書を生成します。このトピックに関する詳細情報を参照できます。 NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書についてを参照してください。 | |
5 |
利用可能な NetBackup 8.2 メンテナンスリリースを確認します。メンテナンスリリースは NetBackup 8.2 の後にリリースされる非常に重要な修正が含まれます。ベリタスはアップグレードアクティビティ時に最新の利用可能なメンテナンスリリースをインストールすることを推奨します。 最新の NetBackup 8.2 メンテナンスリリースにアクセスする方法
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6 |
(該当する場合) メディアサーバーのアップグレードがマスターサーバーのアップグレードに含まれる場合は、このステップはスキップします。 メディアサーバーを再度アクティブにします。 | |
7 |
(該当する場合) メディアサーバーのアップグレードがマスターサーバーのアップグレードに含まれる場合は、マスターサーバーのアップグレード手順を再開します。 | |
8 |
(該当する場合) メディアサーバーで MSDP を使用している場合は、アップグレードにローリングデータ変換が含まれます。 変換が正常に完了し新しいストレージ形式に問題がなければ、変換プロセスから生成されたストレージを次のようにクリーンアップします。
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