Veritas NetBackup アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. リファレンス
NetBackup 8.1 での MSDP の変更
NetBackup 7.7.x または 8.0 から 8.1 へのアップグレードには、メディアサーバー重複排除プール (MSDP) のローリングデータ変換が含まれています。この変換はバックグラウンドで動作し、既存のすべてのデータコンテナを AES 暗号化と SHA2 指紋アルゴリズムに変換します。crcontrol コマンドを使用してローリングデータ変換を管理および監視できます。crcontrol コマンドの使用についての詳しい情報を参照できます。『Veritas NetBackup Deduplication ガイド』のローリングデータ変換のセクションを参照してください。さらに、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』の crcontrol コマンドを参照してください。
ローリング変換は、システムがビジー状態ではないときに実行されます。つまり変換は、バックアップ、リストア、CRQP、CRC チェック、圧縮などが非アクティブのときに実行されます。この変換では、通常のシステム操作への影響は予想されていません。ローリング変換が完了すると、変換後のシステムと新しいインストールの間で違いはありません。
NetBackup のアップグレード中に変換プロセスの明示的な手順は不要です。アップグレード後、ローリング変換はバックグラウンドで動作を開始します。ローリング変換が開始されると、元の NetBackup バージョンに戻すことはできません。ローリング変換に関する詳しい情報を参照できます。『Veritas NetBackup Deduplication ガイド』のローリングデータ変換のセクションを参照してください。
表: MSDP のアップグレードの詳細
動作 | 詳細 |
---|---|
元の NetBackup バージョン | 7.7.x および 8.0 |
最終的なアップグレードされた NetBackup バージョン | 8.1 |
必要な変換 | AES 暗号化と SHA2 指紋アルゴリズムへのローリング変換。NetBackup アップグレードのインストール完了後、ローリング変換が自動的に起動します。 |
変換の監視、制御、および時間の計算 | ローリング変換に関する詳しい情報を参照できます。『Veritas NetBackup 重複排除ガイド』のローリングデータ変換のセクションを参照してください。 |
必要な停止時間は? | 停止時間は必要ありません。ローリング変換は、システムがビジー状態ではないときに実行されます。つまり変換は、バックアップ、リストア、CRQP、CRC チェック、圧縮などが非アクティブのときに実行されます。 |