Veritas NetBackup アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. リファレンス
NetBackup 8.2 へのアップグレードのプレインストール手順
次の手順を使って環境を NetBackup 8.2 にアップグレードします。
Veritas ベリタスは、ガイド付き方式に必要な追加手順を実行できるようにするツールを開発しました。詳しくは、Business Critical Services (BCS) の担当者に連絡してください。
NetBackup アップグレードに RHEL 7.5 へのアップグレードが含まれており、ファイバートランスポートメディアサーバー (FTMS) を使用する場合には、追加の手順が必要になります。詳細情報を参照できます。
NetBackup 8.2 による RHEL 7.5 でのファイバートランスポートメディアサーバーのサポートについてを参照してください。
メモ:
NetBackup マスターサーバーをバージョン 8.2 に更新する前に NetBackup OpsCenter をバージョン 8.2 に必ず更新してください。OpsCenter のデータ収集を無効にする必要もあります。詳しくは、『NetBackup OpsCenter 管理者ガイド』を参照してください。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.DOC5332
64 ビットの Windows プラットフォームで OpsCenter をアップグレードする場合には既知の問題があることに注意してください。言語パックまたは Maintenance Pack をインストールしている場合は、アップグレードに失敗する可能性があります。この問題に関する詳しい情報を参照できます。
http://www.veritas.com/docs/TECH211070
特定のマスターサーバーの OpsCenter データ収集を無効にすることができます。データ収集を無効にする場合は、OpsCenter サーバーの前にマスターサーバーをアップグレードできます。データ収集を無効にすると、既知の問題が発生します。データ収集の無効化とそのリスクに関して詳細情報を参照できます。
NetBackup OpsCenter サーバーと NetBackup マスターサーバー間の接続の無効化を参照してください。
メモ:
Global Cluster Option (GCO) を使ってグローバルにクラスタ化されたマスターサーバーを含む NetBackup のインストールでは、このマニュアルのアップグレード計画のガイドラインに従ってください。これらのサーバーをアップグレードする手順については、次のドキュメントを参照してください: https://www.veritas.com/support/en_US/article.100041191
NetBackup 8.2 にアップグレードしてイメージメタデータの移行を完了するためのインストール前手順
- SORT ツールを使用して環境チェックを実行します。
SORT のアップグレードのための推奨手順を参照してください。
- Veritas Smart Meter のカスタマ登録キーをダウンロードします。Smart Meter に関する詳しい情報を参照できます。Veritas
Veritas Smart Meter についてを参照してください。
NetBackup 8.1.2 へのインストールとアップグレード中は、インストーラが
veritas_customer_registration_key.json
ファイルを最終的なインストール先にコピーするのを許可してください。NetBackup はこの処理を介してファイルの権限と所有権を正しく設定できます。インストールまたはアップグレード以外の処理でこのファイルをシステムに配置すると、処理は正しく動作しない可能性があります。 NetBackup の各自の環境に応じて通常実行するアップグレード前のタスクを実行します。次に例を示します。
すべてのカスタマイズされたスクリプトやサードパーティのスクリプトを停止します。
クラスタ固有のタスクを実行します。
ホットカタログバックアップを実行します。
このマスターサーバーの OpsCenter データ収集機能を無効にします。
すべてのストレージライフサイクルポリシー (SLP) を無効にします。
NetBackup のすべてのポリシーを無効にします。
NetBackup 7.5.x より前のすべての環境ですべてのディスクステージングストレージユニットを無効にします。
クラスタシステムの場合のみ、次の NetBackup リソースをオフラインにします。
Windows Server Failover Clusters(WSFC): ディスク、仮想名、仮想 IP アドレスを除くすべての NetBackup グループのリソースをオフラインにします。クラスタアドミニストレータインターフェースを使用して NetBackup グループのリソースをオフラインにする方法については、Microsoft のクラスタアドミニストレータに関するマニュアルを参照してください。
Veritas Cluster Server (VCS) クラスタ: NetBackup リソースをオフラインにします。
次のコマンドで -persist オプションを使用して NetBackup グループを固定します。
hagrp -freeze NetBackup_service_group -persistent
これらのリソースをオフラインで取得するコマンドについて詳しくは、『Veritas NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。
- (該当する場合) NetApp クラスタをノードスコープモードから Vserver モードに変更する場合は、各ファイラの詳しいイメージレポートを作成します。このレポートは bpimagelist コマンドを使って生成できます。次に利用可能なオプションの一例を挙げます。環境に合わせて必要なオプションを使います。
bpimagelist - client ndmp_host_name
- NetBackup 8.0 より、NetBackup マスターサーバーには、重要なバックアップ操作をサポートするための構成済み Tomcat Web サーバーが含まれます。この Web サーバーは、権限が制限されているユーザーアカウント要素の下で動作します。これらのユーザーアカウント要素は、各マスターサーバー (またはクラスタ化されたマスターサーバーの各ノード) で使用できる必要があります。詳細情報を参照できます。
NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成を参照してください。
メモ:
ベリタスは、NetBackup Web サービスに使用するユーザーアカウントの詳細を保存することを推奨します。マスターサーバーのリカバリでは、NetBackup カタログのバックアップが作成されたときに使われたものと同じ NetBackup Web サービスのユーザーアカウントとクレデンシャルが必要です。
メモ:
セキュアモードで NetBackup PBX を実行する場合は、Web サービスユーザーを PBX の権限を持つユーザーとして追加します。PBX モードの判別と、正しくユーザーを追加する方法について詳しくは、次をご覧ください。
- NetBackup とやり取りするシステムのすべてのアプリケーションを停止します。この手順には、バックアップ中のデータベースまたはシステムコンポーネントが含まれます。これらのアプリケーションの停止に失敗すると、予期しない動作が発生する可能性があります。観測される動作には中止されたアップグレードやアプリケーションエラーが含まれます。
Oracle ユーザーの場合、アップグレードする前にデータベースおよびリスナープロセスを停止する必要があります。
Oracle データベースを停止できない場合、手順は Oracle データベースがアクティブのままで NetBackup をインストールできる手順を利用できます。このトピックに関する詳細情報を参照できます。
NetBackup のすべてのサービスを停止します。
UNIX システムの場合: /usr/openv/netbackup/bin/bp.kill_all
Windows システムの場合: install_path\NetBackup\bin\bpdown -f
プレインストール手順は完了です。ご使用のプラットフォームに従って、NetBackup のバイナリのアップグレードに進みます。このトピックについて詳しくは、以下のページを参照してください。