Veritas NetBackup アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. リファレンス
VxUpdate を使用したメディアサーバーまたはクライアントからのアップグレードの手動による開始
ローカルでメディアサーバーまたはクライアントにログインし、即座に更新を強制実行するには、配備ジョブを手動で開始します。配備ポリシーを使用してすぐにアップグレードを開始するか、ポリシーを関連付けずにアップグレードを指定できます。アップグレードは、NetBackup バージョンの更新、または緊急バイナリなどの他のアップグレードの目的で使用できます。
VxUpdate を使用してメディアサーバーまたはクライアントからアップグレードを開始する理由には、特定の保守期間が設けられたミッションクリティカルシステムがあります。このようなシステムの一例は、ダウンタイムが限られているデータベースサーバーです。
メモ:
更新は、ローカルメディアサーバーまたはクライアントでのみ起動できます。メディアサーバーまたはクライアントで nbinstallcmd コマンドを使用し、他のメディアサーバーまたはクライアント上でジョブを起動することはできません。他のメディアサーバーまたはクライアントで更新を起動するには、マスターサーバーからそれらを開始する必要があります。
VxUpdate を使用すると、コマンドラインを使用してマスターサーバーからアップグレードを起動することもできます。詳細情報を参照できます。
VxUpdate を使用したマスターサーバーからのアップグレードの手動による開始を参照してください。
既存のポリシーに基づいてメディアサーバーまたはクライアントが開始した配備ジョブを開始するには
- コマンドプロンプトからバイナリのディレクトリに移動します。
UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/bin
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin
- nbinstallcmd を次のように使用します。
nbinstallcmd -policy policy -schedule schedule -master_server name
例: nbinstallcmd -policy all_clients -schedule install812 -master_server master1
ジョブが正常に開始された場合は、エラーメッセージは表示されずにコマンドプロンプトに戻ります。
メモ:
nbinstallcmd コマンドを使用してメディアサーバーのアップグレードを開始する場合、-master_server と -media_server の両方のオプションを含める必要があります。この場合、これら両方のオプションの値が同じである必要があります。
- NetBackup 管理者とともに、NetBackup 管理コンソールのアクティビティモニターを使用してアップグレード状態を監視します。
コマンドラインから、ポリシーを関連付けずにメディアサーバーまたはクライアントが開始した配備ジョブを起動できます。nbinstallcmd コマンドに対して必要なオプションは、セキュリティの構成によって異なります。すべての利用可能なオプションとコマンドの使用例のリストについては、nbinstallcmd コマンドのマニュアルを参照してください。