Veritas NetBackup™ OpsCenter レポートガイド
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[ディスクデバイスおよびテープデバイスアクティビティ (Disk and Tape Device Activity)] > [テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]
このレポートはデータバックアップがテープドライブを通る速度 (KB/秒) を示します。レポートは「ヒートマップ」の概念を活用し、緑色の設定可能な色合いを通して速度の範囲を (低速から高速まで) 描写します。レポートは時刻または曜日のいずれかに基づいて生成されます。レポートの各セルのスループット値を判断するために高度な平均化ロジックが使われます。平均化は計算の詳細度と精度を確保するイメージのフラグメントレベルで行われます。レポートは集約することができ、テープライブラリ、メディアサーバー、ドライブ形式、論理ドライブおよび物理ドライブの各レベルでフィルタ処理できます。ソートオプションを使うと、大量のデータの直観的な表示が可能になります。これらのレポートは、パフォーマンス分析と容量計画のアクティビティの重要な情報源です。
このレポートで実行できる分析の一例として、120 MB/秒以上で実行できる LTO4 ドライブについて考えてみます。レポートに 5 から 6 MB/秒のみが示されている場合、ドライブは最大容量には程遠いということがわかります。このような環境にドライブを追加することはバックアップ処理時間帯に影響しません。数年前から、ユーザーはテープドライブのプッシュに問題があると新しいテープドライブに多額の資金を投資するという傾向が見られます。LTO2 ドライブをプッシュできなければ、LTO4 へのアップグレードは役立ちません (当然、ハードウェア暗号化オプションが必要な場合を除きます)。これらのレポートは、パフォーマンス分析と容量計画のアクティビティの重要な情報源です。
[テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]レポートでは、レポートを実行した時刻までではなく午前 1 時までのデータしか表示されないことに注意してください。これは、OpsCenter が[テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]レポートのデータを 1 日 1 回、午前 1 時に収集するからです。 したがって、過去 24 時間という相対的な時間枠で実行されたときでも、[テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]レポートは、その日の午前 1 時までのデータしか報告できません。同様に、[テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]レポートを午後 2 時に実行した場合も、午前 1 時までに収集されたデータのみが表示されます。
メモ:
NetBackup のエラーログの保持期間を 1 日以上として構成することをお勧めします。エラーログの保持期間が 24 時間未満になっていると、[ドライブのスループット (Drive Throughput)]のような一部のレポートでデータ損失という結果になることがあります。
図: [テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput)]レポート に、[ドライブのスループット (Drive Throughput)]レポートの表示例を示します。
[Tape Drive Throughput]レポートに関連する詳細を次に示します。
レポート名 | テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput) |
レポートカテゴリ | ディスクデバイスおよびテープデバイスアクティビティ (Disk and Tape Device Activity) |
場所 | [レポート (Report)]>[レポートテンプレート (Report Templates)]>[ディスクデバイスおよびテープデバイスアクティビティ (Disk and Tape Device Activity)]>[テープドライブのスループット (Tape Drive Throughput )]レポート |
レポートの目的 | ライブラリ、メディアサーバー、テープドライブ、ドライブ形式ごとのドライブのスループットを示すヒートマップレポート。色が濃いほど、NetBackup サーバーのその特定の時間のスループットは高くなります。 |
サポート対象の製品 | NetBackup、NetBackup Master Appliance |
該当するビュー | マスターサーバー |
レポートの表示 | 表形式 |
ドリルダウンレポート | なし |
スケジュール可能 | はい |
サポート対象の形式 | HTML |
VBR レポートとのマッピング | [すべてのレポート (All Reports)]>[標準レポート (Standard Reports)]>[バックアップ (Backups)]>[テープデバイス (Tape Devices)]>[ドライブのスループット (Drive Throughput)] |
[Drive Throughput ]レポートを編集して、目的の列を表示したり非表示にすることができます。デフォルトではすべての列が表示されます。また、レポートをフィルタ処理して特定のマスターサーバーのレポートを表示することもできます。次の表に、[Drive Throughput ]レポートのフィルタと、これらのフィルタを使ってレポートに特定のデータを表示する方法を示します。
フィルタ | 列 | 説明 |
---|---|---|
表示 | レポートで、選択されたビューのデータを表示するビューを選択します。デフォルトでは、[すべてのマイビュー (All My Views)]が選択されます。 | |
マスターサーバー | マスターサーバー | 1 つ以上のマスターサーバーを選択すると、選択したマスターサーバーによってバックアップされる仮想クライアントのデータがレポートに表示されます。OpsCenter コンソールに追加されるすべてのマスターサーバーが、[値 (Value)]ドロップダウンリストに示されます。 |
ポリシー | ポリシー名 | 選択されたポリシーのデータを表示する 1 つ以上のポリシー名を選択します。 |
スケジュール | スケジュール/レベルの形式 | 構成されたスケジュールのデータを表示するために、スケジュールまたはレベルの形式を 1 つ以上選択します。 |
ジョブ | ジョブの形式 | 選択されたジョブ形式のデータを表示するために、アーカイブ、バックアップ、リストアなど 1 つ以上のジョブ形式を選択します。 |
ドライブ (Drive) | ドライブ (Drive) | ドライブの特定のデータを表示するために 1 つ以上のドライブを選択します。 |
テープライブラリ (Tape Library) | テープライブラリのシリアル番号 | テープに固有のデータを表示するために 1 つ以上のテープライブラリのシリアル番号を選択します。 |
フィルタの使用例: 特定のポリシーデータ分類名に対してレポートを実行して、この特定のポリシー分類のみの詳細を表示できます。バックアップなどの特定の種類のジョブについてレポートを実行すると、バックアップジョブのドライブのスループットの詳細を表示できます。
[ドライブのスループット (Drive Throughput)]レポートに対して次の拡張が行われました。
[次へ (Next)]オプションは[相対時間枠 (Relative Timeframe)]のドロップダウンメニューから削除されました。[次の 2 週間 (Next two weeks)]のような相対時間枠を入力することはできなくなりました。これは、レポートが将来のデータをサポートしないためです。
[ドライブのスループット (Drive Throughput)]レポートのフィルタに対して次の拡張が行われました。
このレポートに適用されないジョブ形式がフィルタから削除されました。サポート対象のジョブの形式は、バックアップ、アーカイブ、リストア、スナップショットからのバックアップ、スナップショット、複製、レプリケーションです。
[スケジュール (Schedule)]フィルタの[スケジュール/レベルの形式 (Schedule/Level Type)]列の値として[不明 (UNKNOWN)]が追加されました。スケジュール/レベルの形式が不明なレポートデータをフィルタ処理できるようになりました。