Veritas NetBackup™ OpsCenter レポートガイド
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- [ジョブブラウザ (Job Browser)]>[表形式のバックアップレポート (Tabular Backup Report)]
- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[1 週間の概要 (Week At A Glance)]レポート
- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[ジョブの試行状態の詳細 (Job Attempt Status Detail)]レポート
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- OpsCenter のリストアレポートについて
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- SLP レポートの制限事項
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ストレージライフサイクルポリシーレポートについて
この項では、NetBackup ストレージライフサイクルポリシー (SLP) と NetBackup 自動イメージレプリケーション (AIR) についての情報を提供するストレージライフサイクルポリシーレポートについて説明します。マスターごとの SLP サイズ、進行状況、バックログの詳しい情報も含まれます。
OpsCenter の[ストレージライフサイクルポリシー (Storage Lifecycle Policy)]
レポートは、ストレージライフサイクルポリシーの宛先にまたがってエンドツーエンドで表示できるようにするのに役立ちます。自動イメージレプリケーション機能を使うと、NetBackup ドメイン間でイメージをレプリケートできます。SLP でストレージ先として別のマスターサーバーを指定できます。OpsCenter の SLP レポートは、複製イメージのバックアップから NetBackup の異なるドメインへのインポートまでを含む SLP 処理のエンドツーエンドビューを示します。SLP レポートは SLP の各手順が実行されているかどうかを検証し、考えられるボトルネックを識別します。
OpsCenter の[ストレージライフサイクルポリシー (Storage Lifecycle Policy)]
レポートは、次の質問の答えを見つけるのに役立ちます。
SLP はスケジュールに従って実行されているか。
2 つ目、3 つ目、それ以降のコピーは行われているか。元のイメージはまだ存在するか。
データ損失が発生する危険があるか。あるフェーズのコピーが間もなく期限切れになり、以降のフェーズのコピーは行われていない。
バックログはどうなっているか。それは徐々に悪い状態になっているか。
SLP レポートについて次のポイントを見直します。
SLP レポートは NetBackup にのみ適用可能です。
SLP レポートは 7.1 以上のマスターサーバーでのみ実行できます。7.0 (または 7.0.1) から 7.1 マスターサーバーにアップグレードした場合、SLP レポートは 7.0 または 7.0.1 のマスターサーバーのイメージも表示します。
NetBackup を 7.0 または 7.0.1 から 7.1 にアップグレードした場合に SLP 定義が複数のバックアップ操作を含んでいれば、最初のコピーは「バックアップ」としてマーク付けされ、残りは「複製」としてマーク付けされます。たとえば、2 つの宛先がバックアップ用であり 2 つが複製用である 4 つの宛先を含む SLP を作成した場合は、イメージコピーのデータでは最初のコピーがバックアップとしてマークされ、残りが複製としてマークされます。
SLP レポートに示されるデータは、NBSL によって NetBackup カタログと SLP の作業リストから収集されます。一度初回のデータ収集が完了したら、更新データが 15 分ごとに NetBackup カタログから、10 分ごとに SLP の作業リストから収集されます。SLP の作業リストは EMM にあり、作成する必要があるコピー数、作成の必要がある場所、完了のタイミングなどのメタデータを含んでいます。
SLP レポートで表示されるデータは SLP の作業リストと NetBackup カタログに存在するイメージデータに基づいています。
重複排除、圧縮、またはイメージまたはコピーのサイズに対する重複排除の最適化の影響は SLP レポートでは考慮されません。
デフォルトでは、SLP レポートのデータは 90 日後に OpsCenter のデータベースからパージされます。また、[設定 (Settings)]>[構成 (Configuration)]>[データのパージ (Data Purge)]から、SLP イメージのパージ間隔をカスタマイズすることもできます。
一般に、SLP レポートのコピーデータ ([完了したコピー (Copies Completed)]列など) は SLP の作業リストから収集されるデータに基づいています。バックアップが完了すると、EMM によって SLP 作業リストが作成されます。OpsCenter は 10 分ごとにこのデータを収集し、SLP レポートに表示します。SLP 作業リストの作成タイミングおよび OpsCenter のデータ収集のサイクルに応じて、OpsCenter のレポートはコピーデータの詳細を示します。
すべての SLP レポートの時間枠フィルタは (イメージのコピーではなく) プライマリバックアップイメージが作成された時間に基づいています。たとえば、5 月 7 日の午後 1 時から 5 月 8 日の午後 1 時の期間で[イメージコピー別の SLP の状態 (SLP Status by Image Copy)]レポートを表示した場合、5 月 8 日の午後 1 時以降に SLP で作成されたコピーも表示される可能性があります。時間枠フィルタは、コピー作成時間ではなく、プライマリバックアップイメージが作成された時間に基づいているため、これらのコピーが表示される可能性があります。
SLP レポートは非 SLP ベースの複製を考慮しません。
SLP のカスタムレポートの作成はサポートされていません。
2 つの高レベルの SLP レポートは次のとおりです。
SLP 状態レポート | SLP 状態レポートを参照してください。 |
SLP バックログレポート | SLP バックログレポートを参照してください。 |
SLP レポートを使う前に、NetBackup の SLP と自動イメージレプリケーションの概念を理解する必要があります。
SLP と自動イメージレプリケーションについてを参照してください。