Veritas NetBackup™ OpsCenter レポートガイド
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- [ジョブアクティビティ (Job Activity)]>[分散 (Variance)]>[バックアップ期間の分散 (Backup Duration Variance)]レポート
- [ジョブアクティビティ (Job Activity)]>[分散 (Variance)]>[バックアップジョブサイズの分散 (Backup Job Size Variance)]レポート
- [ジョブブラウザ (Job Browser)]>[表形式のバックアップレポート (Tabular Backup Report)]
- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[1 週間の概要 (Week At A Glance)]レポート
- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[ジョブの試行状態の詳細 (Job Attempt Status Detail)]レポート
- OpsCenter のカタログレポートについて
- OpsCenter のチャージバックレポートについて
- OpsCenter のクライアントレポートについて
- [リスク分析 (Risk Analysis)]>[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポート
- 仮想クライアント概略レポート
- [クライアントごとのジョブの成功率 (Job Success by Client)]レポート
- [BMR クライアント構成バックアップの失敗 (BMR Client Configuration Backup Failures)]レポート
- クラウドレポートについて
- OpsCenter の[ディスクデバイスおよびテープデバイスアクティビティ (Disk and Tape Device Activity)]レポートについて
- OpsCenter のメディアレポートについて
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- OpsCenter のポリシーレポートについて
- OpsCenter のリストアレポートについて
- ストレージライフサイクルポリシーレポートについて
- SLP レポートの制限事項
- OpsCenter の作業負荷アナライザレポートについて
- OpsCenter Analytics のカスタムレポート
[リスク分析 (Risk Analysis)]>[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポート
これは、.CSV ファイルをインポートして既存のバックアップソリューションと比較し、適切に保護されていないシステムがあるかどうかを判断するレポートです。このレポートの目的はバックアップアプリケーションが気づいていないどんなホストがバックアップ済みではないか示すことです。このレポートでは、どの OpsCenter ホストがバックアップ対象と識別されているかを .csv による外部リストとの比較によって示します。リストはコンテンツ管理データベース (CMDB)、DNS リスト、またはどのホストをバックアップすべきかその他の権威ある情報源に由来します。レポートはすべてのバックアップアプリケーションで機能し、どんなバックアップアプリケーションとポリシーがバックアップを実行したかと最新の完全バックアップまたは増分バックアップが実行された時間を示します。
[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートは、環境内のすべてのクライアントがバックアップされているかどうかを示します。OpsCenter で報告できるのは、バックアップ用に定義されて構成済みのクライアントに関してのみです。このレポートは、環境内に存在しながら OpsCenter に認識されていないクライアントを識別するのに役立ちます。このようなクライアントは、バックアップソフトウェアがインストールされていないか、クライアントがバックアップ用に構成されていないために、バックアップされていないことがあります。
このレポートを実行するには、エンタープライズ全体のすべてのサーバーの信頼できる完全なインベントリを含む、CSV ファイル (カンマ区切り値) を指定する必要があります。CSV ファイルの生成に使用できる、エンタープライズ全体のサーバーインベントリの独立したソースには、次のものがあります。
構成管理データベース (CMDB)
資産管理システム
ドメインネームシステム (DNS)
社内データベース
表計算ワークシート
OpsCenter は、CSV ファイルからデータをインポートし、クライアントのリスト (CSV で利用可能) と OpsCenter で認識されているクライアントを比較します。このレポートでは、CSV 内に存在し、OpsCenter には存在しないクライアントを簡単に識別できます。
図: [クライアントの適用 (Client Coverage)]レポート に、[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートのビューの例を示します。
メモ:
CSV ファイルは、[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートを実行しているマシン上に存在する必要があります。比較の実行方法の詳細については、CSV でリストに載っているクライアントと OpsCenter の比較についてを参照してください。を参照してください。
次の表に、レポートに表示される各列の詳細を示します。
外部クライアント | CSV ファイルに表示されるクライアントの名前。 メモ: 1 つのクライアントが複数の名前で認識され、そのすべての名前が CSV ファイルに記載されていることがあります。[外部クライアント (External Client)]列に表示される名前は、CSV ファイルに記載されている最初の名前です。たとえば、CSV ファイルで 1 つのクライアントに対して myhost、myhost.vtas.com、myhost.veritas.com といった複数の名前がリストされている場合、[外部クライアント (External Client)]列には myhost と表示されます。 |
バックアップされたクライアント | OpsCenter でバックアップされているクライアントの名前。 |
メッセージ | 比較結果。次のいずれかのメッセージが表示されます。
[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートは、環境内に存在しているにもかかわらず OpsCenter に認識されていないクライアントを識別するのに役立ちます。これらのクライアントがバックアップされているかどうかを確認する必要があります。 CSV でリストに載っているクライアントと OpsCenter の比較についてを参照してください。 |
製品 | クライアントのバックアップに使うバックアップ製品のリスト (NetBackup や Backup Exec など)。 |
ポリシーの完全名 | 最後に完全バックアップが正常に実行されたときに、クライアントに関連付けられていたバックアップポリシー。 |
最後に実行した完全なジョブ | 特定のクライアントについて、最後に完全バックアップが正常に実行された日時です。 |
ポリシー名の増分 | 最後に増分バックアップが正常に実行されたときに、クライアントに関連付けられていたバックアップポリシー。 |
最後に実行した増分ジョブ | 特定のクライアントについて、最後に増分バックアップが正常に実行された日時です。 |
[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートに関連付けられている詳細は、次のとおりです。
レポート名 | クライアントの適用 |
レポートカテゴリ | クライアント |
場所 | [レポート (Report)] > [レポートテンプレート (Report Templates)] > [クライアントレポート (Client Reports)] > [リスク分析 (Risk Analysis)] > [クライアントの適用 (Client Coverage)] |
レポートの目的 | このレポートは、バックアップ対象のクライアントのリストを、独自に提供されたクライアントのリスト (CMDB、サードパーティおよび社内の資産管理システムなど) と比較した結果を示します。 |
サポート対象の製品 | NetBackup、NetBackup マスターアプライアンス、Backup Exec、NetBackup PureDisk |
該当するビュー | クライアント |
レポートの表示 | 表形式 |
ドリルダウンレポート | いいえ |
スケジュール可能 | いいえ |
サポート対象のエクスポート形式 | PDF、CSV、TSV、HTML、XML |
VBR レポートとのマッピング | [バックアップ (Backups)] >[リスク分析 (Risk Analysis)] > [クライアントのリスク分析 (Client Risk Analysis)] > [クライアントの適用 (Client Coverage)] |
次の表に、[クライアントの適用範囲 (Client Coverage)]レポートのフィルタと、これらのフィルタを使用してレポートに特定のデータを表示する方法を示します。
ビューの選択 (View Selection) | [ビュー名の選択 (Select View Name)]ドロップダウンメニューからビューを選択します。これを行うと、特定の場所や部門などのレポートを表示できます。特定のビューを選択する場合、そのビュー内のクライアントのみを含む CSV ファイルを作成する必要があります。たとえば、カナダの人事部に関する[クライアントの適用 (Client Coverage)]レポートを表示する場合、CSV ファイルには、カナダの人事部固有のクライアントリストを含める必要があります。 |
追加のパラメータ (Additional Parameters) | |
クライアントの選択条件 (Client Selection Criteria) | すべて
|
ワイルドカード (Wild Card) | バックアップ済みのクライアント名の一部を指定して、バックアップ済みクライアントのうち、特定のクライアントのデータのみを表示できます。たとえば、Oracle を実行するサーバーにはホスト名のどこかに「ora」という文字列が含まれることがわかっていて、Oracle を実行するすべてのバックアップ済みサーバーの詳細を表示するには、次のように入力します。
メモ: この検索はバックアップ済みクライアントのみを対象としていて、外部クライアントには適用されません。 メモ: 検索では大文字と小文字が区別されません。たとえば、Ora を検索すると、ora、Ora、oRa なども結果に含まれることがあります。 |
表示オプション (Display Options) | レポートの説明を入力します。 1 ページの表示行数を選択します。 |
フィルタの使用例: VMWare を実行するサーバーにはホスト名のどこかに「vm」という文字列が含まれることがわかっていて、VMWare を実行するすべてのバックアップ済みサーバーの詳細を表示するには、[ワイルドカード (Wild Card)]テキストボックスに「%vm%」と入力します。