NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbdecommission — 古いメディアサーバー、NDMP ホスト、レプリケーションホストを廃止して、Cloud Catalyst を MSDP ダイレクトクラウド階層化に移行するために使用
概要
nbdecommission -oldserver hostname
[-list_ref | -newserver hostname [-bulk_media_move] [-file op_dump_file]]
[-machinetype [media | foreign_media | ndmp | replication_host]
[-M master_server] [-reason "reason"] [-v]
nbdecommission -migrate_cloudcatalyst [-oldserver hostname] [-oldstorageserver storageserver] [-oldstorageservertype type] [-cloudbucketname bucket] [-username username] [-password password] [-kmskeygroupname key group name] [-newdv disk volume] [-newdp disk pool] [-dryrun] [-start_with "start with phrase from previous attempt"]
nbdecommission -delete_cloudcatalyst -oldserver hostname -oldstorageserver storageserver -oldstorageservertype type
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\admincmd\
説明
nbdecommission ユーティリティは対話形式のツールです。ポリシー、ストレージユニット、バックアップイメージ、ストレージライフサイクルポリシー、ストレージデバイスの無効化、削除、識別を支援します。これらの処理によって、メディアサーバー、NDMP ホスト、レプリケーションホストを廃止または交換できます。
複数ユーザーによる認可が有効な場合、このコマンドは実行できません。NetBackup の状態コード 9382 については、マニュアルを参照してください。
-list_ref -oldserver hostname オプションは古いサーバーに関連付けられているものすべてを表示するため、ユーザーは自分でその関連付けを破棄できます。このオプションを選択してもサーバーは廃止されません。
-oldserver hostname [-newserver hostname] オプションは古いサーバーを廃止するための詳細なガイダンスを提供します。マスターサーバーまたは廃止されていないサーバーでコマンドを実行できます。廃止処理ではクリーニングが行われます。バックアップ操作を減速する可能性のある EMM データベースの古いメディアサーバーとレプリケーションホストのエントリが削除されます。コマンドは古いサーバーが起動されていて応答可能であることを想定していません。省略可能な -newserver を使用すると、古いサーバーに置換サーバーを指定できます。-newserver オプションはコンピュータ形式が replication_host である場合には無効です。
nbdecommission -migrate_cloudcatalyst オプションを指定すると、既存の Cloud Catalyst サーバーが MSDP ダイレクトクラウド階層化に移行されます。このオプションと関連オプションについて詳しくは、『NetBackup 重複排除ガイド』を参照してください。
メモ:
レプリケーションホストはローカルの NetBackup ドメインのホストではないという点で他とは異なります。レプリケーションホストはレプリケーション関係にあるターゲットドメインまたはソースドメインのストレージサーバーです。nbdecommission ユーティリティを使用すると、リモートドメインの実際のストレージサーバーではなく、ローカルドメインのストレージサーバーとのレプリケーション関係を削除できます。
警告:
nbdecommission コマンドを使用するときは注意してください。コマンドによってイメージが期限切れになることがあるのでデータ損失が起きることがあります。したがって、コマンドを使う前に、コマンドが実行することを完全に理解する必要があります。Veritasは、メディアサーバー、NDMP ホスト、レプリケーションホストを廃止する前に、まずそれに対する参照をすべてプレビューすることをお勧めします。
オプション
- -cloudbucketname bucket
クラウド内の Cloud Catalyst ストレージに使用されているバケットまたはコンテナの名前。
- -delete_cloudcatalyst
移行後に古い Cloud Catalyst ストレージサーバーを削除します。通常、nbdecommission -migrate_cloudcatalyst コマンドを実行すると、古い Cloud Catalyst サーバーが直接削除されます。ただし、新しい MSDP サーバーにそのための権限が付与されていない場合があります。その場合、nbdecommission -migrate_cloudcatalyst コマンドの出力の指示に従って、このコマンドをマスターサーバーで実行する必要があります。
- -dryrun
移行のテスト実行を行います。
- -file decom_ops.txt
指定ファイルにコマンド操作を書き込みます。目的または内容を示す名前で decom_ops.txt を置換します。-file オプションを使用すると、コマンド操作の記録を保持できます。
- -kmskeygroupname key group name
移行する Cloud Catalyst サーバーに使用されている KMS キーグループの名前。
- -list_ref -oldserver hostname
古いサーバーに関連付けられている項目を表示します。自分で関連付けを破棄する場合または既存の関連付けを表示する場合には、このオプションを使用します。
- -machinetype
廃止するサーバーの種類を指定します。media、foreign_media、ndmp、replication_host のいずれかを指定します。
指定しない場合、nbdecommission でサーバーの種類が自動的に決定されます。
- -migrate_cloudcatalyst
Cloud Catalyst サーバーを MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに移行します。
- -newdp disk pool
移行した MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに使用される新しいディスクプールの名前。
- -newdv disk volume
移行した MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに使用される新しいディスクボリュームの名前。
- -newserver hostname
廃止する古いサーバーを置換する新しいサーバーを指定します。新しいサーバーを指定すれば、新しいサーバーは置換操作のデフォルトのメディアサーバーまたは NDMP ホストになります。
このオプションはマシン形式がレプリケーションホストである場合には無効です。
- -oldserver hostname
古いサーバーを廃止するための詳細なガイダンスを開始します。マスターサーバーまたは廃止されていないサーバーでコマンドを実行できます。このオプションは古いサーバーが起動されていて応答可能であることを想定していません。
-migrate_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は Cloud Catalyst から MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに移行する Cloud Catalyst サーバーのホスト名です。このオプションを -delete_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は削除する Cloud Catalyst サーバーのホスト名です。
- -oldstorageserver storageserver
-migrate_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は Cloud Catalyst から MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに移行する Cloud Catalyst ストレージサーバーの名前です。このオプションを -delete_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は削除する古い Cloud Catalyst ストレージサーバーの名前です。
- -oldstorageservertype type
-migrate_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は Cloud Catalyst から MSDP ダイレクトクラウド階層化サーバーに移行する Cloud Catalyst サーバーのストレージサーバー形式です。このオプションを -delete_cloudcatalyst オプションと併用する場合、値は削除する Cloud Catalyst サーバーのストレージサーバー形式です。
- -password password
クラウド内の Cloud Catalyst ストレージのクレデンシャル。
- -reason "string"
このコマンド処理を実行するための理由を示します。入力する理由の文字列は取得され、監査レポートに表示されます。文字列は二重引用符 ("...") で囲みます。また、文字列は 512 文字を超えることができません。ダッシュ文字 (-) を先頭にしたり、一重引用符 (') を含めることはできません。
- -start_with "start with phrase from previous attempt"
以前に失敗した移行の原因を修正した後に、移行を再開します。必ず、以前に失敗した nbdecommission -migrate_cloudcatalyst コマンドの出力の指示に従って使用してください。
文字列は二重引用符 ("...") で囲んでください。以前に失敗した nbdecommission -migrate_cloudcatalyst コマンドの出力と文字列が完全に一致している必要があります。
- -username username
クラウド内の Cloud Catalyst ストレージのクレデンシャル。