NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.1.1)
  1. VMware サーバーの管理
    1.  
      VMware サーバーの追加
    2.  
      VMware サーバーのクレデンシャルの検証と更新
    3.  
      VMware サーバーの参照
    4.  
      VMware サーバーの削除
    5.  
      インテリジェント VM グループの作成
    6.  
      インテリジェント VM グループの削除
    7.  
      VMware アクセスホストの追加
    8.  
      VMware アクセスホストの削除
    9.  
      VMware リソース形式のリソース制限の変更
    10.  
      VMware 検出について
    11.  
      VMware 資産の自動検出の間隔の変更
    12.  
      VMware サーバーの資産の手動での検出
  2. VM の保護
    1.  
      Web UI での VMware ポリシーの操作
    2. VM またはインテリジェント VM グループの保護
      1.  
        スケジュール
      2.  
        バックアップオプション (Backup options) と詳細オプション (Advanced options)
      3.  
        バックアップからのディスクの除外
      4.  
        スナップショットの再試行オプション (Snapshot retry options)
    3.  
      VMware 資産の保護設定のカスタマイズ
    4.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護の解除
    5.  
      VM またはインテリジェント VM グループの保護状態の表示
  3. マルウェアスキャン
    1.  
      VMware 資産のマルウェアのスキャン
  4. インスタントアクセス
    1.  
      インスタントアクセス VM の作成
    2.  
      VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのリストア
    3.  
      VM バックアップイメージからのファイルとフォルダのダウンロード
    4.  
      インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
    5. インスタントアクセス Build Your Own (BYO)
      1.  
        インスタントアクセス Build Your Own (BYO) の前提条件
      2.  
        インスタントアクセス Build Your Own (BYO) のハードウェア構成の必要条件
      3.  
        よく寄せられる質問
    6.  
      VM マルウェアスキャン
  5. インスタントロールバック
    1.  
      インスタントロールバックの前提条件
    2.  
      インスタントロールバック機能を使用する前の考慮事項
    3.  
      VM バックアップイメージからのインスタントロールバック
  6. 継続的なデータ保護
    1.  
      CDP の用語
    2.  
      CDP アーキテクチャ
    3.  
      継続的なデータ保護について
    4.  
      前提条件
    5.  
      CDP 用の容量ベースのライセンス
    6.  
      CDP を構成する手順
    7.  
      CDP ゲートウェイからの VM の削除
    8.  
      CDP ゲートウェイの定義
    9.  
      サイズ調整の注意事項
    10.  
      CDP の並列実行バックアップジョブの制限
    11.  
      完全同期の制御
    12.  
      CDP ジョブの監視
    13.  
      CDP でのアクセラレータの使用
    14.  
      CDP で保護されている VM のリカバリ
    15.  
      CDP の制限事項
    16.  
      CDP のトラブルシューティング
  7. VM のリカバリ
    1. VM のリカバリ
      1.  
        リカバリオプション
      2.  
        高度なリカバリオプション
      3.  
        高度なリカバリオプション: リストアされる仮想ディスクのフォーマット
      4.  
        高度なリカバリオプション: トランスポートモード
    2.  
      VMware エージェントレスリストアについて
    3.  
      VMware エージェントレスリストアの前提条件と制限事項
    4.  
      VMware エージェントレスリストアによるファイルとフォルダのリカバリ
    5.  
      制限されたリストアモードについて
    6.  
      VMware Cloud Director 仮想マシンのリカバリ
  8. ハードウェアスナップショットとレプリケーションを使用した VM の保護
    1.  
      仮想マシンとハードウェアスナップショットについて
    2.  
      配備とアーキテクチャ
    3.  
      サポートされる機能とアプリケーション
    4.  
      ハードウェアスナップショットとレプリケーションの前提条件
    5.  
      ハードウェアスナップショットでサポートされる操作
    6.  
      ハードウェアスナップショットを使用するための VMware ポリシーの構成
    7.  
      NetBackup Snapshot Manager レプリケーションを使用するための VMware ポリシーの構成
    8.  
      VM にハードウェアスナップショットを使用するアクティビティモニターのジョブ
    9.  
      注意事項および制限事項
    10.  
      VMware ハードウェアスナップショットとレプリケーション操作のトラブルシューティング
  9. VMware の操作のトラブルシューティング
    1.  
      VMware サーバーの追加エラー
    2.  
      VMware サーバーを参照するときに発生するエラー
    3.  
      新たに検出された VM の状態のエラー
    4.  
      インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラー
    5.  
      除外された仮想ディスクのバックアップとリストアのトラブルシューティング
    6.  
      複数のデータストアを使用した仮想マシンのリストアが失敗する

制限されたリストアモードについて

制限されたリストアモードオプションは、Windows UAC (ユーザーアカウント制御) のような制限された環境での VMware エージェントレスリストアの 1 つの形式です。ユーザーが選択したファイルは、最初にリカバリホストにステージングされ、その後、仮想マシンにリストアされます。リカバリホストには、ステージング用の十分な容量が必要です。

リカバリホストのデフォルトのステージング場所は install_path\VERITAS\NetBackup\var\temp\staging です。NetBackup は、最初にアクセスされたときに、このディレクトリを適切な権限付きで作成します。ステージングの場所は、リカバリホストの AGENTLESS_RHOST_STAGING_PATH レジストリ設定を使用して変更できます。この REG_SZ レジストリキーはデフォルトでは存在しません。これは HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VERITAS\NetBackup\CurrentVersion\Config に作成する必要があります。

ステージングの場所を変更する場合、Veritas では、ステージングディレクトリの作成を NetBackup に任せることをお勧めします。ディレクトリの作成を NetBackup に任せると、権限が正しく設定されます。NetBackup に新しいステージングディレクトリの作成を任せる場合は、すぐ上に親ディレクトリが必要です。リストアで E:\recovery\staging を使用する場合は、E:\recovery が存在している必要があります。E:\recovery ディレクトリが存在しない場合、リストアは失敗します。

自分でディレクトリを作成する場合は、SYSTEM、ドメイン管理者、およびローカル管理者アカウントにフルコントロールの権限が付与されている必要があります。さらに、親ディレクトリから継承されたアクセス制御リストは安全でないため、無効にする必要があります。

制限されたリストアモードは代替の場所のリストアをサポートします。NetBackup Web UI で代替の場所を設定できます。

制限されたリストアモードの制限事項は次のとおりです。

  • 制限されたリストアモードは、現在 Windows でのみサポートされています。リカバリホストも Windows である必要があります。

  • リストアされたファイルのファイル所有権は、NetBackup バックアップ操作に使用されたアカウントに設定されます。

  • ACL のリストアはサポートされていません。

  • 制限されたリストアモードは、ソフトリンクのターゲットの名前変更をサポートしていません。

  • 制限されたリストアモードでは、ハードリンクが以前に使用されていた新しいファイルが作成されます。

  • 通常ではないファイル (スパースファイル、デバイスファイル、特殊ファイル、接合点など) はサポートされません。

  • リストアの成功には、サポートされているバージョンの VMware Tools が実行されている必要があります。

  • ディレクトリのファイルパスの長さは、260 文字以下でなければなりません。

パフォーマンスに関する注意事項

このリストア方式に必要なインフラストラクチャを介したファイル転送は、VMware エージェントレスリストアより大幅に低速です。パフォーマンス上の懸念により、Veritas では、リストアを 100 ファイル未満および 1 GB 未満のデータに制限することを推奨します。