NetBackup™ Web UI VMware 管理者ガイド
- VMware サーバーの管理
- VM の保護
- マルウェアスキャン
- インスタントアクセス
- インスタントロールバック
- 継続的なデータ保護
- VM のリカバリ
- ハードウェアスナップショットとレプリケーションを使用した VM の保護
- VMware の操作のトラブルシューティング
インスタントアクセス機能を使用する前の考慮事項
インスタントアクセス仮想マシン機能について、次の点に注意します。
この機能は、NetBackup Web UI またはインスタントアクセス API を使用してローカルまたはクラウド LSU (論理ストレージユニット) から作成されたバックアップコピーでサポートされます。
クラウド LSU (論理ストレージユニット) でのインスタントアクセスの制限事項については、『NetBackup 重複排除ガイド』
を参照してください。
この機能は、Web UI を使用して保護計画から作成されたバックアップコピー、または NetBackup 管理コンソールで作成された従来のポリシーでサポートされます。
この機能は、NetBackup Appliance、NetBackup Virtual Appliance、Flex Appliance、BYO (Build Your Own) サーバーでサポートされています。
Flex WORM ストレージでのインスタントアクセスには、次のサービスが必要です:
NGINX、NFS、SAMBA、WINBIND (Active Directory が必要な場合)、SPWS、VPFS
この機能では、メディアサーバー重複排除プール (MSDP) メディアサーバーまたは WORM ストレージサーバーからの同時マウントポイントが 50 個に制限されます。Flex Appliance を使用している場合、この機能では、各ノードからの同時マウントポイントが 50 個に制限されます。
デフォルトでは、vSphere は、ESXi Server あたりに最大で 8 つの NFS マウントを許可します。NetBackup では、作成するインスタントアクセス VM それぞれに、NFS マウントが必要であることに注意してください。NFS マウントを解除するには、使用し終わったインスタントアクセス VM を削除します。
ESXi ホストの NFS の制限に達した場合に別のインスタントアクセス VM を作成しようとすると、その試みは失敗します。ESXi Server あたりの NFS マウントの最大数を増やすには、次の VMware の記事を参照してください。
この機能では、独立したディスクを備えた VM のバックアップをサポートしていません。VMware では、永続的なディスクでも非永続的なディスクでも、VM 内の独立したディスクのスナップショットをサポートしていません。その結果、独立したディスクはバックアップされません。
独立したディスクと NetBackup について詳しくは、次の記事を参照してください。
この機能は、バックアップから除外されたディスクを持つ VM をサポートしていません。管理コンソールで、NetBackup ポリシーの[ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブにある[除外したディスクはありません (No disks excluded)]を選択します。または、NetBackup Web UI の保護計画で、[選択した仮想ディスクをバックアップから除外 (Exclude selected virtual disks from backups)]オプションのチェックマークをはずします。
raw デバイスマッピングモード (RDM) または永続モードのディスクがある VM は、この機能ではサポートされません。
Windows のリストアで、ReFS ファイルシステムはサポートされません。
インスタントアクセス仮想マシンを使用した VM 作成に使用される ESXi Server のバージョンは、VM のバックアップイメージを含む ESXi Server のバージョンと同じか、それより新しい必要があります。
[ダウンロード (Download)]オプションを使用したファイルまたはフォルダのダウンロードの場合、NetBackup Web UI では、プライマリサーバーがメディアサーバーへの接続に使用するのと同じ名前または IP アドレスを持つメディアサーバーにアクセスできる必要があります。
インスタントアクセス VM からファイルをダウンロードするときに発生するエラーを参照してください。
メディアサーバーのアプライアンスがサードパーティの証明書を使用する場合、この機能を使用する前に、NetBackup プライマリサーバーで特定の構成を作成する必要があります。
詳しくは、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』で、サードパーティの証明書に関するセクションと、サードパーティの SSL 証明書の実装に関するセクションを参照してください。
この機能では、異なるボリューム、パーティション、ディスクにある複数のファイルやフォルダのリストアはサポートされません。
複数のファイルまたはフォルダを Windows VM にリストアする場合は、Windows 管理者アカウントのクレデンシャルを使用します。これらのアカウントのクレデンシャルを使用して、ターゲット Windows VM にログオンする必要があります。
一部の ACL エントリはリストアされたファイルに含まれません。これらのユーザーまたはグループの ACL エントリはリストアできないためです。たとえば、TrustedInstallers、すべてのアプリケーションパッケージが該当します。
インスタントアクセス機能は、Windows 10 のコンパクトオペレーティングシステムをサポートしていません。オペレーティングシステムが圧縮されているかどうかを確認するには、VM をバックアップする前に、コマンドプロンプトで compact "/compactos:query" を実行します。
圧縮を無効にするには、VM をバックアップする前に、コマンドプロンプトで "compact /compactos:never" を実行します。これによって、VM のバックアップにインスタントアクセス機能を使用できます。
ファイルとフォルダをリストアするには、ターゲット VM がスリープまたは休止モードではなく、通常の状態である必要があります。
5-minutes-alive-session のしきい値は、アプライアンスおよび BYO の Web サーバー NGINX で定義されます。ダウンロード用に選択されたファイルとフォルダは、このしきい値内で圧縮されダウンロードされる必要があります。
インスタントアクセス仮想マシンを作成するには、仮想マシンが作成される VMware データセンターへの読み取りおよび書き込みアクセスが必要です。
ストレージサーバーとプライマリサーバーが NetBackup の以前のバージョンからアップグレードされた後、確実にインスタントアクセスを有効化するには、次のコマンドを使用して、アップグレードされたプライマリサーバーで NetBackup Web サービスを再起動します。
/usr/openv/netbackup/bin/nbwmc stop
/usr/openv/netbackup/bin/nbwmc start
Windows VM からファイルまたはフォルダをダウンロードまたはリストアする必要がある場合は、Windows レジストリハイブの数が 1 万未満であることを確認します。
レジストリハイブに関する詳しい情報を参照できます。
イメージからインスタントアクセス VM が作成されている場合、イメージは削除できません。インスタントアクセス機能では、バックアップイメージのデータが使用されます。イメージが期限切れになると、データが利用不能になり、インスタントアクセス VM でデータ損失が起こる可能性があります。インスタンスアクセス VM が削除された後、イメージを期限切れにできます。
インスタントアクセス機能では、ハードリンクがサポートされません。イメージにハードリンクファイルが含まれている場合にイメージからユニバーサル共有を作成すると、vpfsd では、これらのハードリンクファイルのサイズが 0 バイトと表示されます。