Veritas NetBackup™ 52xx Appliance 初期構成ガイド
NetBackup 52xx Appliance の初期構成を NetBackup Appliance Web コンソールから実行する
すべてのアプライアンスシステムコンポーネントを取り付け、接続し、電源を入れたら、サーバーの構成準備が完了します。
初期構成プロセスで、admin、maintenance、sysadmin (IPMI) ユーザーアカウントのデフォルトのパスワードを変更する必要があります。デフォルトの admin パスワードは、アプライアンスの初期ログインでのみ有効です。[パスワードの変更 (Password Change)]ページは、ようこそページの[アプライアンスを設定 (Setup Appliance)]をクリックした後に最初に表示されます。
メモ:
アプライアンスプライマリサーバーで初期構成を実行するときに、nbasecadmin アカウントが自動で作成されます。作成されると、このアカウントにデフォルトのアプライアンスパスワードが割り当てられます。このユーザーは、デフォルトのパスワードが変更されるまで、NetBackup Web UI にログインできません。
外部認証局の証明書がサポートされます。この機能は、ホストの検証とセキュリティのために NetBackup 認証局を使用する代替手段を提供します。この手順には、これらの証明書を配備するために必要な情報が含まれています。セキュリティ証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup の外部 CA サポート」の章を参照してください。
メディアサーバーとしてこのアプライアンスを構成する場合は、初期構成を開始する前にプライマリサーバーで次のタスクを完了してください。次のリンクには、必要なタスクの実施方法が指示されています。
プライマリサーバーの構成によるアプライアンスのメディアサーバーとの通信を参照してください。
プライマリサーバーとメディアサーバーが互換性のあるソフトウェアのバージョンであることを確認します。
これを使用するプライマリサーバーの
SERVERS
リストにメディアサーバーの名前を追加します。プライマリサーバーとこのメディアサーバー間にファイアウォールがある場合は、前述のリンク先で説明されているように、適切なポートを開いてください。
このメディアサーバーの日時が、プライマリサーバーの日時と一致していることを確認してください。
NAT ネットワークでこのアプライアンスをメディアサーバーとして使用する場合は、必ずプライマリサーバーの DNAT 機能を有効にし、プライマリサーバーの NAT サーバーリストにこのメディアサーバー名を追加してください。
次の手順は、新しいまたは再イメージ処理済みのアプライアンスを NetBackup Appliance Web コンソールから構成する方法を示しています。
NetBackup 52xx Appliance の初期構成を NetBackup Appliance Web コンソールから実行するには
- NIC1 アプライアンスポートに接続済みのノートパソコンで、[ローカルエリアの接続プロパティ (Local Area Connection Properties)]ダイアログボックスを開きます。
[全般 (General)]タブで、[インターネットプロトコル (TCP/IP) (Internet Protocol (TCP/IP))]を選択してハイライト表示し、[プロパティ (Properties)]をクリックします。
[代替の構成 (Alternate Configuration)]タブで、次のタスクを実行します。
[ユーザー構成 (User Configured)]をクリックします。
[IP アドレス (IP address)]に、192.168.229.nnn と入力します。nnn は 2 から 254 (233 を除く) の任意の数字です。
[サブネットマスク (Subnet mask)]に、255.255.255.0 と入力します。
[OK]をクリックします。
- アプライアンスに接続したノートパソコンで Web ブラウザを開いて次の URL にアクセスします。
https://192.168.229.233
メモ:
NetBackup Appliance Web コンソールは、デフォルトポート 443 で HTTPS を介してのみアクセスできます。HTTP 経由のポート 80 は無効になっています。
- 次のように、アプライアンスにログオンします。
[ユーザー名 (User Name)]に admin を入力します。
[パスワード (Password)]に P@ssw0rd を入力します。
- [Appliance の設定へようこそ (Welcome to Appliance Setup)]ページで、初期構成を実行するために必要な情報の概要を確認します。
[構成チェックリストのダウンロード (Download Configuration Checklist)]
初期構成の補助機能として、このリンクをクリックすると、構成設定のすべてを記録できるファイルが開きます。構成の実行時に使えるように、このファイルを印刷し、記入しておくことをお勧めします。その後、このファイルは、将来の参照用に安全な場所に保管してください。
[アプライアンスを設定 (Setup Appliance)]
構成チェックリストに記入した後、この項目をクリックして構成を開始します。
- [パスワードの変更 (Password Change)]ページに、出荷時のデフォルトのパスワードを置き換える新しいアプライアンスのアカウントパスワードを入力します。
アプライアンスリリース 5.3 以降、STIG 機能はデフォルトで有効になっています。すべてのパスワードが STIG パスワードポリシーの要件を満たしている必要があります。
新しいパスワードを設定する前に、次のパスワードポリシーを確認してください。
最小文字数: 15
数字の最小文字数: 1
小文字の最小文字数: 1
大文字の最小文字数: 1
特殊文字の最小文字数: 1
同じ文字が連続する最大数: 2
同じクラスの文字が連続する最大数: 4
使用する異なる文字の最小数: 8
1 つのパスワードを変更するまでの最小日数: 1
1 つのパスワードを変更するまでの最大日数: 60
辞書にある言葉は無効で、使用できない
過去 7 回分のパスワードは再利用できない
次に、アカウントが表示される順序と、各パスワード変更のプロンプトを示します。
admin
新しい admin パスワード (New admin password):
新しい admin パスワードの確認 (Confirm new admin password):
maintenance
新しい maintenance パスワード (New maintenance password):
新しい maintenance パスワードの確認 (Confirm new maintenance password):
sysadmin (IPMI)
新しい sysadmin (IPMI) パスワード (New sysadmin (IPMI) password):
新しい sysadmin (IPMI) パスワードの確認 (Confirm new sysadmin (IPMI) password):
メモ:
管理者 (admin) アカウントとメンテナンスユーザーアカウントで同じパスワードを共有することはできません。これらのユーザーアカウントごとに一意のパスワードを設定する必要があります。
メモ:
任意のユーザーアカウントに対し、無効なパスワードを 5 回連続で入力すると、アプライアンスは初期構成処理を自動的に中止します。初期構成プロセスを再び開始する必要があります。
すべてのデフォルトのパスワードを変更した後、[次へ (Next)]をクリックします。
- [ネットワーク構成 (Network Configuration)]ページには、ネットワーク接続を構成するために必要なデータを識別および入力するためのタブやタスクバーがあります。各タスクバーを展開して、関連するネットワーク構成情報を入力します。
[インターフェースプロパティ (Interface Properties)] - ネットワークインターフェースのプロパティを更新するために使用します。
[ルーティングプロパティ (Routing Properties)] - ネットワークルーティングのプロパティを更新するために使用します。
[ボンドの作成 (Create Bond)] - 2 つ以上のネットワークインターフェース間の結合を作成するために使用します。
[VLAN のタグ付け (Tag VLAN)] - 既存のネットワーク環境の VLAN を構成するために使用します。
[静的ルートの追加 (Add Static Route)] - ネットワークのルート構成を追加するために使用します。
メモ:
これらの機能は、他の機能とは独立しているため、表示される順序で構成する必要はありません。
次のように、[ボンドの作成 (Create Bond)]の適切な情報を入力します。
[ボンドの作成 (Create Bond)]データ入力フィールド
ネットワークインターフェース (Network Interface)
ドロップダウンボックスをクリックし、結合を作成するインターフェースかデバイス名を選択します。
結合モード (Bond Mode)
ドロップダウンボックスをクリックし、結合する NIC ポートに使う結合モードを選択します。
結合により、複数のネットワークインターフェースを単一の論理「結合」インターフェースに集約できます。結合されたインターフェースの動作はモードによって異なります。デフォルト結合モードは[balance-alb]です。
ドロップダウンリストから利用可能な結合モードは以下のとおりです。
balance-rr
active-backup
balance-xor
broadcast
802.3ad
balance-tlb
balance-alb
いくつかの結合モードでは、スイッチまたはルーターでの追加構成が必要となります。結合モードを選択する際には、その点にも注意する必要があります。
結合モードについて詳しくは、次のマニュアルを参照してください。
http://www.kernel.org/doc/Documentation/networking/bonding.txt
すべてのフィールドに適切なデータを入力した後に、[+]をクリックして選択したネットワークインターフェースを追加してすぐに組み込む必要があります。結合を構成するには、[結合モード (Bond Mode)]ドロップダウンボックスから複数のインターフェースを選択する必要があります。IPv6 アドレスには、[サブネットマスク (Subnet Mask)]として 64 を入力します。
IP アドレス [IPv4 または IPv6] (IP Address [IPv4 or IPv6])
このアプライアンスで使う IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。
サブネットマスク (Subnet Mask)
このアプライアンスサーバーの IP アドレスを特定するネットワークアドレスを入力します。
すべてのフィールドに適切なデータを入力した後に、[+]をクリックしてネットワーク構成設定を保存し、追加します。
ご使用の環境で必要な場合は、次のように適切な Tag VLAN 情報を入力します。
[VLAN のタグ付け (Tag VLAN)]データ入力フィールド
インターフェースの選択
VLAN をタグ付けするネットワークインターフェースかデバイス名を選択します。
説明 (Description)
VLAN の説明を入力します。たとえば、財務、人事管理など。
VLAN Id
VLAN の番号識別子を入力します。VLAN ID の範囲は 1 から 4094 の間です。たとえば、1、10 などです。
IP アドレス [IPv4 または IPv6] (IP Address [IPv4 or IPv6])
このアプライアンスで使う IPv4 または IPv6 アドレスを入力します。
サブネットマスク (Subnet Mask)
IP アドレスに対応するサブネットマスク値を入力します。
[追加 (Add)]をクリックして、タグ付けする VLANの構成情報を既存のネットワーク環境に追加します。
タグ付けする追加の VLAN の情報を入力するには、[+]記号をクリックして行を追加します。行を削除するには、[サブネットマスク (Subnet Mask)]フィールドの横にある[-]記号をクリックします。
次のように、[静的ルートの追加 (Add Static Route)]の適切な情報を入力します。
[静的ルートの追加 (Add Static Route)]データ入力フィールド
宛先 IP (Destination IP)
宛先ネットワークのネットワーク IP アドレスを入力します。アドレスは IPv4 または IPv6 のいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
宛先のサブネットマスク (Destination Subnet Mask)
[宛先 IP (Destination IP)]のアドレスに対応するサブネット値を入力します。
初期構成では、変更できないデフォルト値がこのフィールドに含まれています。別のルートを構成するときは、適切な値を入力する必要があります。
ゲートウェイ (Gateway)
別のネットワークへの入り口として機能するネットワークポイントのアドレスを入力します。アドレスは IPv4 または IPv6 のいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
ネットワークインターフェース (Network Interface)
ドロップダウンボックスをクリックし、ネットワーク接続に使うイーサネット NIC ポートを選択します。
すべてのフィールドに適切なデータを入力した後に[+]をクリックし、ルーティング構成の設定を保存して追加します。
+ をクリックして、入力したネットワーク構成設定を保存した後、ページの下の[次へ (Next)]をクリックして続けます。
- [ホスト構成 (Host Configuration)]ページで、次のようにホストの解決情報を入力できます。
[hosts ファイルを手動で編集するには、ここをクリック (To edit the hosts file manually, click here)]
IP アドレス、完全修飾ホスト名、短いホスト名を
/etc/hosts
ファイルに直接追加します。[ここ (here)]をクリックして/etc/hosts
ファイルを開いて編集します。メモ:
このアプライアンスで Active Directory (AD) 認証を構成することを計画している場合は、ホスト名は 15 文字以下にする必要があります。そうしないと、AD 構成が失敗する可能性があります。
以下のフィールドにアプライアンスのホスト名と関連ホスト解決情報を入力します。
ホスト名 (Host Name)
メモ:
このアプライアンスで Active Directory (AD) 認証を構成することを計画している場合は、ホスト名は 15 文字以下にする必要があります。そうしないと、AD 構成が失敗する可能性があります。
このアプライアンスの短いホスト名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。
一部の例外を除き、ホスト名はアプライアンス構成全体に適用されます。短縮名は次の場所に常に表示されます。
NetBackup Appliance シェルメニュープロンプト
重複排除プールカタログのバックアップポリシー
デフォルトのストレージユニットおよびディスクプール名
このアプライアンスが出荷時の設定にリセットされていて、以前のバックアップイメージのいずれかをインポートする場合は、アプライアンスのホスト名が次のルールのいずれかを満たしている必要があります。
ホスト名は出荷時の設定へのリセット前に使われるものとまったく同じである必要があります。
FQDN にホスト名を変更する場合は、出荷時の設定へのリセットの前に使われた短い名前を含んでいる必要があります。たとえば、「myhost」が出荷時の設定へのリセットの前に使われた場合は、新しい FQDN として「myhost.domainname.com」を使います。
短いホスト名にホスト名を変更する場合は、出荷時の設定へのリセットの前に使われた FQDN から得られる名前にする必要があります。たとえば、「myhost.domainname.com」が出荷時の設定へのリセットの前に使用された場合は、新しい短いホスト名として「myhost」を使用します。
DNS システムの場合:
以下の[ドメイン名システム (Domain Name System)]情報を入力します。
ドメイン名のサフィックス (Domain Name Suffix)
DNS サーバーのサフィックス名を入力します。[ホスト名 (Host Name)]フィールドに FQDN を入力した場合、このフィールドは自動的に入力されます。
メモ:
ドメイン名のサフィックスはホスト名に付加され、初期構成が完了した後は変更できません。後でサフィックスを変更したり、アプライアンスを別のドメインに移動したりする必要がある場合は、最初に出荷時の設定へのリセットを実行してから、初期構成を再度実行する必要があります。
DNS の IP アドレス (DNS IP Address(es))
DNS サーバーの IP アドレスを入力した後、[+]アイコンをクリックしてアドレスを追加します。必要なアドレスの追加数に応じて繰り返します。
アドレスは IPv4 または IPv6 のいずれかになります。IPv6 アドレスの場合は、グローバルスコープまたは一意のローカルアドレスのみを入力できます。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
アドレスを削除するには、データ入力フィールド下のリストからそのアドレスを選択し、[x]アイコンをクリックします。
検索ドメイン (Search Domain(s))
ご使用の環境で必要な場合、検索ドメイン名を入力し、+ アイコンをクリックして、その名前を追加します。必要な検索ドメインの追加数に応じて繰り返します。
検索ドメインを削除するには、データ入力フィールド下のリストからその検索ドメインを選択し、[x]アイコンをクリックします。
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
DNS を使わないシステムの場合
以下の[ホスト名解決 (Host name resolution)]の情報を入力します。
IP
アプライアンスの IP アドレスを入力します。
アドレスは IPv4 または IPv6 のいずれかになります。IPv6 アドレスの場合は、グローバルスコープまたは一意のローカルアドレスのみを入力できます。
IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。
完全修飾ホスト名 (Fully qualified host name)
アプライアンスの完全修飾ホスト名 (FQHN) を入力します。
短いホスト名 (Short host name)
アプライアンスの短い名前を入力します。
2 つ以上の名前を入力するには、名前の間にスペースなしでカンマを追加します。
すべてのフィールドに入力した後、[+]アイコンをクリックします。追加したエントリがフィールドの下に表示されます。
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
- [日時 (Date & Time)]ページで、このアプライアンスの適切な日付と時刻を入力します。
情報を手動で入力する以外に、NTP (Network Time Protocol) サーバーを使ってネットワーク上でアプライアンスの日時を同期することもできます。
タイムゾーン (Time zone)
アプライアンスにタイムゾーンを割り当てるには、[タイムゾーン (Time zone)]ドロップダウンボックスをクリックし、該当する地域、国、タイムゾーンを選択します。
日付と時刻の指定 (Specify date & time)
日付と時刻を手動で入力するには、このオプションを選択し、次の情報を入力します。
最初のフィールドに、mm/dd/yyyy の形式で日付を入力します。または、カレンダーのアイコンをクリックし、適切な年月日を選択します。
2 番目のフィールドに、hh:mm:ss の形式で時刻を入力します。24 時間形式 (00:00:00 - 23:59:59) で入力する必要があります。
NTP
アプライアンスを NTP (Network Time Protocol) サーバーと同期するには、このオプションを選択し、[NTP サーバーの IP アドレス (NTP Server IP Address)]または[ホスト名 (Host Name)]を入力します。
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
- [アラートとコールホーム (Alerting and Call Home)]ページで、アプライアンスがベリタスコールホームサーバーに電子メールでアラートを送信したり、状態レポートをアップロードするための情報を入力したりします。
アラートをアップロードするようにこのサーバーを構成するには、次のように適切なアラートの構成情報を入力します。
アラートの構成 (Alert configuration)
通知の間隔 (Notification interval) (分)
サーバーが Veritas のコールホームサーバーに警告をアップロードする間隔を入力します。15 分単位で入力する必要があります。
SNMP サーバーの構成 (SNMP Server Configuration)
次のオプションのいずれかを選択します。
SNMP V2
SNMP V3
なし (None) (デフォルト)
SNMP サーバー (SNMP Server)
このサーバーを定義する SNMP サーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。
IPv4 または IPv6 の IP アドレスを入力できます。IPv6 の場合は、グローバルスコープと一意のローカルアドレスのみを入力できます。
SNMP ポート (SNMP Port)
このサーバーとの通信を許可する SNMP サーバーのポート番号を入力します。デフォルト値は 162 です。
メモ:
ファイアウォールで、このポートを介してアプライアンスから SNMP サーバーにアクセスできるようにする必要があります。
SNMP コミュニティ (SNMP Community)
このフィールドは SNMP V2 の場合は必須、SNMP V3 の場合は省略可能です。
警告やトラップが送信されるコミュニティ名を入力します。
たとえば、[SNMP サーバー (SNMP server)]に入力した情報と同じ情報を入力できます。また、会社名の他、admin_group、public、private などの名前も入力できます。何も入力しない場合、デフォルト値は public です。
SNMP ユーザー名 (SNMP Username) (SNMP V3 のみ)
SNMP ユーザー名を次のように入力します。
最大 32 文字まで入力できます。
大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。
空白、カンマ、特殊文字は使用できません。
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SNMP V3 のみ)
次のように構成して、セキュリティレベルを設定します。
なし (None) (デフォルト)
セキュリティレベルを認証なし、権限なし (認証無効) に設定します。パスワードと暗号化のフィールドは灰色で表示されており、必須ではありません。
SHA256 または SHA512
認証のセキュリティレベルを設定します。SNMP パスワードが必要です。
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password) (SNMP V3 のみ)
次のように、SNMP ユーザーのパスワードを入力します。
8 文字以上にする必要があります。
大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。
空白、カンマ、特殊文字は使用できません。
暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (SNMP V3 のみ)
次のように構成して、暗号化ポリシーを設定します。
なし (None) (デフォルト)
暗号化ポリシーを使用せず、適用もされません。パスフレーズのフィールドは灰色で表示されており、必須ではありません。
AES128 AES192 AES256 AES512
これらのオプションのいずれかを選択して、関連付けられている暗号化ポリシーを適用します。暗号化パスフレーズが必要です。
暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)(SNMP V3 のみ)
暗号化ポリシーを使用するように暗号化プロトコルを設定した場合は、SNMP ユーザーのパスフレーズを次のように入力します。
8 文字以上にする必要があります。
大文字、小文字、数字の他、ピリオド、ハイフンまたはダッシュ、アンダースコアを含めることができます。
空白、カンマ、特殊文字は使用できません。
次に、特定の SNMP 設定シナリオに必要なフィールドの概要を示します。
SNMP V2
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community)
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP V3 - 認証なし/権限なし
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル - なし
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP V3 - 認証/権限なし
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP v3 - 認証/権限
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)
暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (AES128、AES192、AES256、AES512)
暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)
SNMP の MIB ファイルを表示 (View SNMP MIB file)
関連トラップを監視するハードウェアを受信するようにアプライアンスの SNMP マネージャを設定するには、このリンクをクリックして MIB ファイルの内容を表示します。次に、ファイルを別の場所にコピーし、その内容を使って SNMP マネージャを更新します。
SNMP MIB ファイルは、SNMP メッセージの生成と解釈に使われるデータ辞書として機能します。SNMP を構成する場合は、SNMP トラップを解釈できるように監視ソフトウェアに MIB ファイルをインポートする必要があります。アプライアンスは SNMPv2c 形式のトラップのみを受け入れることができます。
SMTP サーバーの構成 (SMTP Server Configuration)
SMTP サーバー (SMTP Server)
SMTP サーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。
SMTP ポート (SMTP Port)
このサーバーとの通信を許可する SNMP サーバーのポート番号を入力します。デフォルトは 25 です。
ソフトウェア管理者の電子メール (Software Administrator Email)
ソフトウェア管理者が通知を受信するための電子メールアドレスを入力します。
ハードウェア管理者の電子メール (Hardware Administrator Email)
ハードウェア管理者が通知を受信するための電子メールアドレスを入力します。
送信者の電子メール (Sender Email)
受信者がレポートのソースを識別できるようにこのサーバーの電子メールアドレスを入力します。
SMTP アカウント (SMTP Account)
SMTP サーバーのアカウント名を入力します。
パスワード (Password)
セキュリティを高めるには、SMTP サーバーのパスワードを入力します。
プロキシサーバーまたはベリタスコールホームサーバーに電子メールのレポートを送信するように、このサーバーを構成できます。
次のプロキシサーバーがサポートされます。
Squid
Apache
TMG
メモ:
プロキシ構成の NTLM 認証もサポートされます。
コールホームの場合は、次のように、[コールホームの構成 (Call Home Configuration)]の適切な情報を入力します。
コールホームの構成 (Call Home Configuration)
アプライアンスがプロキシサーバーまたはベリタスコールホームサーバーに電子メールレポートを送信するように構成するには、以下の情報を入力します。
コールホームの有効化 (Enable Call Home)
アプライアンスがベリタスコールホームサーバーに電子メールレポートを送信するようにするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。
アップグレード準備チェックの AutoUpdate を有効化 (Enable AutoUpdate for Upgrade Readiness Check)
このボックスにチェックマークを付け、Appliance Upgrade Readiness Analyzer (Analyzer ツール) の自動更新を有効にします。機能が有効であり、新しい Analyzer ツールのバージョンが利用可能な場合、アプライアンス上の Analyzer ツールは自動的に更新されます。この機能を有効にしたときに Analyzer ツールがまだアプライアンスに存在しない場合は、最新バージョンの Analyzer ツールが自動的にダウンロードされます。Analyzer ツールの最新版は、ベリタスダウンロードセンターからもダウンロードできます。AutoUpdate は有効にすることをお勧めします。
プロキシサーバーの有効化 (Enable proxy server)
電子メール通知にプロキシサーバーを使う場合は、このチェックボックスにチェックマークを付け、以下のプロキシ情報を入力します。
プロキシのトンネリングの有効化 (Enable proxy Tunneling)
プロキシトンネリングを有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付け、以下のプロキシ情報を入力します。
プロキシサーバー (Proxy server)
サーバーの IP アドレスを入力します。
IPv4 または IPv6 の IP アドレスを入力できます。IPv6 の場合は、グローバルスコープと一意のローカルアドレスのみを入力できます。
プロキシポート (Proxy port)
このアプライアンスとの通信を許可するプロキシサーバーのポート番号を入力します。
プロキシのユーザー名 (Proxy username)
プロキシサーバーのユーザー名を入力します。
プロキシのパスワード (Proxy password)
プロキシサーバーのパスワードを入力します。
コールホームのテスト (Test Call Home)
必要な情報をすべて入力した後、[コールホームのテスト (Test Call Home)]をクリックして、ベリタスサーバーとの通信を確認することをお勧めします。
テストが失敗した場合は、すべての名前、IP アドレス、ポート番号が正しく入力されていることを確認してください。テストが再度失敗した場合は、ベリタステクニカルサポートにお問い合わせください。
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
コールホームのテストは、設定が保存された後に実行されます。
- 次のように、このアプライアンスサーバーの役割を設定します。
オプションまたはデータ入力フィールド
説明
アプライアンスの役割 (Appliance Role)
プライマリ (Primary)
この役割を選択する場合は、Veritas Usage Insights のカスタマ登録キーを入力する必要があります。登録キーを取得するには、ページの指示に従って操作します。
メディア (Media)
この役割を選択する場合には、このメディアサーバーとともに使用するプライマリサーバーの次の構成を実行するか検証するまでは、構成を続行しないでください。次のリンクには、必要なタスクの実施方法が指示されています。
プライマリサーバーの構成によるアプライアンスのメディアサーバーとの通信を参照してください。
プライマリサーバーとメディアサーバーが互換性のあるソフトウェアのバージョンであることを確認します。
このメディアサーバーを使用するプライマリサーバーの
SERVERS
リストにメディアサーバーの名前を追加します。プライマリサーバーの次のポートを開いてこのメディアサーバーと通信できるようにします。
vnetd: 13724
bprd: 13720
PBX: 1556
プライマリサーバーがアプライアンスのプライマリサーバーで、TCP を使用する場合は次のポートを開きます。
443、5900、7578。
このメディアサーバーの日時がプライマリサーバーの日時と一致していることを確認します。
NAT ネットワークでこのメディアサーバーを使用する場合は、必ずプライマリサーバーの DNAT 機能を有効にし、プライマリサーバーの NAT サーバーリストにメディアサーバー名を追加してください。
プライマリサーバー名 (Primary server name)
DNAT の構成 (DNAT configuration)
証明書のプロビジョニング
証明書失効リスト (CRL) (Certificate revocation list (CRL))
この役割を選択すると、次のメッセージが表示されます。
DNAT の構成 (DNAT configuration)
NAT ネットワークでこのメディアサーバーを使用する予定がある場合は、プロンプトに従ってください。
プライマリサーバー名 (Primary Server Name)
名前と IP アドレスが 1 つしかないプライマリサーバーの場合は、プライマリサーバーのホスト名または IP アドレスを入力し、[追加 (Add)]をクリックします。
クラスタ化されたプライマリサーバーの場合や、複数の名前と IP アドレスがあるプライマリサーバーの場合、フィールドに各ホスト名または IP アドレスを (1 回に 1 つずつ) 入力し、[追加 (Add)]をクリックします。プライマリサーバーがクラスタ化されている場合は、最初のエントリはクラスタの仮想ホスト名である必要があります。
メモ:
プライマリサーバーのホスト名が FQDN である場合、FQDN を使用してメディアサーバーのプライマリサーバーを指定することをお勧めします。
証明書のプロビジョニング/証明書失効リスト (CRL)
プライマリサーバー名の入力後、アプライアンスは、認証局 (CA) ステータスのプライマリサーバーに ping を実行し、結果を表示します。次の箇条書き項目はそれぞれ、表示される可能性のあるステータス結果を示しています。該当するステータス結果の下に表示される指示に従って、証明書の構成を完了します。
プライマリサーバーでは現在、外部 CA が発行した証明書が使用されています。このアプライアンスは、同じ外部 CA が発行した証明書で構成する必要があります。
次の証明書プロビジョニング情報を入力します。
ホスト証明書
信頼できる証明書
秘密鍵
秘密鍵パスフレーズ (秘密鍵ファイルが暗号化されている場合のみ必要)
次のいずれかの CRL オプションを選択します。
証明書から CRL を使用
CRL ファイルのアップロード
CRL は使用しない
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
プライマリサーバーでは現在、外部 CA が発行した証明書と独自の内部証明書が使用されています。外部 CA 発行の証明書で続行しますか?
[いいえ (No)]を選択すると、次のメッセージが表示されます。
このアプライアンスは、セキュアな通信に NetBackup 発行の証明書を使用します。
[はい (Yes)]を選択した場合は、次の証明書プロビジョニング情報を入力します。
ホスト証明書
信頼できる証明書
秘密鍵
秘密鍵パスフレーズ (秘密鍵ファイルが暗号化されている場合のみ必要)
次のいずれかの CRL オプションを選択します。
証明書から CRL を使用
CRL ファイルのアップロード
CRL は使用しない
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
[証明書の検証 (Certificate Verification)]ダイアログボックスが表示されたら、[配備 (Deploy)]をクリックして CA 証明書をこのアプライアンスに配備します。必要に応じてトークンを入力し、[配備 (Deploy)]をクリックして、ホスト ID ベースの証明書をこのアプライアンスに配備します。
このアプライアンスは、セキュアな通信に NetBackup 発行の証明書を使用します。
これ以上の証明書の構成は必要ありません。[次へ (Next)]をクリックして続行します。
セキュリティ証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup のセキュリティ証明書」の章を参照してください。
- [ストレージの構成 (Storage Configuration)]ページで、使う予定のストレージユニットとディスクプールの名前を作成し、ディスクパーティションのサイズを構成します。
AdvancedDisk 用、重複排除 (MSDP) 用、またはその両方用のストレージのパーティションを構成できます。
メモ:
MSDP ストレージを構成することを選択した場合は、MSDP カタログを保護するためのポリシーが自動的に作成されます。このポリシーを見直し、アプライアンスの構成後に有効にすることをお勧めします。
MSDP パーティションサイズについては、次の点に注意してください。
MSDP ボリュームが 10 GB を超えていることを確認します。10 GB 未満または平均 MSDP ボリュームの 1/100 未満のパーティションはサポートされません。
利用可能なディスク容量が 10 GB を超える場合、パーティションが作成されたことを通知するメッセージが表示されます。
利用可能なディスク容量が 10 GB 未満の場合、プロセスは 10 GB を超える空き容量を持つストレージアレイ内の次のディスクを確認します。パーティションが作成されたことを通知するメッセージが表示されます。
利用可能な領域が 10 GB を超えるディスクがない場合、利用可能な最大領域を通知するメッセージが表示され、より小さいサイズでパーティションを作成できます。
NetBackup カタログ (NetBackup Catalog)
このタブでは、プライマリサーバーの NetBackup カタログパーティションのサイズを設定できます。このタブは、プライマリサーバーとして構成されているアプライアンスでのみ表示されます。
パーティションのサイズを設定するには、正確な数値を[サイズ (Size)]フィールドに入力するか、灰色のスライドバーのボックスをクリックアンドドラッグして任意のサイズに合わせます。サイズは、利用可能な最大容量によって、GB 単位または TB 単位で設定できます。
AdvancedDisk
次の情報を入力します。
ポリシーのストレージユニット名 (Storage Unit Name)
このストレージユニットを識別するために使う名前を入力します。英字、数字、特殊文字を使うことができます。名前には最大 256 文字を含めることができます。
メモ:
名前はマイナス (-) 文字から始めることはできません。また名前にスペースを使うこともできません。
ディスクプール名 (Disk Pool Name)
このディスクプールを識別するために使う名前を入力します。英字、数字、特殊文字を使うことができます。名前には最大 256 文字を含めることができます。
メモ:
名前はマイナス (-) 文字から始めることはできません。また名前にスペースを使うこともできません。
サイズ (Size)
[サイズ (Size)]フィールドに正確な数を入力してこのパーティションのサイズを設定するか、または灰色のスライドバーのボックスをクリックして目的のサイズにドラッグします。サイズは、利用可能な最大容量によって、GB 単位または TB 単位で設定できます。
重複排除ディスク (Deduplication Disk (MSDP))
次の情報を入力します。
ポリシーのストレージユニット名 (Storage Unit Name)
このストレージユニットを識別するために使う名前を入力します。英字、数字、特殊文字を使うことができます。名前には最大 256 文字を含めることができます。
メモ:
名前はマイナス (-) 文字から始めることはできません。また名前にスペースを使うこともできません。
ディスクプール名 (Disk Pool Name)
このディスクプールを識別するために使う名前を入力します。英字、数字、特殊文字を使うことができます。名前には最大 256 文字を含めることができます。
メモ:
名前はマイナス (-) 文字から始めることはできません。また名前にスペースを使うこともできません。
サイズ (Size)
このパーティションのサイズを設定するには、正確な数値を[サイズ (Size)]フィールドに入力するか、灰色のスライドバーのボックスをクリックアンドドラッグして任意のサイズに合わせます。
サイズは、利用可能な最大容量によって、GB 単位または TB 単位で設定できます。
必要な情報をすべて入力した後、[次へ (Next)]をクリックします。
- [構成の進捗状況 (Configuration Progress)]ページで、アプライアンスによって構成ページからのすべてのデータ入力が適用される処理の進捗状況を監視できます。
構成が完了するまでの時間は、環境の複雑さによって決まります。
- [構成の概略 (Summary of Configuration)]ページで、構成の結果を確認します。設定が正常に完了したことを確かめるために結果を確認します。
このページでは、発生した可能性があるエラーの特定も行います。結果にエラーが表示されている場合は、初期構成を再実行する必要がある場合もあります。
- 設定が正常に完了した後、NetBackup のサービスが開始するまで約 5 分お待ちください。その後で、完全修飾ホスト名を使ってアプライアンスに再接続し、ログインする必要があります。
- NIC1 アプライアンスポートからラップトップを切断します。
メモ:
ネットワークに 192.168.x.x という IP アドレス範囲が使われている場合は、次のトピックで重要な情報を参照してください。
- すべてのアプライアンスが構成され稼働したら、バックアップするクライアントソフトウェアをコンピュータにインストールする準備が完了します。
NetBackup Appliance からクライアントへの NetBackup クライアントパッケージのダウンロードを参照してください。
NFS 共有を使った NetBackup クライアントソフトウェアのインストール を参照してください。
- MSDP クラウドのアプライアンスを構成する場合は、次の手順を実行します。
アプライアンスプライマリサーバーの NetBackup Appliance シェルメニューにログインし、次のコマンドを実行して nbasecadmin ユーザーのデフォルトパスワードを変更します。
Main > Settings > Password nbasecadmin
nbasecadmin ユーザーとして NetBackup Web UI にログインし、次のように MSDP クラウドストレージを構成します。
ディスクプールを作成します。
ストレージユニットを作成します。
詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』を参照してください。