Veritas NetBackup™ OpsCenter レポートガイド
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- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[1 週間の概要 (Week At A Glance)]レポート
- [状態および成功率 (Status & Success Rate)]>[状態 (Status)]>[ジョブの試行状態の詳細 (Job Attempt Status Detail)]レポート
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作業負荷アナライザサブレポート: ジョブ数、サイズ、キュー、スループット
作業負荷アナライザレポートは、時間、キュー、サイズ、スループットに基づいています。次のレポートは作業負荷アナライザレポートの一部です。
ジョブ数作業負荷アナライザ (Job Count Workload Analyzer): このレポートは指定した一定期間に実行するジョブの数に基づいています。このレポートの目的は時間と負荷に基づくデータを表示することです。ジョブの開始時間と終了時間に基づいてジョブ数の時間を判断できます。負荷のデータは、一定期間アクティブになっているジョブの数に基づいて判断されます。指定した一定期間アクティブになっているジョブの数を判断するために計算が行われます。
たとえば、次の図は指定した一定期間のジョブ数を示しています。(A) はその時間間隔の前に開始され、時間間隔の後に終了するジョブを示します。(B) はその時間間隔の前に開始され、時間間隔内に終了するジョブを示します。(C) はその時間間隔内に開始され、終了するジョブを示します。(D) はその時間間隔内に開始され、時間間隔の後に終了するジョブを示します。
ジョブサイズ作業負荷アナライザ (Job Size Workload Analyzer): このレポートは指定した一定期間に転送されるデータの量に基づいています。計算は、ジョブによってバックアップされるデータの合計量を期間で割る方法に基づきます。
たとえば、次の図では 4 時間という期間に渡ってそれぞれ持続時間が異なる 4 つのジョブがあります。左側には 4 時間の期間中に転送されるデータの量が表示されます。レポートの右側には、それぞれのジョブの開始時間と終了時間、転送されるデータの量、および持続時間が表示されます。ジョブ A は 4 時間の期間に渡ってアクティブになり、午後 1 時 20 分 に開始して 午後 4 時 20 分に終了します。その期間に転送される合計データは 80,000 MB です。データ転送速度を計算し、そのデータ転送速度と各時間内でジョブアクティビティが存在する分数を乗算できます。ジョブアクティビティは 1 時間目に 20 分、2 時間目と 3 時間目に 60 分、4 時間目に 20 分です。ジョブ B、C、D も類似のパターンに従います。負荷はその時間内のすべてのジョブの負荷の合計です。黄色いスロットは最大のアクティビティを示し、転送されるデータは 115960 KB です。
ジョブキュー作業負荷アナライザ (Job Queue Workload Analyzer): このレポートは、データバックアップが開始される前にジョブがキューの状態になっている期間に基づいています。キュー時間は、ジョブを開始するのにかかる時間、ジョブを開始して終了するのにかかる時間などのタイムスタンプを使用して計算されます。キュー時間が長い多くのジョブが同時に開始されるシナリオを軽減するために、キュー時間が長いジョブが識別されます。
キューへの投入は個々のジョブレベルで計算され、次にレポートが生成されるレベルに集計されます。
ジョブスループット作業負荷アナライザ (Job Throughput Workload Analyzer): このレポートはデータが転送される MB/秒単位の速度に基づきます。この計算によって、パフォーマンスを把握するための重要なインジケータが提供されます。スループットレポートは時間横断計算に基づいています。このレポートはデータの正確な分析を表示します。このレポートの行の合計は、他の作業負荷レポートと比較され、平均化されます。
書き込み開始時刻によって、実際のデータ転送が行われる時間に対してのみ速度が測定されます。この計算では、キュー時間が考慮されません。キューレポートはキュー時間を計算します。次の図では、スループットは 3 時間という期間に渡る 4 つのジョブにまたがって計算されます。1 つのジョブはポリシー B に属し、3 つのジョブはポリシー A に属します。緑色のボックスは書き込みジョブが行われる時間を示します。