Enterprise Vault™ 導入/計画

Discovery Accelerator について

Discovery Accelerator を使って、社内の Enterprise Vault のアーカイブ全体にわたる検索を実行し、特定の調査または法的事例に含まれる基準に合致する文書とメッセージを迅速に見つけることができます。 すべての種類のアーカイブ (ユーザーとジャーナルメールボックスのアーカイブ、ファイルシステムアーカイブ、SharePoint アーカイブ、パブリックフォルダアーカイブ) を検索できます。

Discovery Accelerator は、Enterprise Vault で利用可能な検索機能を使いますが、法的開示の場合に必要不可欠である安全性を付加します。検索基準と検索結果を安全に保管するために、Discovery Accelerator は、実行された検索、使われた条件、見つかったアイテムすべての詳細を格納します。これらの詳細は参照できますが、変更またはシステムから削除することはできません。

Discovery Accelerator のレビューシステムを使うと、検索で見つかったすべてのアイテムを正しい順序で効率よくチェックできます。 このシステムを使って、許可を受けたユーザーは、検索で見つかったアイテムをレビューし、アイテムがケースに関連するかどうかに応じてレビューマークを割り当てます。レビューアは、別のレビューアが適用したマークを確認できるため、二重の手間をかけずに、作業が必要なアイテムのみをすばやく選択できます。ケース管理者は、ケースに関するすべてのレビューアの進捗状況を追跡できます。

弁護士によるレビュー作業は、アイテムが大量であればかなりのコストがかかる場合があります。Discovery Accelerator を使うと、ケースに対してレビューアの階層を作成でき、さまざまなレベルのレビューアが特定のレビューマークを割り当てることができます。このようにして、法律の専門家でない担当者が低コストで検索結果の初期レビューを実施し、関連するアイテムまたは疑いのあるアイテムのみを弁護士にまかせることができます。

その後、裁判所への証拠提出のために、関連アイテムに適切な通し番号を割り当て、発行できます (通常は PST ファイル)。 アイテムが特定のケースの証拠として発行されると、それらのアイテムは、レビュー履歴とともに Discovery Accelerator システムで安全に保存されます。この後レビューアがマークを追加したり、そのケースでアイテムを再公開したりすることはできません。 裁判所の要求に応じて、特定のアイテムに適用されたレビュー処理を示すレポートを生成できます。

デフォルトでは、Discovery Accelerator はレビューセットとエクスポート実行のアイテムから重複したアイテムを自動的に識別して削除します。1 つのアイテムが別のものと重複しているかどうかを判断するために、Discovery Accelerator は作成者の表示名、件名、添付ファイルの数のようなアイテムのメタデータプロパティを比較します。さらに、分析が有効にされたケースのアイテムについてのみ、Discovery Accelerator はアイテムの内容を比較します。

ケースのアイテムが削除されないように、管理者はケースに関連するアイテムにリーガルホールドの状態を割り当てることができます。これにより、手動または自動的な削除 (Enterprise Vault による期限切れ削除処理) ができなくなります。