Storage Foundation 7.3.1 設定およびアップグレードガイド- Solaris
- 第 I 部 Storage Foundation の概要および設定
- 第 II 部 Storage Foundation のアップグレード
- Storage Foundation のアップグレード計画
- Storage Foundation のアップグレード
- 応答ファイルを使用した SF 自動アップグレードの実行
- ブート環境のアップグレードを使用した SF のアップグレード
- アップグレード後のタスクの実行
- 第 III 部 設定後のタスク
- 第 IV 部 設定およびアップグレードの参照
vxinstall を使った Veritas Volume Manager の設定
Veritas インストールメニューまたは installvm スクリプトを使った場合、この項の手順に従う必要はありません。 ライセンス交付、エンクロージャ名に基づく命名の設定、デフォルトディスクグループの作成は、メニューインストーラおよび installvm スクリプトで管理されます。
VxVM ディスクをすぐに設定する必要がなくなったことにより、vxinstall コマンドで vxdiskadm プログラムを呼び出す必要がなくなったため、以前のバージョンに比べて大幅に簡略化されました。
ユーティリティには、次の機能が用意されています。
VxVM のライセンス交付。
システム全体のデフォルトのディスクグループの設定。
SF のインストールが手動で実行された場合の VxVM デーモンの起動。
コマンドを実行するには、次のように入力します。
# vxinstall
ライセンスキーの入力を求めるメッセージが表示されます。
Are you prepared to enter a license key [y,n,q,?] (default: y) y
次に、vxinstall プログラムにより、システム全体のデフォルトディスクグループを設定するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。この設定はオプションです。
Do you want to setup a system wide default disk group ? [y,n,q,?] (default: y)
続いて次のメッセージが表示されます。
Which disk group [<group>,list,q,?] ?
デフォルトのディスクグループとして使うディスクグループの名前がわかっている場合は、プロンプトにその名前を入力するか、または list オプションを使って選択します。
VxVM 4.0 より前のリリースでは、デフォルトのディスクグループは rootdg(ルートディスクグループ)でした。 VxVM が正常に機能するには、rootdg ディスクグループを作成し、このディスクグループに少なくとも 1 つのディスクを含める必要がありました。 4.1 ではこの必要条件が不要になりましたが、システム全体のデフォルトのディスクグループを作成しておくと便利です。 VxVM コマンドに -g オプションが指定されていない場合、ディスクグループが必要な操作では、システム全体のデフォルトのディスクグループが使われます。 デフォルトのディスクグループを作成する主な利点は、VxVM コマンドはデフォルトのディスクグループを使うため、-g オプションを使う必要がないことです。 デフォルトのディスクグループを作成後に確認するには、次のコマンドを入力します。
# vxdg defaultdg
bootdg、defaultdg、nodg という名前は予約されているため、VxVM のデフォルトのディスクグループには使えません。
これで VxVM のインストールは完了です。 ディスクのカプセル化や初期化などのタスクについては、『 Storage Foundation 管理者ガイド』を参照してください。