Veritas NetBackup™ CloudPoint インストールおよびアップグレードガイド

資産の検出

CloudPoint は、InfiniBox ストレージアレイで作成されるストレージプールの一部であるすべての SAN ボリューム (仮想ディスク) を検出します。プラグインは、タイプが PRIMARY に設定されているすべてのボリュームのリストを返すように、アレイに要求を送信します。このようなボリュームはベースボリュームと見なされ、ディスク資産として表示されます。

スナップショットオブジェクトを検出するために、プラグインは、タイプが SNAPSHOT として設定されていて、深度の属性が 1 に設定されているすべてのボリュームのリストを返すように、アレイに要求を送信します。このようなボリュームはスナップショットと見なされます。

InfiniBox アレイは、スナップショットのスナップショットの作成をサポートします。深度の属性は、スナップショットの種類を識別します。スナップショットの深度値が 1 より大きい場合は、それが既存のスナップショットのスナップショットであることを示します。CloudPoint では、1 以外の深度値を持つスナップショットボリュームの検出と操作をサポートしません。

スナップショットの作成

CloudPoint は、ストレージプールの一部であるすべての SAN ボリュームのスナップショットを取得します。スナップショットが作成されると、CloudPoint プラグインは InfiniSDK を使用して、選択したボリュームで create_snapshot 方式の要求を送信し、スナップショット名をその要求の引数として渡します。

InfiniBox アレイは、スナップショットボリュームを作成し、そのタイプを SNAPSHOT として設定し、深度属性の値を 1 に設定して、その情報を CloudPoint に返します。

スナップショットの削除

スナップショットが削除されると、CloudPoint プラグインは、スナップショットに関連付けられた親ボリュームで delete_snapshot 方式の要求を送信し、スナップショットボリューム名をその要求の引数として渡します。InfiniBox アレイは、親ボリュームに関連付けられている指定されたスナップショットを削除します。

スナップショットのリストア

スナップショットのリストア操作がトリガされると、CloudPoint は、最初に、リストアされているスナップショットに関連付けられている親ボリュームについての詳細を取得します。CloudPoint プラグインは、次に、親ボリュームで restore_snapshot 方式の要求を送信し、選択したスナップショットをその要求の引数として渡します。

アレイは、選択したスナップショットを使用して、親ボリュームでリストアを実行します。親ボリュームのすべてのデータは、スナップショットボリュームのデータによって上書きされます。

スナップショットのエクスポート

スナップショットのエクスポート操作がトリガされると、CloudPoint は、エクスポート要求で指定された WWN (ワールドワイドネーム) または IQN (iSCSI 修飾名) に基づいてターゲットホストを検索します。ホストが識別されると、CloudPoint プラグインは、ターゲットホストで map_volume 方式の要求を送信し、選択したスナップショット ID をその要求の引数として渡します。

InfiniBox アレイは、リストア要求に対する応答として LUN ID を返します。CloudPoint は、LUN ID とターゲットホスト ID のマッピング情報を CloudPoint データベース内に内部的に格納します。エクスポート操作では、disk:snapshot:export というタイプの新しい仮想資産も作成されて、CloudPoint データベースに保存されます。

スナップショットのデポート

スナップショットのデポート操作がトリガされると、CloudPoint は、最初にデータベースからターゲットホスト ID を取得します。CloudPoint プラグインは、次に、ターゲットホストで unmap_volume 方式の要求を送信し、選択したスナップショット ID をその要求の引数として渡します。InfiniBox アレイは、指定されたターゲットホストからスナップショットボリュームマッピングを削除します。