Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート
- NetBackup appliance 3.1 について
- NetBackup appliance 3.1 の機能、拡張機能、変更
- NetBackup Appliance ハードウェアの機能
- NetBackup Appliance の互換性
- 操作上の注意
- 付録 A. リリース内容
- 付録 B. 関連ドキュメント
NetBackup Appliance の一般的な注意
次のリストに、NetBackup Appliance の一般的な使用に関する注意事項と既知の問題を示します。
このリリースでは、構成内の Veritas Storage Shelf の電源がオフになっているか、電源が喪失すると、ハードウェアの監視インターフェースに正しい情報が反映されない可能性があります。 この問題が発生した場合は、NetBackup Appliance Web Consoleの[監視 (Monitor)] > [ハードウェア (Hardware)]ページと NetBackup Appliance Shell Menuの Monitor > Hardware コマンドで存在しているストレージシェルフを表示します。 表示される状態は、ストレージの電源がオフになるか、電源が喪失する前の最後の状態です。
この場合に送信される唯一のハードウェア警告はパーティションの状態に関する警告です。 UMI コード V-475-103-1002 または V-475-103-1003 のパーティションに関するハードウェア警告が表示された場合、ストレージシェルフの電源がオンになっていることを物理的に確認してください。もう一度ストレージシェルフの電源をオンにすると、Web コンソールとシェルメニューに最新の監視情報が表示されます。
構成およびハードウェアの監視からストレージシェルフを除外する必要がある場合は、ベリタスのサポートに問い合わせてください。
52xx アプライアンスを再起動した場合、またはメインボードの RAID コントローラをリセットした場合に、NetBackup Appliance Web コンソールの[監視 (Monitor)]、[ハードウェア (Hardware)]タブに、ストレージシェルフに対して異なる値のエンクロージャ ID が表示されることがあります。同様に、52xx アプライアンスを再起動した後、またはメインボードの RAID コントローラをリセットした後に、NetBackup Appliance シェルメニューで Monitor > Hardware ShowHealth StorageShelf コマンドを実行した場合にも、異なる値のエンクロージャ ID が表示されることがあります。この場合、同じエンクロージャ (ストレージシェルフ) に対して複数のエンクロージャ ID が表示されます。
バージョン 2.7.1 または 2.7.2 を使っている場合に、この問題を解決するには、テクニカルサポートに問い合わせてください。
バージョン 2.7.3 を使っている場合に、この問題を解決するには、NetBackup Appliance シェルメニューにログオンして、次のコマンドを実行します: Main > Support > Cleanup > RemoveShelfEntries
コマンドについて詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』の「Support > Cleanup > RemoveShelfEntries」のセクションを参照してください。
52xx ストレージシェルフが NetBackup Appliance Web コンソールまたは NetBackup Appliance シェルメニューに表示される順序は、それぞれの環境の実際の順序およびレイアウトと異なることがあります。ストレージシェルフの順序は、左ペインの[監視 (Monitor)]、[ハードウェア (Hardware)]タブに、[NetBackup StorageShelf 1]、[NetBackup StorageShelf2] どのように表示されます。同様に、ストレージシェルフの順序は、Monitor > Hardware > ShowHealth コマンドを実行すると NetBackup Appliance シェルメニューに表示されます。
メインボードの RAID コントローラを 52xx アプライアンスから取り外した場合に [監視 (Monitor)]、[ハードウェア (Hardware)]、[アダプタ (Adapter)]タブをクリックするか、または Monitor> Hardware ShowHealth Appliance Adapter コマンドを実行すると、NetBackup Appliance Web コンソールまたは NetBackup Appliance シェルメニューに古いデータが表示されることがあります。
5240 アプライアンスの RAID 1 ボリュームにディスクが見つからず、Monitor > Hardware ShowHealth Appliance RAID コマンドを実行する場合、見つからないディスクの場所が誤ってスロット 0 と表示されます。
5240 アプライアンスで[監視 (Monitor)] > [ハードウェア (Hardware)] > [RAID] に移動するときに NetBackup Appliance Web コンソールで同じ動作が観察されます。この問題は、5240 アプライアンスに当てはまり、アプライアンスの RAID 1 ボリューム上のディスクが見つからない場合に観察されます。
ベリタスストレージシェルフを NetBackup 52xx Appliance に接続した場合、ストレージシェルフをオンにすると、ストレージシェルフの各ストレージディスクごとに AutoSupport 警告 (UMI コード V-475-100-1004) が生成されます。次のメッセージが表示されます。
「外部構成をインポートするか、ディスクを消去することができます。」
これらの警告は無視しても問題ありません。
初期構成中にストレージシェルフを接続した場合、初期構成が完了すると警告は消えます。
初期構成後にストレージシェルフを接続した場合、インストール手順の中でストレージスキャンを実行すると警告は消えます。 NetBackup Appliance Web コンソールと NetBackup Appliance シェルメニューは、インストールの完了後、約 5 分間、ストレージシェルフの誤ったデータを表示することがあります。
ストレージシェルフのインストールの詳細については、『NetBackup Appliance ハードウェア取り付けガイド』を参照してください。
アプライアンスのソフトウェアバージョンをアップグレードした後に、アプライアンスのログインバナーが維持されません。この問題を回避するには、アップグレードの前に LoginBanner Show コマンドを実行し、ログインバナーのテキストをコピーします。アップグレード後に、LoginBanner Set コマンドを実行し、コピーしたテキストを使って同じログインバナーを設定します。
ログインバナーの見出しまたはログインバナーのメッセージの 1 行に
ERROR:
というテキストのみが含まれる場合は、アプライアンスのセルフテストが失敗します。複数のセッションからのアプライアンスのユーザーを同時に作成すると、ユーザー作成が失敗することがあります。この問題が起きた場合は、失敗したユーザーのすべてについてユーザー作成を再試行します。
NetBackup 5330 Appliance では、LUN オーナーシップを 1 つのコントローラから別のコントローラにフェールオーバーするときに優先パスエラーが起きる場合があります。 1 つのコントローラが他のコントローラをリセットして、それが原因で優先パスエラーが起きる場合があります。このエラーが起きると、アプライアンスハードウェア監視の[ストレージステータス(Storage Status)]に[最適でない(Not Optimal)]と表示されます。このエラーは解消されるまでに数週間続く場合があります。
このエラーが解消されない場合は、すべてのパスがエラーになり、影響を受けるコントローラがオフラインになり、その結果、冗長性とパフォーマンスが低下します。この問題が起きた場合は、ベリタスのサポートに連絡して、担当者に TECH225558 を参照するように伝えてください。
Windows 7/8.1 クライアントはアプライアンスの CIFS 共有に自動的にアクセスできません。この問題を回避するには、クライアントの Windows コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
net use /user:admin \\appliance-name *。appliance-name はアプライアンスの完全修飾ドメイン名(FQDN)です。
メッセージが表示されたら、プロンプトでアプライアンス管理者のパスワードを入力します。
このコマンドを実行すると、クライアントは CIFS 共有にアクセスできます。
ManageEngine または Wireshark のようなネットワークプロトコルアナライザを使い、アプライアンスに SNMP を構成している場合は、アプライアンスの SNMP トラップの[経過時間(TimeTicks)]フィールドは正しくなりません。
NetBackup Appliance のこのリリースでは、アプライアンスをバックアップホストまたはリカバリホストとして使った場合は、レプリケーションディレクタ (RD) リストアで動的マルチパス (DMP) がサポートされません。
出荷時の設定へのリセット中、次のメッセージが表示される場合の手順を示します。
RESET STORAGE CONFIGURATION and BACKUP DATA [Optional]
[いいえ (no)]を選択すると、ストレージ関連の構成は保持されます。出荷時の設定へのリセット後、最初の構成で Advanced Disk と MSDP のサイズを 0 に設定していないことを確認します。指定した場合、役割の構成は失敗します。
メモ:
AdvancedDisk および MSDP パーティションのサイズが出荷時の設定へのリセット前に 0 に設定されていた場合、最初の構成の実行時 0 のままにできます。
バージョン 2.6.1 より、出荷時の設定にリセットする際にネットワークとストレージ構成設定の維持を選択すると、"ボリュームをロールバックできません (Cannot rollback volume)" というエラーメッセージが表示されます。このメッセージは、出荷時の設定へのリセットの処理中にアプライアンスのネットワーク構成を保存できなかったことを示します。出荷時の設定へのリセット正常に完了しましたが、ネットワークパラメータを再構成する必要があります。
詳しくは、Veritas のサポート Web サイトで次の TechNote を参照してください。