Veritas NetBackup™ Appliance リリースノート
- NetBackup appliance 3.1 について
- NetBackup appliance 3.1 の機能、拡張機能、変更
- NetBackup Appliance ハードウェアの機能
- NetBackup Appliance の互換性
- 操作上の注意
- 付録 A. リリース内容
- 付録 B. 関連ドキュメント
インストールと構成の注意
次のリストに、アプライアンスのインストールと構成に関する注意事項と既知の問題を示します。
初期構成中、[ホストの構成 (Host Configuration)]ページでホスト名を入力するか、NetBackup Appliance シェルメニューで Hostname Set コマンドを実行すると、次のエラーが表示される場合があります。
[エラー]V-409-930-001: ホスト名「sample.domain.com」を設定できません。ホスト名は解決できませんでした。 有効なホスト名でホスト名を再度設定してください。"
このエラーを解消するには、省略名と FQDN の両方で IP アドレスに解決されていることを確認する必要があります。 たとえば、sample.domain.com と入力して sample が省略名の場合、sample と sample.domain.com の両方が IP アドレスに解決されていることを確認する必要があります。
NetBackup 5330 Appliance にプライマリストレージシェルフと拡張ストレージシェルフが含まれ、拡張シェルフに RAID ボリュームが設定されている場合は、アプライアンスのセットアップから拡張ストレージシェルフを削除しないでください。拡張シェルフを削除すると、プライマリシェルフは拡張シェルフが電源オフになったかのように動作し、エラーが発生します。拡張シェルフを削除する必要がある場合は、セットアップから拡張シェルフを削除する前に[サポート(Support)]、[RAID 解除(RAID Clear)]コマンドを実行する必要があります。
警告:
[サポート(Support)]、[RAID 解除(RAID Clear)]コマンドにより、両方のストレージシェルフからすべてのデータが削除されます。このコマンドを実行する前に、必ず他の場所にデータを保存してください。
以前に使ったアプライアンスに NetBackup Appliance の新しいバージョンをインストールすると、アプライアンスの構成中に次のエラーメッセージを受信することがあります。
Cannot recover the existing MSDP partition because the NetBackup disk pool and storage unit could not be determined. … - [Error] Could not configure the appliance.
このエラーは、既存のメディアサーバー重複排除プール(MSDP)のディスクプールの名前に + が含まれている場合に起きます。この問題が起きた場合は、ディスクプール名に + が含まれないようにディスクプール名を変更し、手動で MSDP パーティションを構成する必要があります。Manage > Storage > Resize コマンドを使ってパーティションを構成します。
共有ディレクトリにソフトウェアの更新をコピーする場合は、コピーが完了するまでは他のコマンドを開始しないでください。コピー処理中にコマンドを実行すると、ソフトウェアの更新がリストに登録され利用可能になったことが表示される場合があります。ただし、そのソフトウェアの更新をインストールすると失敗する場合があります。
メディアサーバーの初回構成時に「ライセンスがありません」というメッセージを受信した場合は、この電子メールを無視しても安全です。この電子メールはホスト名の構成時に送信されます。新しいホスト名への変更時にライセンスキーファイルの名前が変更され、警告機構で一時的にライセンスを特定できなくなります。構成が完了すると、ライセンスは正しく設定されます。ライセンスキーは、NetBackup Appliance Web コンソールの[管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]ページまたは NetBackup Appliance シェルメニューの Main > Manage > License > List コマンドで確認できます。
iSCSI は IPv4 アドレスのみをサポートします。IPv6 を介した iSCSI 接続はサポートされません。さらに、イニシエータとターゲットは同じレイヤ 2 (L2) ネットワーク上にある必要があります。
VLAN は、ネットワークインターフェースまたは iSCSI インターフェースのいずれかで構成できます。VLAN をネットワークと iSCSI インターフェースの両方で構成すると、ネットワークインターフェースの VLAN が両方のインターフェースで有効になります。VLAN が異なるサブネットでネットワークと iSCSI インターフェースの両方で構成されている場合、その構成はサポートされないことに注意してください。
ネットワークインターフェース
iSCSI インターフェース
説明
IP
VLAN
IP
VLAN
サブネット X
なし
サブネット X
なし
サポート
サブネット X
なし
サブネット Y
VLAN A
サポート
サブネット X
VLAN B
サブネット X
VLAN B
サポート
サブネット X
VLAN B
サブネット Y
VLAN B
サポートされない
ターゲットへの接続後に iSCSI > Target Discover Portal または iSCSI > Target Discover iSNS コマンドを再実行する場合は、ターゲットのクレデンシャルなどの既存の接続設定が上書きされます。ターゲットに認証が必要な場合は、既存のセッションが再接続されたときターゲットの資格情報を再入力する必要があります。アプライアンスを再起動する場合、アプライアンスの IQN を変更する場合、iSCSI プロセスを再起動する場合などは、既存のセッションを再接続する必要があります。
2 つの iSCSI インターフェースで iSNS を使用してターゲットが検出された場合、Target Show All コマンドで表示されるのは最新レコードのみです。たとえば、Target Discover iSNS コマンドを iscsi1 に実行した後に iscsi2 でコマンドを実行した場合、[インターフェース (Interfaces)]列は Target Show All コマンドで出力されると、一部のターゲットに両方のインターフェース (iscsi1、iscsi2) は表示されない場合があります。一部のターゲットに対しては、直近のコマンドからのインターフェースのみが表示されます (この場合は iscsi2)。
iSCSI インターフェース上でワークロードが稼働中の場合、iSCSI > Target Disconnect コマンドの完了までの時間が長くなります。
NetBackup Appliance シェルメニューには次のようなメッセージが表示される場合があります。
Message from syslogd@host at Sep 12 10:09:14 ... iscsid: Message from syslogd@host at Sep 12 10:13:27 ... iscsid: Message from syslogd@host at Sep 12 10:17:53 ... iscsid:
これらのメッセージは、NetBackup Appliance シェルメニューに異なるタイミングで表示される場合があります。これらは、iSCSI コマンドを実行しているとき、コマンド出力の途中、またはコンソールがアイドル状態のときにも表示されます。これらのメッセージは無害で無視できます。
ターゲットデバイスで CHAP 認証を有効にして、iSNS を使用してターゲットを検出するとき、iSCSI > Target Discover コマンドを使用してもターゲットの資格情報の入力が求められない場合もあります。