NetBackup™ ディスクの OpenStorage ソリューションガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (11.0)
  1. ディスクアプライアンスストレージのソリューションの概要
    1.  
      ディスクへのバックアップのストレージソリューションについて
    2.  
      NetBackup OpenStorage Option について
    3.  
      ストレージの制御について
    4.  
      OpenStorage デバイスへの複製について
  2. 配備の計画
    1.  
      OpenStorage の配置計画
    2.  
      OpenStorage の要件と制限事項について
    3.  
      バックアップ用の OpenStorage ストレージサーバーについて
    4.  
      OpenStorage サーバーのクレデンシャルについて
    5.  
      バックアップ用の OpenStorage データムーバーについて
    6.  
      OpenStorage プラグインについて
    7. バックアップ用の OpenStorage ディスクプールについて
      1.  
        OpenStorage ディスクプールでのスパンボリュームについて
    8.  
      OpenStorage の最適化複製とレプリケーションについて
    9.  
      OpenStorage の最適化された合成バックアップについて
    10.  
      OpenStorage のストレージユニットグループについて
    11. OpenStorage ダイレクトテープについて
      1.  
        OpenStorage ダイレクトテープに関する NDMP の要件について
      2.  
        OpenStorage ダイレクトテープに関するメディアサーバーの要件について
      3.  
        OpenStorage ダイレクトテープに関するメディアサーバーの推奨事項について
      4.  
        OpenStorage ダイレクトテープの制限事項について
      5.  
        OpenStorage ダイレクトテープの処理について
  3. ストレージのプロビジョニング
    1.  
      ディスクアプライアンスストレージのプロビジョニングについて
    2.  
      ディスクアプライアンスのプラグインのインストール
  4. OpenStorage のライセンス
    1.  
      OpenStorage のライセンスについて
    2.  
      OpenStorage のライセンス
  5. NetBackup での OpenStorage の構成
    1.  
      OpenStorage ディスクアプライアンスのストレージの構成
    2.  
      バックアップ用の OpenStorage ストレージサーバーの構成
    3. バックアップ用の OpenStorage ディスクプールの構成
      1.  
        OpenStorage ディスクプールのプロパティ
    4. OpenStorage ストレージユニットの構成
      1.  
        OpenStorage ストレージユニットのプロパティ
      2. OpenStorage ストレージユニットの推奨事項について
        1.  
          OpenStorage でのクライアントとサーバーの適切な比率の構成について
        2.  
          OpenStorage SAN クライアントの通信の分割について
        3.  
          メディアサーバーへの OpenStorage 通信のスロットル調整について
    5.  
      OpenStorage の最適化された合成バックアップの構成
    6.  
      OpenStorage ダイレクトテープの構成
    7. 同じ NetBackup ドメイン内の OpenStorage デバイスへの最適化複製の構成
      1.  
        同じドメイン内での OpenStorage の最適化複製について
      2. NetBackup の最適化複製またはレプリケーション動作の設定
        1.  
          コマンドラインの使用による NetBackup 構成オプションの設定
    8.  
      ストレージライフサイクルポリシーについて
    9.  
      自動イメージレプリケーションに必要なストレージライフサイクルポリシーについて
    10. ストレージライフサイクルポリシーの作成
      1.  
        ストレージライフサイクルポリシーの設定
    11.  
      バックアップポリシーの作成
    12.  
      既存の環境への OpenStorage 機能の追加
  6. OpenStorage の管理
    1. OpenStorage ストレージサーバーの管理
      1.  
        OpenStorage ストレージサーバーの表示
      2.  
        OpenStorage ストレージサーバーの状態の判断
      3.  
        OpenStorage ストレージサーバーのプロパティの変更
      4.  
        OpenStorage ストレージサーバーの属性の設定
      5.  
        OpenStorage ストレージサーバーの属性の削除
      6.  
        プラグインの更新を反映するための OpenStorage ストレージサーバーの更新
      7.  
        OpenStorage ストレージサーバーの削除
    2. OpenStorage サーバーのクレデンシャルの管理
      1.  
        OpenStorage サーバーのクレデンシャルがあるかどうかの確認
      2.  
      3.  
        OpenStorage サーバーのクレデンシャルの変更
      4.  
        データムーバーの OpenStorage サーバークレデンシャルの削除
    3. OpenStorage のデータムーバーの管理
      1.  
        OpenStorage のデータムーバーの追加
      2.  
        OpenStorage のデータムーバー機能の解除
    4. OpenStorage ディスクプールの管理
      1.  
        OpenStorage ディスクプールの表示
      2.  
        OpenStorage ディスクプールの状態の判断
      3.  
      4.  
        OpenStorage ディスクボリュームの状態の判断
      5.  
        OpenStorage ディスクボリュームの状態の変更
      6. OpenStorage ディスクプールのプロパティの変更
        1.  
          自動イメージレプリケーションのボリューム変更を解決する方法
      7.  
        OpenStorage ディスクプール属性の設定
      8.  
        OpenStorage ディスクプール属性の削除
      9.  
        OpenStorage ディスクプールへのボリュームの追加
      10.  
        OpenStorage ディスクプールの結合
      11.  
        OpenStorage ディスクプールからのボリュームの削除
      12.  
        プラグインの更新を反映するための OpenStorage ディスクプールの更新
      13.  
        NetBackup OpenStorage エンティティへの更新
      14.  
        OpenStorage ディスクプールの削除
    5.  
      OpenStorage ストレージの容量と使用状況の監視
    6.  
      OpenStorage ディスクレポートの表示
    7.  
      自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート
    8.  
      OpenStorage デバイスへのカタログバックアップについて
    9.  
      OpenStorage バックアップコピーからのリストアについて
    10.  
      ターゲットプライマリドメインでのバックアップからのリストアについて
  7. トラブルシューティング
    1. 統合ログについて
      1.  
        vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について
      2.  
        vxlogview を使用した統合ログの表示の例
    2. レガシーログについて
      1.  
    3.  
    4.  
      OpenStorage のクレデンシャル作成のトラブルシューティング
  8.  
    索引

OpenStorage ストレージユニットのプロパティ

OpenStorage ディスクプールのストレージユニットの構成オプションは次の通りです。

表: OpenStorage ストレージユニットのプロパティ

プロパティ

説明

ストレージユニット名 (Storage unit name)

新しいストレージユニットの一意の名前を入力します。名前でストレージ形式を示すことができます。ストレージユニット名は、ポリシーおよびスケジュールでストレージユニットを指定する際に使用される名前です。ストレージユニット名は、作成後に変更できません。

ストレージユニット形式 (Storage unit type)

ストレージユニット形式として[ディスク (Disk)]を選択します。

ディスク形式 (Disk Type)

ディスク形式には[OpenStorage (Solution)]を選択します。Solution は、ベンダー、ベンダーのデバイス、または他に意味のあるものを表すストレージベンダーが提供する文字列です。

ディスクプール構成対象 (Disk pool configured for)

ディスク形式には[バックアップ (Backup)]を選択します。

レプリケーションソース (Replication source)

レプリケーションソースボリュームを含んでいるディスクプールのみを表示するように利用可能なディスクプールをフィルタ処理する場合に選択します。

レプリケーションターゲット (Replication target)

レプリケーションターゲットボリュームを含んでいるディスクプールのみを表示するように利用可能なディスクプールをフィルタ処理する場合に選択します。

ディスクボリュームはレプリケーションソースとレプリケーションターゲットの両方にすることもできます。

ディスクプール (Disk Pool)

このストレージユニットのストレージが含まれているディスクプールを選択します。

レプリケーションのプロパティを選択すると、NetBackup は[ディスクプール (Disk Pool)]リストに表示するディスクプールをフィルタ処理します。指定された[ディスク形式 (Disk type)]のすべてのディスクプールが表示されます。ディスクプールが構成されていない場合、ディスクプールはリストに表示されません。

ディスクプールを選択した後、[プロパティの表示 (View Properties)]をクリックできます。

メディアサーバー (Media server)

このストレージユニットのストレージサーバーにデータを送信できる NetBackup メディアサーバーを指定します。(OpenStorage の場合、NetBackup メディアサーバーはデータムーバーとして機能します。)

OpenStorage に実装するデータムーバーとして構成されたメディアサーバーのみが、メディアサーバーのリストに表示されます。メディアサーバーがリストに表示されない場合は、ソフトウェアプラグインがインストールされていて、ログオンクレデンシャルが作成されていることを検証します。

次のようにメディアサーバーを指定します。

  • メディアサーバーリストの任意のメディアサーバーがストレージサーバーにデータを送信できるようにするには、[任意のメディアサーバーを使用 (Use any available media server)]にチェックマークを付けます。

    より多くのメディアサーバーのデータムーバーを将来構成する場合は、ストレージユニットを更新する必要がありません。プラグインをインストールし、クレデンシャルを構成すると、NetBackup はストレージユニットに送信されるバックアップで自動的にそのメディアサーバーを使います。

  • ストレージサーバーにデータを送信できるメディアサーバーを制限するには、[次のメディアサーバーのみを使用 (Only use the following media servers)]にチェックマークを付けます。次に、データを送信できるメディアサーバーを選択します。

リストのどのメディアサーバーもストレージサーバーからデータを受信できます。選択する必要がありません。メディアサーバーはリストアジョブとストレージの監視を目的としてデータを受信します。

ポリシーの実行時に、使用するメディアサーバーが NetBackup によって選択されます。

最大フラグメントサイズ (Maximum fragment size)

NetBackup がバックアップを保存するために作成できる最大フラグメントサイズを指定します。

ディスクストレージユニットのデフォルトの最大フラグメントサイズは、524,288 MB です。デフォルト以外の最大フラグメントサイズを指定する場合、20 MB から 524,288 MB までの値を入力します。

ディスクへのバックアップは、バックアップがファイルシステムの最大利用可能サイズを上回ることがないようにするために、通常はフラグメント化されます。

バックアップでエラーが発生すると、バックアップ全体が破棄されます。バックアップは、エラーが発生したフラグメントからではなく、先頭から再度実行されます。(チェックポイントと再開の機能が有効になっているバックアップについては例外です。その場合、最後のチェックポイント以前のフラグメントは保持されますが、最後のチェックポイントより後のフラグメントは破棄されます。)

最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)

NetBackup でディスクストレージユニットへ一度に送信可能な最大ジョブ数を指定します。(デフォルトは 1 つのジョブです。ジョブ数は 0 から 256 の範囲で指定できます。)

NetBackup ジョブは、ストレージユニットが利用可能になるまでキューに投入されます。ストレージユニットに 3 つのバックアップジョブを送信する準備ができている場合、[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]が 2 に設定されていると、NetBackup によって最初の 2 つのジョブが開始されます。NetBackup は 3 つ目のジョブをキューに待機させます。ジョブに複数のコピーが含まれる場合、各コピーが[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]の数にカウントされます。

[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]は、バックアップジョブと複製ジョブの通信を制御しますが、リストアジョブの通信は制御しません。カウントは、サーバーごとにではなく、ストレージユニットのすべてのサーバーに適用されます。ストレージユニットの複数のメディアサーバーを選択し、[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]で 1 を選択すると、一度に 1 つのジョブのみが実行されます。

ここで設定する数は、利用可能なディスク領域、および複数のバックアップ処理を実行するサーバーの性能によって異なります。

警告:

[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]設定に 0 (ゼロ) を指定すると、ストレージユニットは無効になります。

WORM を使用

このオプションは、WORM 対応のストレージユニットに対して有効にできます。

WORM は、Write Once Read Many の略語です。

このストレージユニットのバックアップイメージを変更不可および削除不可にする場合は、このオプションを選択します。削除不可のプロパティは、WORM のロックが解除されるまで設定されます。