NetBackup™ Bare Metal Restore™ 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (11.0)
  1. Bare Metal Restore の概要
    1.  
      Bare Metal Restore について
    2.  
      BMR を使用したサーバー DR 保護
    3.  
      BMR の保護フェーズ図
    4.  
      BMR での UEFI-GPT のサポート
  2. クライアントの保護
    1. BMR クライアントのバックアップ
      1.  
        BMR クライアントをバックアップするためのポリシーの構成
      2.  
        複数のポリシーでの同じクライアント名の使用
      3.  
        完全バックアップの実行について
      4.  
        リストア後の完全バックアップの実行について
      5.  
        正常なバックアップの保障
      6.  
        UNIX または Linux でのカスタムファイルの保存
    2. クライアントバックアップの監視
      1.  
        BMR 関連の他の NetBackup プロパティ
    3. 特定のユースケースでのクライアントの保護
      1.  
        Storage Foundation for Windows Clients
  3. リストア環境の設定
    1.  
      リカバリ手順
    2.  
      ブートサーバーソフトウェアのインストール
    3.  
      共有リソースツリー
    4.  
      クライアント固有のリソースの追加
    5.  
      ブートメディアの使用
    6.  
      クライアントのリストア準備
  4. 共有リソースツリー
    1.  
      共有リソースツリーについて
    2.  
      共有リソースツリーの前提条件
    3. 共有リソースツリーの作成
      1. Windows の SRT の作成
        1. 共有リソースツリー管理ウィザード
          1. SRT の作成
            1. Microsoft のアセスメント & デプロイメントキット (ADK) のインストール
              1. 自動ダウンロードおよびインストールオプションを使った ADK のインストール
                1.  
                  ADK のダウンロードおよびインストールプロセスの進捗状況
              2.  
                事前にダウンロードされた ADK 実行可能ファイルの使用
            2.  
              オフラインのブートサーバーまたはホストでの SRT の作成
          2.  
            SRT 自動インポート
          3.  
            SRT のエクスポート
          4.  
            SRT の編集
          5.  
            SRT のインポート
          6.  
            SRT のコピー
          7.  
            SRT の削除
          8. Fast Restore SRT のブート可能 CD または DVD イメージの作成
            1.  
              SRT の選択
            2.  
              ISO イメージの場所の指定
          9. SRT へのパッケージの追加または更新
            1.  
              SRT への NetBackup クライアントの追加
            2.  
              SRT への NetBackup Security Services の追加
            3.  
              SRT への NetBackup Release Update または Maintenance Pack の追加
            4.  
              NetBackup 言語パックの追加
      2. UNIX または Linux の SRT の作成
        1.  
          AIX SRT の作成
        2.  
          HP-UX SRT の作成
        3.  
          Solaris SRT の作成
        4.  
          Linux SRT の作成
    4. 共有リソースツリーの管理
      1. 共有リソースツリーへのソフトウェアの追加
        1. UNIX または Linux SRT へのソフトウェアの追加
          1.  
            NetBackup Maintenance Pack の追加について
          2.  
            Arctera Volume Manager と Arctera File System の追加について
          3.  
            Veritas Security Services の追加について
          4.  
            その他のソフトウェアの追加について
          5.  
            パッチおよびパッケージの Solaris SRT へのインストールについて
          6.  
            Linux SRT へのデバイスドライバのインストール
        2.  
          Windows SRT へのソフトウェアの追加
      2. 共有リソースツリーのインポート
        1.  
          UNIX および Linux 上での SRT のインポート
        2.  
          Windows 上での SRT のインポート
      3. 共有リソースツリーのコピー
        1.  
          UNIX および Linux 上での SRT のコピー
        2.  
          Windows 上での SRT のコピー
      4. 共有リソースツリーの削除
        1.  
          UNIX および Linux 上での SRT の削除
        2.  
          Windows 上での SRT の削除
      5.  
        SRT の排他的な使用を有効にまたは無効にする方法
      6.  
        破損した共有リソースツリーの修復
      7.  
        共有リソースツリーの無効なロックの解除
    5. ブートメディアの管理
      1.  
        Windows のサポート対象のブートメディアについて
      2.  
        CD または DVD の書き込みについて
      3. UNIX および Linux のブートメディアの作成
        1.  
          AIX のブートメディアについて
        2.  
          HP-UX のブートメディアについて
        3.  
          Linux のブートメディアについて
        4.  
          Solaris のブートメディアについて
      4.  
        Windows クライアントのブートメディアの作成
  5. クライアントのリストア
    1.  
      クライアントのリストアを準備する方法
    2. BMR ディスクリカバリ動作
      1.  
        リストア準備オプションによる BMR のディスクの処理
      2.  
        リストア準備オプションによる BMR のディスククラスの処理
      3.  
        オペレーティングシステムまたは Volume Manager のインポート処理
    3. ネットワークブートによる BMR クライアントのリストアについて
      1.  
        ネットワークブートによる AIX クライアントのリストア
      2.  
        ネットワークブートによる HP-UX クライアントのリストア
      3.  
        ネットワークブートによる Linux クライアントのリストア
      4.  
        ネットワークブートによる Solaris クライアントのリストア
      5.  
        ネットワークブートによる Windows クライアントのリストア
    4. メディアブートによる BMR クライアントのリストアについて
      1.  
        メディアブートによる AIX クライアントのリストア
      2.  
        メディアブートによる HP-UX クライアントのリストア
      3.  
        メディアブートによる Linux クライアントのリストア
      4.  
        メディアブートによる Solaris クライアントのリストア
      5.  
        メディアブートによる Windows クライアントのリストア
    5.  
      汎用的な BMR リストア
    6.  
      ハードウェアの汎用的な検出
    7. 指定した時点へのリストアについて
      1.  
        指定した時点へのリストア処理について
      2.  
        指定した時点へのリストア構成の作成
    8. 異なるディスクへのリストアについて
      1.  
        Dissimilar Disk Restore 処理について
      2.  
        DDR 用のリストア構成の作成
      3.  
        異なるディスクへのクライアントのリストア
    9. 異なるシステムへのリストア
      1.  
        Dissimilar System Restore について
      2.  
        新しいシステムの構成の検出について
      3.  
        編集可能な DSR 構成の作成
      4.  
        NIC ドライバと MSD ドライバの追加について
      5.  
        ネットワークインターフェースの変更について
      6.  
        リストア構成でのディスクのマッピングについて
      7.  
        ブートメディアの作成について
      8.  
        クライアントのリストアについて
      9.  
        システムのリストア後の最初のログオン
    10. NetBackup メディアサーバーのリストアについて
      1. 代替メディアサーバーの構成について
        1.  
          代替サーバーへの自動メディアサーバーフェールオーバーの有効化
        2.  
          元のメディアサーバーの手動上書き
      2.  
        メディアサーバーのリストア
    11.  
      BMR ブートサーバーのリストアについて
    12. 外部プロシージャについて
      1.  
        外部プロシージャのポイントと名前
      2.  
        外部プロシージャの管理について
      3.  
        外部プロシージャの指定
      4.  
        外部プロシージャのデータ転送について
      5.  
        外部プロシージャとの対話について
      6.  
        外部プロシージャのログ 例
      7.  
        外部プロシージャの操作状態
      8.  
        外部プロシージャの終了コードについて
      9.  
        外部プロシージャのエラー処理について
      10. 外部プロシージャの環境変数について
        1.  
          UNIX と Linux の環境変数
        2.  
          AIX の環境変数
        3.  
          HP-UX の環境変数
        4.  
          Solaris の環境変数
        5.  
          Windows の環境変数
    13. SAN (ストレージエリアネットワーク) のサポートについて
      1.  
        Solaris の SAN に接続されたボリュームがマッピングされていないままの場合にそれらをリストアする方法
      2.  
        Windows クライアントでの SAN と Dissimilar System Restore について
    14.  
      リストア時のポートの使用
  6. Windows ドライバパッケージの管理
    1.  
      Windows ドライバパッケージについて
    2. Windows ドライバパッケージの追加
      1.  
        Windows がインストールされている場合の正しいドライバの検索
    3.  
      Windows ドライバパッケージの削除
  7. クライアントおよび構成の管理
    1.  
      クライアントと構成について
    2.  
      構成のコピー
    3.  
      構成の検出
    4.  
      構成の変更
    5.  
      構成の削除
    6.  
      クライアントの削除
    7. クライアント構成プロパティ
      1.  
        構成の概略 プロパティ
      2. [デバイスおよびドライバ (Devices & Drivers)]プロパティ
        1.  
          Windows 提供または最新のドライバの代わりにこのドライバのインストールを強制する
      3.  
        [ホスト (Hosts)]プロパティ
      4. [ネットワークインターフェース (Network Interfaces)]プロパティ
        1.  
          ネットワークインターフェースのインポートおよびマッピング
        2.  
          手動によるネットワークインターフェースの変更
        3.  
          UNIX および Linux のブートインターフェースの指定
      5.  
        [ネットワークルート (Network Routes)]プロパティ
      6. [ボリューム (Volumes)]プロパティについて
        1.  
          ネイティブディスクオブジェクトについて
        2.  
          ボリュームのマッピングおよびマッピング解除について
        3.  
          ボリュームのマッピング
        4.  
          ボリュームビュー
  8. BMR ブートサーバーの管理
    1.  
      ブートサーバーについて
    2.  
      ブートサーバー要件
  9. クライアントバックアップからの仮想マシンの作成
    1.  
      バックアップからの仮想マシンの作成について
    2.  
      BMR 物理マシンに対する仮想マシンの作成の利点およびユースケース
    3.  
      仮想マシン作成のための配置ダイアグラム
    4.  
      クライアント-VM 変換プロセスのフロー
    5.  
      バックアップから VM を作成する際の前提条件
    6. バックアップからの仮想マシンの作成
      1.  
        仮想マシン変換クライアント
      2.  
        [仮想マシン (Virtual Machine)]のオプション
      3.  
        仮想マシン変換ストレージ先
      4.  
        ネットワーク接続の選択
      5.  
        仮想マシン変換の概略
      6.  
        仮想マシン変換タスク
      7.  
        リストアタスクのプロパティ
      8.  
        カスタム構成の作成
    7.  
      仮想マシン作成の CLI
  10. Bare Metal Restore アクティビティの監視
    1.  
      BMR リストアタスクの監視
    2.  
      バックアップジョブの監視
    3.  
      VM 作成ジョブの監視
    4. BMR ログ
      1.  
        BMR ログのオリジネータ ID
      2.  
        統合ログとログファイルを管理するためのコマンド
      3.  
        BMR リストアログ
  11. 付録 A. NetBackup BMR 関連の付録
    1. BMR ブートサーバーに対するネットワークサービスの設定
      1.  
        共通の UNIX ネットワーク構成
      2.  
        Red Hat Enterprise Linux のネットワーク構成
      3.  
        SuSE Linix ネットワークの構成
      4. Solaris でのネットワークの構成
        1.  
          Solaris バージョン 10 のネットワークブートサービス構成
        2.  
          Solaris バージョン 11.0 以降のネットワークブートサービス構成
      5.  
        HP-UX および AIX NW の設定
      6.  
        Windows ネットワークの構成
    2.  
      BMR における Linux のネイティブマルチパスのサポート
    3.  
      BMR によるマルチパス環境のサポート
    4.  
      BMR のマルチパスの表
    5.  
      BMR による仮想環境のサポート
    6.  
      BMR における直接 VM 変換のサポート表
    7.  
      ZFS ストレージプールのサポートについて
    8.  
      Solaris のゾーンリカバリのサポート
    9.  
      自動イメージレプリケーションを使用した他の NetBackup ドメインへの BMR クライアントのリカバリ
    10.  
      NetBackup 8.1.1 以降のリリースでの BMR 用の、安全な通信の互換性の表

クライアントのリストアを準備する方法

リストア準備操作を続行する前に、NetBackup 8.1.1 以降のリリースでの BMR 用の、安全な通信の互換マトリックスを確認します。

クライアントをリストアする前に、クライアントをリストア準備 (PTR) する必要があります。

リストア準備処理では、NetBackup マスターサーバーは次の処理を実行します。

  • マスターサーバーデータベースからクライアント構成を取得します。

  • クライアントのリストアに使用するリストアスクリプトおよび構成ファイルを作成します。

  • ブートサーバーリソースを選択したクライアントリカバリに割り当てます。

クライアントをリストア準備する場合、リストアに使用する構成を次のように選択します。

  • 標準リストア (セルフリストアとも言い、同じシステムにリストアする) では、現在の構成を選択します。

  • 他のリストア形式では、リストア用に作成した構成を選択します。

リストアに最新データが確実に含まれるようにするために、Cohesity ではシステムをリストアする直前にリストアを準備することをお勧めします。

コマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

bmrprep コマンドを使用してクライアントのリストアを準備する方法

  1. 管理者としてログインします。
  2. bpnbat コマンドを実行します。
  3. bmrprep コマンドを実行して、リストア準備操作を開始します。

    bmrprep コマンドを実行すると、SRT バージョンや構成バージョンなどのさまざまなパラメータに関連する検証チェックが実行されます。

    • リストアの準備のための検証チェックが正常に実行された場合、クライアントは自動リカバリのマークが付けられます。この自動リカバリは、デフォルトでは 48 時間有効です。マスターサーバーの真正性は自動的に検証され、ホスト ID ベースの証明書は自動リカバリ処理中にこのクライアントに対して自動的に発行されます。

      nbhostmgmt コマンドを使用して、クライアントに自動リカバリのマークが付いているかどうかを確認します。

      自動リカバリとホスト ID ベースの証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。

    • 検証チェックが失敗した場合は、適切なエラーメッセージが表示されます。メッセージに示される手順に従います。

      詳しくは、

クライアントはリストアの準備ができています。

  1. クライアントまたはクライアント構成を選択します。
  2. [処理 (Actions)]、[リストア準備 (Prepare to Restore)]の順に選択します。
  3. [クライアントのリストア準備 (Prepare to Restore Client)]ダイアログボックスで、リストアの適切な値を選択します。

    クライアントとクライアント構成のいずれを選択したかによって、完了するフィールドが異なります。

    他の PTR オプションが選択されている場合、BMR ディスクリカバリ動作 を参照してください。

  4. [OK]をクリックします。

    Bare Metal Restore によって、リストア準備のためのすべての処理が実行されます。

    [リストア準備 (Prepare to Restore)]をクリックすると、SRT バージョンや構成バージョンなどのさまざまなパラメータに関連する検証チェックが実行されます。

    • リストアの準備のための検証チェックが正常に実行された場合、クライアントは自動リカバリのマークが付けられます。この自動リカバリは、デフォルトでは 48 時間有効です。マスターサーバーの真正性は自動的に検証され、ホスト ID ベースの証明書は自動リカバリ処理中にこのクライアントに対して自動的に発行されます。

      nbhostmgmt コマンドを使用して、クライアントに自動リカバリのマークが付いているかどうかを確認します。

      自動リカバリとホスト ID ベースの証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。

      https://www.veritas.com/support/en_US/article.DOC5332

    • 検証チェックが失敗した場合は、適切なエラーメッセージが表示されます。メッセージに示される手順に従います。

      詳しくは、

  5. 処理が完了すると表示されるダイアログボックスで、[OK]をクリックします。

    クライアントは キューへ投入済み 状態で Bare Metal Restore タスクのリストに登録されています。リストア準備は完了するまで数分間かかります。

リストア構成をクリーンアップする方法

  1. 詳細ペインで、リストア構成をクリーンアップするクライアントを右クリックします。
  2. ショートカットメニューから[クリーンアップ (Clean Up)]を選択します。

    タスクで使用されていたリソースの割り当てが解除され、[タスクの状態 (State)]が[完了 (Done)]に、[状態 (Status)]が[150](ユーザーにより終了) に設定されます。