NetBackup™ Web UI クラウドオブジェクトストア管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (10.2)
  1. 概要
    1.  
      クラウドオブジェクトストアの NetBackup 保護の概要
    2.  
      NetBackup クラウドオブジェクトストアの作業負荷サポートの機能
  2. クラウドオブジェクトストア資産の管理
    1.  
      クラウドオブジェクトストアアカウントの追加の前提条件
    2.  
      Amazon S3 クラウドプロバイダのユーザーに必要な権限
    3. クラウドオブジェクトストアアカウントの追加
      1.  
        AWS でのクロスアカウントアクセスの作成
      2.  
        証明書の失効の確認
      3.  
        NetBackup クラウドの認証局 (CA) の管理
      4.  
        新しい地域の追加
    4.  
      クラウドオブジェクトストアアカウントの管理
  3. クラウドオブジェクトストア資産の保護
    1. アクセラレータのサポートについて
      1.  
        NetBackup アクセラレータとクラウドオブジェクトストアの連携方法
      2.  
        アクセラレータの注意と要件
      3.  
        クラウドオブジェクトストアのアクセラレータ強制再スキャン (スケジュール属性)
      4.  
        アクセラレータバックアップおよび NetBackup カタログ
    2.  
      増分バックアップについて
    3.  
      クラウドオブジェクトストア資産のポリシーについて
    4.  
      ポリシーの計画
    5.  
      クラウドオブジェクトストアポリシーの前提条件
    6.  
      バックアップポリシーの作成
    7.  
      属性の設定
    8.  
      ポリシーのスケジュール属性の作成
    9.  
      開始時間帯の構成
    10.  
      除外日の構成
    11.  
      含める日の構成
    12.  
      [クラウドオブジェクト (Cloud objects)]タブの構成
    13.  
      条件の追加
    14.  
      タグ条件の追加
    15.  
      条件とタグ条件の例
    16. クラウドオブジェクトストアポリシーの管理
      1.  
        ポリシーのコピー
      2.  
        ポリシーの無効化または削除
      3.  
        資産の手動バックアップ
  4. クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
    1.  
      クラウドオブジェクトストアのオブジェクトをリカバリするための前提条件
    2.  
      クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
  5. トラブルシューティング
    1.  
      元のバケットリカバリオプションの Web UI を使用したクラウドオブジェクトストアのリカバリが開始されたが、ジョブがエラー 3601 で失敗する
    2.  
      リカバリジョブが開始しない
    3.  
      リストアが失敗しました: 「エラー bpbrm (PID=3899) クライアントのリストア 終了状態 40: ネットワーク接続が切断されました (Error bpbrm (PID=3899) client restore EXIT STATUS 40: network connection broken)」
    4.  
      既存の場所に上書きした後にアクセス層プロパティがリストアされない
    5.  
      複数のタグがある OR クエリーに対する Azure でのアクセラレータ最適化の低下
    6.  
      バックアップが失敗し、ドット (.) を含む Amazon S3 バケット名で証明書エラーが表示される
    7.  
      タグキー名または値のいずれかのタグクエリーにスペースが指定されていると、Azure バックアップジョブが失敗します。
    8.  
      クラウドオブジェクトストアアカウントでエラーが発生した
    9.  
      ポリシーの選択でバケットリストを選択するとバケットリストが空になる
    10.  
      既存の領域を選択すると Cloudian で 2 番目のアカウントの作成が失敗する
    11.  
      2825 未完了のリストア操作によりリストアに失敗した
    12.  
      [クラウドオブジェクト (Cloud objects)]タブでバケットを追加すると、クラウドプロバイダのバケットの一覧表示に失敗する
    13.  
      クラウドストアアカウントがターゲットドメインに追加されていない場合、ターゲットドメインで AIR インポートイメージのリストアが失敗する

条件とタグ条件の例

条件とタグ条件の使用方法の例を次に示します。

コンテナまたはバケットに、次のファイルまたはディレクトリが存在するとします。

  • 「Project」:「HR」タグでタグ付けされた次の BLOB

    • OrganizationData/Hr/resumes/resume1_selected.pdf

    • OrganizationData/Hr/resumes/resume2_rejected.pdf

    • OrganizationData/Hr/resumes/resume3_noupdate.pdf

  • 「Project」:「Finance」タグ値でタグ付けされた次の BLOB

    • OrganizationData/Fin/accounts/account1/records1.txt

    • OrganizationData/Fin/accounts/account2/records2.txt

    • OrganizationData/Fin/accounts/account3/records3.txt

    • OrganizationData/Fin/accounts/monthly_expenses/Jul2022.rec

    • OrganizationData/Fin/accounts/monthly_expenses/Aug2022.rec

  • 「Project」:「Security」でタグ付けされた次の BLOB

    • BLOB Getepass.pdf: 「TypeOfData」:「ID_Cards」というもう 1 つのタグが存在するため、これは 2 つのタグ (Security と ID_Cards) でタグ付けされます。

    • OrganizationData/newJoinees/tempPassesList.xls

  • 「Project」:「Environment」でタグ付けされた次の BLOB

    • EnvironmentContribution.xls

    • NewPlantedTrees.xls

接頭辞条件の例:

  • ケース 1: OrganizationData から、状態 (採用、不採用など) に関係なくすべての履歴書をバックアップするには、次の問い合わせを追加します。

    prefix Equal to OrganizationData/Hr/resumes/resume

    結果: OrganizationData/Hr/resumes/resume で始まるすべてのレコードがバックアップされます。

  • ケース 2: Fin と HR からすべての履歴書とレコードをバックアップするには、次のいずれかの問い合わせを追加します。

    prefix Equal to OrganizationData/Hr/resumes/resume

    または

    prefix Equal to OrganizationData/Fin/accounts/account1/rec

    メモ:

    複数の接頭辞を OR 条件で追加できます。

結果: OrganizationData/Hr/resumes/resume または OrganizationData/Fin/accounts/account1/rec で始まるすべてのレコードがバックアップされます。

オブジェクト条件の例:

特定のオブジェクトまたは BLOB をバックアップするには、次の問い合わせを追加します。

object Equal to OrganizationData/Fin/accounts/monthly_expenses/Jul2022.rec

結果: Jul2022.rec という名前の BLOB のみが選択されます。

タグ条件の例:

  • ケース 1: 「Project」:「Finance」でタグ付けされたすべての BLOB をバックアップするには、次の問い合わせを追加します。

    tagKey Equal to 'Project' and tagVal Equal to 'Finance'

    結果: 「Project」=「Finance」でタグ付けされたすべてのオブジェクトまたは BLOB が選択されます。

  • ケース 2: プロジェクト Finance または Security と一致するデータをバックアップするには、次の問い合わせを追加します。

    tagKey Equal to 'Project' and tagValue eq 'Finance' OR tagKey Equal to 'Project' and tagValue eq 'Security'

    結果: 「Project」:「Finance」または「Project」:「Security」でタグ付けされたすべてのオブジェクトまたは BLOB が選択されます。

  • ケース 3: 「Project」:「Security」かつ「TypeOfData」:「ID_Cards」のデータをバックアップするには、次の問い合わせを追加します。

    (tagKey Equal to 'Project' and tagValue Equal to 'Security') AND (tagKey Equal to 'TypeOfData' and tagValue Equal to 'ID_Cards')

    結果: タグ「Project」:「Security」かつ「TypeOfData」:「ID_Cards」のデータが選択されます。