Veritas NetBackup™ 53xx Appliance 高可用性リファレンスガイド

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Product(s): Appliances (3.1 (5340), 3.1 (5330))

ノードエラー向けのパフォーマンスチューニング

完全な高可用性 (HA) 構成で、NetBackup ジョブの実行中に、仮想ホスト名を実行しているノードがクラッシュしたり、オフになる場合があります。自動フェールオーバー機能が起動するまで 25 分以上かかることが一般的です。

次のようにして、応答時間を短縮することをお勧めします。

時間のかかるパラメータの間隔の短縮

  1. Java ベースの NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[ホストプロパティ (Host Properties)]、[マスターサーバー (Master Servers)]の順に左ペインで展開します。
  2. 右ペインで、マスターサーバーを選択します。
  3. 処理 (Actions) メニューから[プロパティ (Properties)]を選択します。
  4. [プロパティ (Properties)]ダイアログボックスの左ペインで、[タイムアウト (Timeouts)]を選択します。
  5. [ジョブの再試行の遅延 (Job retry delay)]の値を 1 に変更します。

    サービス切り替えに予想される時間間隔は、1 分です。

  6. [スケジュールバックアップの試行回数 (Schedule backup attempts)]の値を 1 時間あたり 12 回に変更します。

    この変更により、再試行の頻度が増加します。この場合、再試行の制限によって再試行エラーは発生しない可能性があります。

  7. [適用 (Apply)]をクリックして、変更を有効にします。
  8. マスターサーバーで、ファイル /etc/sysctl.conf を見つけます。
  9. vi などのテキストエディタを使用してファイルを開きます。
  10. net.ipv4.tcp_keepalive_time の値を 60 に変更します。
  11. 次のコマンドを実行して、変更を有効にします。

    sysctl -p /etc/sysctl.conf

  12. 次のコマンドを実行して、変更が有効になったことを確認します。

    sysctl -a|grep tcp_keepalive

これらの変更が有効になった後、ノードエラーに対する自動フェールオーバーは 3 分で有効になります。