Veritas NetBackup™ 53xx Appliance 高可用性リファレンスガイド
2 ノードのエラーのディザスタリカバリ
高可用性 (HA) 構成で 2 ノードのエラーが発生した場合は、システムとデータを次のようにリカバリすることをお勧めします。
2 ノードのエラーによる災害を、通常のアプライアンスの災害に変更します。
メモ:
多数の状況により致命的な状態が引き起こされ、ディザスタリカバリが必要になることがあります。ディザスタリカバリの状況では、災害の原因を特定し、可能な限り多くのデータをシステムからリカバリすることが重要です。したがって、HA 構成のリカバリを試みる前に、ベリタステクニカルサポートに問い合わせてください。
アプライアンスをリカバリします。
HA 構成を再作成します。
リカバリ手順では、例として、次のシステム設定を使用します。
マスターサーバーのホスト名:
host-masterHA 構成を設定するために使用したノードの元のホスト名:
host-originHA 構成を設定するために使用したノードの新しいホスト名:
host-setupパートナーノードとして追加するノードのホスト名:
host-partner
2 ノードのエラーによる災害を、通常のアプライアンスの災害に変更するには
- マスターサーバーで、管理コンソールにログインします。
- 次のように、NetBackup オブジェクトの状態を確認します。
次のコマンドを実行して、稼働システムのメディアサーバーの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # vmoprcmd
次に出力例を示します。
HOST STATUS Host Name Version Host Status ========================================= ======= =========== host-master 801000 ACTIVE-DISK host-setup 810000 OFFLINE host-partner 810000 OFFLINE
次のコマンドを実行して、ストレージサーバーの情報を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -liststs
次に出力例を示します。
V7.5 host-setup AdvancedDisk 5 V7.5 host-partner AdvancedDisk 5 V7.5 host-master PureDisk 9
次のコマンドを実行して、AdvancedDisk プールの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -listdp -U -stype AdvancedDisk
次に出力例を示します。
Disk Pool Name : dp_adv_host-origin Disk Pool Id : dp_adv_host-origin Disk Type : AdvancedDisk Status : UP … Storage Server : host-setup (UP) Storage Server : host-partner (UP)
次のコマンドを実行して、MSDP ディスクプールの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -listdp -U -stype PureDisk
次に出力例を示します。
Disk Pool Name : dp_disk_host-origin Disk Pool Id : dp_disk_host-origin Disk Type : PureDisk Status : UP … Storage Server : host-origin (UP)
- 次のコマンドを実行して、既存のストレージユニットすべてで、リカバリ手順の後に利用可能な任意のメディアサーバーを使用できることを確認します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsturep -label AdvanceDisk-storage-unit -nodevhost
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsturep -label MSDP-storage-unit -nodevhost
- 次のコマンドを実行して、HA 構成を設定するために使用したノード上のメディアサーバーの名前を変更します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbemmcmd -renamehost -machinename host-setup -machinetype media -newmachinename [host-origin]
- 次のように、NetBackup オブジェクトの状態を再度確認します。
次のコマンドを実行して、稼働システムのメディアサーバーの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # vmoprcmd
次に出力例を示します。
HOST STATUS Host Name Version Host Status ========================================= ======= =========== host-master 801000 ACTIVE-DISK host-origin 810000 OFFLINE host-partner 810000 OFFLINE
次のコマンドを実行して、ストレージサーバーの情報を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -liststs
次に出力例を示します。
V7.5 host-origin AdvancedDisk 5 V7.5 host-partner AdvancedDisk 5 V7.5 host-origin PureDisk 9
次のコマンドを実行して、AdvancedDisk プールの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -listdp -U -stype AdvancedDisk
次に出力例を示します。
Disk Pool Name : dp_adv_host-origin Disk Pool Id : dp_adv_host-origin Disk Type : AdvancedDisk Status : UP … Storage Server : host-origin (UP) Storage Server : host-partner (UP)
次のコマンドを実行して、MSDP ディスクプールの状態を確認します。
host-master:/opt/IMAppliance/nbaha-media/server/bin # nbdevquery -listdp -U -stype PureDisk
次に出力例を示します。
Disk Pool Name : dp_disk_host-origin Disk Pool Id : dp_disk_host-origin Disk Type : PureDisk Status : UP … Storage Server : host-origin (UP)
- 次のコマンドを実行して、既存の AdvancedDisk プールから、パートナーノード上の AdvancedDisk ストレージサーバーを削除します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -changedp -stype AdvancedDisk -dp AdvancedDisk-pool -del_storage_servers host-partner
メモ:
削除する AdvancedDisk ストレージサーバーは、以前の HA 構成の作成手順で作成されたものです。
- 次のコマンドを実行して、削除された AdvancedDisk ストレージサーバーを稼働システムから削除します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbdevconfig -deletests -storage_server host-partner -stype AdvancedDisk
- メディアサーバーのバックアップデータを、パートナーノードから HA 構成の設定に使用したノード上のメディアサーバーに移動します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpmedia -movedb -allvolumes -oldserver host-partner -newserver host-origin
- パートナーノードのメディアサーバーを削除します。
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbemmcmd -deletehost -machinename host-partner -machinetype media
- 次のコマンドを実行して、HA 構成を設定するために使用したノード用のホスト ID ベースのセキュリティ証明書を無効にします。
/usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -revokeCertificate -host host-setup
手順が完了すると、2 ノードのエラーによる災害が、通常のアプライアンスの災害に変更されます。通常のアプライアンスの災害用のリカバリ手順については、『NetBackup Appliance 管理者ガイド』マニュアルの「ディザスタリカバリについて」のセクションを参照してください。
通常のアプライアンスのディザスタリカバリが完了したら、次の手順を実行して HA 構成をリカバリします。
HA 構成をリカバリするには
- リカバリしたアプライアンスの初期構成を実行します。
初期構成の手順中に、アプライアンスの再発行トークンを入力する必要があります。
次のメッセージが表示されたら、no と入力します。
>> Do you want to clean up existing storage objects? [yes,no]
- 初期構成を実行したノードで HA 構成を設定します。
- パートナーノードで初期構成を実行します。
- 構成したパートナーノードを追加して、HA 構成を完了します。
メモ:
手順の間、パートナーノードの再発行トークンを入力する必要があります。
手順について詳しくは、『NetBackup 53xx Appliance 初期構成ガイド』を参照してください。