Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup Appliance の監視
- NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
- ストレージの構成概要
- Copilot の機能と共有の管理について
- Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
- アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
- アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
- 管理 (Manage) > アプライアンスのリストア (Appliance Restore)
- [管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]
- 移行ユーティリティについて
- NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
- EEB のインストールについて
- NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
- 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
- [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
- NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
- NetBackup Appliance の設定について
- [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
- [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
- ユーザー認証の設定について
- NetBackup Appliance ユーザーの認可について
- [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Kerberos NIS]
- [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
- トラブルシューティング
- 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
[設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]
[設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]ページによって、SNMP、SMTP、コールホームの警告通知を有効にできる単一の場所が提供されます。ページは 3 つのセクションに分かれています。各セクションは、それぞれ[SNMP]、[SMTP]、[コールホーム (Call Home)]警告通知の詳細を説明しています。
[警告の構成 (Alert Configuration)]の下に、[通知の間隔 (Notification Interval)]フィールドがあります。SNMP と SMTP の構成の場合は、通知から次の通知の間隔を分単位で入力する必要があります。時間間隔は 15 の倍数で、ゼロ以外にします。
表: SNMP サーバーの構成に、ページの[SNMP] (Simple Network Management Protocol) セクションのフィールドを一覧表示します。
表: SNMP サーバーの構成
フィールド |
説明 |
---|---|
通知の間隔 (Notification Interval) |
サーバーが Veritas のコールホームサーバーに警告をアップロードする間隔を入力します。15 分単位で入力する必要があります。 |
SNMP サーバーの構成 (SNMP Server Configuration) |
次のオプションのいずれかを選択します。
|
SNMP サーバー (SNMP Server) |
SNMP サーバーのホスト名を入力します。このコンピュータを定義するためのホスト名または IP アドレスを入力できます。IP アドレスは、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。 アプライアンスで生成される警告またはトラップの通知は、この SNMP マネージャに送信されます。 メモ: NetBackup appliance は市場に提供されているすべての SNMP サーバーをサポートします。ただし、ManageEngine™ SNMP サーバーと HP OpenView SNMP サーバーは、バージョン 2.6 に対してテスト認定済みです。 IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。 |
SNMP ポート (SNMP Port) |
SNMP サーバーのポート番号を入力します。デフォルトのポートは、162 です。 メモ: ファイアウォールで、このポートを介してアプライアンスから SNMP サーバーにアクセスできるようにする必要があります。 |
SNMP コミュニティ (SNMP Community) |
このフィールドは SNMP V2 の場合は必須、SNMP V3 の場合は省略可能です。 警告またはトラップを送信するコミュニティを入力します。たとえば「Backup Reporting Department」などです。 SNMP サーバーで構成した値を入力できます。たとえば、会社名です。会社名を開示しないようにする場合のために、admin_group、public、private などのシステム定義の値が用意されています。デフォルトは public です。 |
SNMP ユーザー名 (SNMP Username) (SNMP V3 のみ) |
SNMP ユーザー名を次のように入力します。
|
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SNMP V3 のみ) |
次のように構成して、セキュリティレベルを設定します。
|
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password) (SNMP V3 のみ) |
次のように、SNMP ユーザーのパスワードを入力します。
[SNMP パスワードの確認 (SNMP Confirm Password)]フィールドに同じパスワードを入力します。 |
暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (SNMP V3 のみ) |
次のように構成して、暗号化ポリシーを設定します。
|
暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)(SNMP V3 のみ) |
暗号化ポリシーを使用するように暗号化プロトコルを設定した場合は、SNMP ユーザーのパスフレーズを次のように入力します。
[暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)]フィールドに同じパスフレーズを入力します。 |
次に、特定の SNMP 設定シナリオに必要なフィールドの概要を示します。
SNMP V2
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community)
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP V3 - 認証なし/権限なし
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル - なし
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP V3 - 認証/権限なし
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)
これら以外のフィールドは必須ではありません。
SNMP v3 - 認証/権限
SNMP サーバー (SNMP Server)
SNMP ポート (SNMP Port)
SNMP コミュニティ (SNMP Community) (オプション)
認証プロトコル (Authentication Protocol) (SHA256、SHA512)
SNMP パスワード (SNMP Password)/SNMP パスワードの確認 (Confirm SNMP Password)
暗号化プロトコル (Encryption Protocol) (AES128、AES192、AES256、AES512)
暗号化パスフレーズ (Encryption Passphrase)/暗号化パスフレーズの確認 (Confirm Encryption Passphrase)
SNMP MIB ファイルは、SNMP メッセージの生成と解釈に使われるデータ辞書として機能します。SNMP を構成する場合は、SNMP トラップを解釈できるように監視ソフトウェアに MIB ファイルをインポートする必要があります。[SNMP サーバーの構成 (SNMP Server Configuration)]ペインから、SNMP MIB ファイルの詳細を確認できます。SNMP MIB ファイルの詳細を確認するには、[SNMP の MIB ファイルを表示 (View SNMP MIB file)]をクリックします。SNMP の MIB ファイルが開きます。
構成後にテスト用 SNMP トラップを送信する方法については、Veritasサポートの Web サイトで次のテクニカルノートを参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100009877
SMTP メールサーバープロトコルは、電子メールの発信に使用します。NetBackup Appliance Web コンソール ([設定 (Settings)]、[警告の構成 (Alert configuration)]、[SMTP サーバーの構成 (SMTP Server Configuration)] の順に選択) で、SMTP を構成できます。
またアプライアンスシェルメニューから次のコマンドを使用して、SMTP サーバーを構成し、新しい電子メールアカウントを追加することもできます。
Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP Add Server [Account] [Password]。Server は、電子メールの送信に使用されるターゲット SMTP サーバーのホスト名です。[Account] と [Password] は、認証が必要な場合にアカウントの名前とパスワードを識別するためのオプションのパラメータです。
詳しくは、お使いのアプライアンスのマニュアルを参照してください。
リリース 3.1.2 以降、SMTP ポートを構成して暗号化を設定できます。
アプライアンスシェルメニューで次のコマンドを使用して、SMTP サーバーで暗号化通信を構成できます。
Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP ConfigurePort [25] [465] [587] [custom]
Main_Menu > Settings > Alerts > Email SMTP Encryption [Disable] [Enable]
次のコマンドを使用して、SMTP ポート番号と暗号化の構成の詳細を確認できます。
Main_Menu > Settings > Alerts > Email Show
表: SMTP サーバーの設定に、NetBackup Appliance Web コンソールの[SMTP]セクションのフィールドを一覧表示します。
表: SMTP サーバーの設定
フィールド |
説明 |
---|---|
SMTP サーバー (SMTP Server) |
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サーバーのホスト名を入力します。アプライアンスで生成される警告の通知は、この SMTP サーバーを使って送信されます。IP アドレスは、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスのいずれかになります。グローバルスコープと一意的ローカルの IPv6 アドレスのみが許可されます。 IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについてを参照してください。 |
SMTP ポート (SMTP Port) |
次のいずれかのオプションを選択できます。
デフォルトの SMTP ポート番号は 25 です。暗号化は、デフォルトでは無効です。 |
暗号化 (Encryption) |
セキュリティで保護された接続を使用するには、[暗号化を有効にする (Enable Encryption)]を選択します。 |
ソフトウェア管理者の電子メール (Software Administrator Email) |
Veritas NetBackup Appliance ソフトウェアに固有のソフトウェア警告を受信する、ソフトウェア管理者の電子メール ID を入力します。指定した電子メール ID に、次のソフトウェア状態の警告が送信されます。
|
ハードウェア管理者の電子メール (Hardware Administrator Email) |
Veritas NetBackup Hardware Appliance に固有のハードウェア警告を受信する、ハードウェア管理者の電子メール ID を入力します。たとえば、ardwareadmin@usergroup.com を入力します。 |
電子メールテスト (Email Test) |
前述のフィールドで設定した電子メールアドレスに、テスト用電子メールが送信されます。テスト用電子メールが届かない場合は、エラーメッセージに従ってネットワーク接続、SMTP 設定、電子メール設定を確認してください。詳しくはシステム管理者にお問い合わせください。 |
送信者の電子メール (Sender Email) |
アプライアンスが送信した警告またはレポートの応答を受信する電子メール ID を入力します。 |
SMTP アカウント (SMTP Account) |
SMTP アカウントにアクセスするユーザー名を入力します。 |
パスワード (Password) |
前述の SMTP ユーザーアカウントのパスワードを入力します。 |
プロキシサーバーまたは Veritas のコールホームサーバーに電子メールのレポートを送信するように、このサーバーを構成できます。
次のプロキシサーバーがサポートされます。
Squid
Apache
TMG
メモ:
プロキシ構成の NTLM 認証もサポートされます。
アプライアンスによって生成されるすべての電子メール通知に、同じ SMTP 設定を使用します。この電子メールには、ハードウェア監視の通知および NetBackup ジョブの通知が含まれます。構成設定は、NetBackup Appliance Web コンソールの[設定 (Settings)]、[通知 (Notification)]、[警告の構成 (Alert Configuration)]または NetBackup Appliance シェルメニューの Main_Menu > Settings > Alerts にあります。この設定は、NetBackup ジョブの通知を送信するのに以前使った可能性のある以前の SMTP セットアップを上書きします。
表: コールホームの構成の設定 に、[コールホームの構成 (Call Home Configuration)]セクションのフィールドを一覧表示します。
表: コールホームの構成の設定
フィールド |
説明 |
---|---|
コールホームの有効化 (Enable Call Home) |
コールホームの警告の構成を有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。 |
プロキシサーバーの有効化 (Enable Proxy Server) |
プロキシを有効にするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。 |
プロキシのトンネリングの有効化 (Enable Proxy Tunneling) |
プロキシサーバーが SSL トンネリングをサポートしている場合は、このチェックボックスにチェックマークを付けます。 |
プロキシサーバー (Proxy Server) |
プロキシサーバーの名前を入力します。 |
プロキシポート (Proxy Port) |
プロキシサーバーのポート番号を入力します。 |
プロキシのユーザー名 (Proxy Username) |
プロキシサーバーにログインするユーザー名を入力します。 |
プロキシのパスワード (Proxy Password) |
プロキシサーバーにログインするユーザー名のパスワードを入力します。 |
コールホームを有効にしている場合は、[コールホームの構成 (Call Home Configuration)]設定の下で利用可能な[コールホームのテスト (Test Call Home)]オプションをクリックすることで、コールホームが正しく動作しているかどうかをテストできます。
メモ:
[コールホームのテスト (Test Call Home)]オプションは、コールホームが有効な場合にのみ、NetBackup Appliance Web コンソールでアクティブになります。
次のプロキシサーバーがサポートされます。
Squid
Apache
TMG
NTLM は、コールホームプロキシ設定のサポート対象の認証方法です。