Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド

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Product(s): Appliances (4.1)
Platform: NetBackup Appliance OS
  1. 概要
    1.  
      NetBackup Appliance について
    2.  
      プライマリサーバーの役割について
    3.  
      メディアサーバーの役割について
    4. NetBackup Appliance Web コンソールへのアクセスについて
      1.  
        アプライアンスによってサポートされる Web ブラウザ
      2.  
        Mozilla Firefox の[Untrusted Connection]ページの無効化
    5. NetBackup Appliance シェルメニュー について
      1.  
        NetBackup Appliance シェルメニューへのログイン
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューの制限事項
      3.  
        構成されていないアプライアンスに対するコマンドの制限
    6. アプライアンスのコンソールコンポーネントについて
      1.  
        タイトルバーのリンクの使用について
      2.  
        ヘルプへのアクセスと使用
      3.  
        Web ブラウザのブックマークの使用について
      4.  
        クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の防止
    7.  
      NetBackup Appliance Web コンソールのログインページについて
    8.  
      NetBackup アプライアンスのホームページ
    9.  
      NetBackup appliance の共通タスク
    10.  
      NetBackup Appliance のマニュアルについて
  2. NetBackup Appliance の監視
    1.  
      NetBackup Appliance の監視について
    2. ハードウェアの監視と警告について
      1. [監視 (Monitor)] > [ハードウェア (Hardware)]オプション
        1.  
          監視対象ハードウェアコンポーネント
      2.  
        NetBackup Appliance からの電子メール通知について
    3. NetBackup appliance の Symantec Data Center Security について
      1.  
        監視 > SDCS イベント
      2.  
        SDCS 監査ログの詳細の表示
      3.  
        SDCS 監査ログのフィルタ
      4.  
        SDCS 監査ログ保持指定の設定
      5. Symantec Data Center Security のダウンロードについて
        1.  
          NetBackup アプライアンスからの IPS ポリシーと IDS ポリシーのダウンロード
      6.  
        SDCS サーバーへの接続
      7.  
        NetBackup アプライアンスで SDCS をアンマネージモードに戻す
  3. NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
    1.  
      [管理 (Manage)]ビューについて
    2. ストレージの構成概要
      1.  
        [管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]
      2.  
        [管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)] > [共有 (Shares)]
      3.  
        ユニバーサル共有について
      4.  
        [管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)] > [ユニバーサル共有 (Universal Shares)]
      5.  
        パーティションの詳細の確認
      6.  
        パーティションのサイズ変更
      7.  
        [サイズの変更 (Resize)]ダイアログ
      8.  
        サイズ変更に関連する問題のトラブルシューティング
      9.  
        パーティションの移動
      10.  
        [移動 (Move)]ダイアログ
      11.  
        最適なパフォーマンスのために、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する
      12.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからストレージデバイスのスキャン
      13.  
        新しく利用可能なディスクからのストレージ領域の追加
      14.  
        既存のストレージディスクの削除
      15.  
        ストレージ操作タスクの進行状況の監視
      16.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使ったストレージデバイスのスキャン
      17. Copilot の機能と共有の管理について
        1.  
          最適化された共有と最適化された共有の予約について
        2. 共有の作成
          1.  
            NetBackup Appliance Web コンソールを使用したユニバーサル共有の作成
          2.  
            NetBackup Appliance のユニバーサル共有の保護ポイントを作成する
          3.  
            ユニバーサル共有の保護ポイントの作成
        3.  
          共有の編集
        4.  
          共有の削除
        5.  
          共有の移動
        6.  
          最適化された共有の予約の作成
        7.  
          最適化された共有の予約の削除
        8.  
          NetBackup Appliance シェルメニューを使用した共有情報の表示
        9.  
          NFS のエクスポートオプション
        10.  
          ユニバーサル共有のマウント
      18. Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
        1.  
          すべてのストレージ情報の表示
        2.  
          ディスク情報の表示
        3.  
          パーティション情報の表示
        4.  
          ディスクのパーティションの分布の表示
      19.  
        ストレージの電子メールでのアラートについて
    3. アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
      1.  
        NetBackup Appliance への外部ロボットの追加
    4. アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
      1.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [データバッファ (Data Buffer)]オプション
      2.  
        データバッファのパラメータの構成
      3.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [ライフサイクル (Lifecycle)]オプション
      4.  
        ライフサイクルパラメータの構成
      5. 重複排除ソリューションの構成について
        1.  
          52xx メディアアプライアンスへの重複排除ソリューションの追加
        2.  
          [管理 (Manage)]>[ホスト (Host)]>[重複排除 (Deduplication)]
        3.  
          重複排除パラメータの構成
      6. BMR の統合について
        1.  
          [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [詳細 (Advanced)]オプション
        2.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからの BMR の有効化
      7. [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [IPMI]オプション
        1.  
          IPMI のリセット
    5. 管理 (Manage) > アプライアンスのリストア (Appliance Restore)
      1. アプライアンスのチェックポイントの作成について
        1.  
          アプライアンスのチェックポイントの作成
        2.  
          チェックポイントの作成の状態
        3.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントの作成
      2. チェックポイントへのロールバックについて
        1.  
          アプライアンスのロールバックについて
        2.  
          アプライアンスのロールバックの検証について
        3.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからアプライアンスのチェックポイントへのロールバック
        4.  
          チェックポイントのロールバック状態について
        5.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントへのロールバック
      3. NetBackup Appliance の出荷時設定へのリセットについて
        1.  
          出荷時設定へのリセット操作に関するベストプラクティス
        2.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからの出荷時設定へのリセットの開始
        3.  
          出荷時設定へのリセットの状態について
        4.  
          アプライアンスシェルメニューからの出荷時の設定へのリセットの開始
    6. [管理 (Manage)]>[ライセンス (License)]
      1.  
        NetBackup appliance でのライセンスキーの管理
      2.  
        評価ライセンスキーが期限切れになった場合の恒久ライセンスキーの追加
    7. 移行ユーティリティについて
      1.  
        [管理 (Manage)]、[移行ユーティリティ (Migration Utility)]、[移行の構成 (Configure Migration)]
      2.  
        [管理 (Manage)]>[移行ユーティリティ (Migration Utility)]>[移行状態 (Migration Status)]
      3.  
        新しい移行タスクの構成
      4.  
        移行タスクの状態の表示
      5.  
        移行ユーティリティのベストプラクティス
    8. NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
      1.  
        管理 (Manage) > ソフトウェア更新 (Software Updates)
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup appliance ソフトウェア更新のインストール
      3.  
        アップグレードするアプライアンスサーバー
      4.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup PSF アドオンのインストール
    9. EEB のインストールについて
      1.  
        EEB のインストール
    10. NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
      1.  
        NFS 共有を介した NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
      2.  
        NetBackup appliance からクライアントへの NetBackup クライアントパッケージのダウンロード
    11. 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
      1.  
        アプライアンスに追加したサーバーの管理
    12.  
      [管理 (Manage)] > [証明書 (Certificates)]
    13.  
      [管理 (Manage)] > [ファイルマネージャ (File Manager)]
    14. [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
      1.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからの高可用性構成の監視
  4. NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
    1.  
      NetBackup appliance での帯域幅の拡張
    2.  
      最大伝送単位サイズの設定について
    3. OpenStorage プラグインのインストールについて
      1.  
        OpenStorage プラグインのインストール
      2.  
        OpenStorage プラグインのアンインストール
    4. リモート NFS のマウントについて
      1.  
        リモート NFS ドライブのマウント
      2.  
        NFS ドライブのマウント解除
    5. アプライアンスからの NetBackup コマンドの実行について
      1. NetBackup 管理者の機能について
        1.  
          NetBackup appliance での NetBackup コマンドの実行
        2. NetBackup appliance での NetBackup タッチファイルの作成
          1.  
            NetBackup 通知スクリプトのロード
        3.  
          NetBackup オペレーティングシステムコマンドについて
        4.  
          NetBackup appliance で NetBackup コマンドを実行する場合のベストプラクティス
        5.  
          NetBackup appliance で NetBackup コマンドを実行する場合の既知の制限事項
      2. NetBackup 管理者ユーザーアカウントの作成
        1.  
          NetBackup 管理者としてログオン
        2.  
          NetBackup 管理者のユーザーアカウントパスワードの管理
        3.  
          NetBackup 管理者アカウントの監査
      3.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの削除
      4.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの表示
    6. アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
      1. NetBackup Appliance 間の自動イメージレプリケーションについて
        1.  
          NetBackup CA が署名した (ホスト ID ベースの) 証明書を使用した信頼できるプライマリサーバーの追加
        2.  
          自動イメージレプリケーションの前提条件
        3. レプリケーションターゲットの構成
          1.  
            アプライアンスの重複排除パスワードの判断
      2.  
        NetBackup Appliance と重複排除アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
    7. 外部サーバーへのログ転送について
      1.  
        TLS 証明書のアップロード
      2.  
        ログ転送の有効化
      3.  
        ログの転送間隔の変更
      4.  
        ログ転送構成の表示
      5.  
        ログ転送の無効化
    8. 高可用性構成について
      1.  
        状態の確認
      2.  
        資産タグの取得
      3.  
        サービスの切り替え
      4.  
        ノードの削除
    9. データ消去について
      1.  
        データ消去の構成
      2.  
        データ消去状態の表示
      3.  
        データ消去の中止
  5. NetBackup Appliance の設定について
    1.  
      アプライアンス設定の変更について
    2. [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
      1. [設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]
        1.  
          警告の構成
        2. SNMP について
          1.  
            Management Information Base (MIB) について
        3. コールホームについて
          1.  
            アプライアンスシェルメニューからのコールホームの有効化と無効化
          2.  
            NetBackup Appliance シェルメニューからのコールホームプロキシサーバーの構成
          3.  
            コールホームワークフローの理解
          4.  
            Product Improvement Program について
      2. [設定 (Settings)]>[通知 (Notifications)]>[ログインバナー (Login Banner)]
        1.  
          アプライアンスのログインバナーの作成
        2.  
          アプライアンスのログインバナーの削除
      3.  
        AutoSupport について
    3. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
      1.  
        NetBackup Appliance の VLAN 構成
      2. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]>[ネットワーク設定 (Network Settings)]
        1.  
          NetBackup 5330 計算ノードのイーサネットポートの構成
        2. WAN の最適化について
          1.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワークインターフェースポート結合のための WAN の最適化を有効にする方法
          2.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワーク結合のための WAN の最適化を無効にする方法
          3.  
            WAN の最適化の状態の表示
        3.  
          ネットワークと VLAN 構成のガイドライン
        4.  
          結合の作成
        5.  
          VLAN のタグ付け
        6.  
          静的ルートの追加
      3. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ファイバートランスポート (Fibre Transport)
        1.  
          HBA ポートモード構成表について
        2.  
          ファイバートランスポート設定の構成
        3.  
          他の NetBackup Appliance へのファイバートランスポートの構成
      4. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ホスト (Host)
        1.  
          DNS およびホスト名解決 (DNS 以外) の構成設定の変更
      5.  
        IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについて
    4.  
      [設定 (Settings)]>[日付と時刻 (Date and Time)]
    5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
      1. ユーザー認証の設定について
        1.  
          一般的なユーザー認証ガイドライン
      2. NetBackup Appliance ユーザーの認可について
        1.  
          NetBackup appliance ユーザー役割権限
      3.  
        [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]
      4. [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
        1.  
          LDAP サーバーの構成の追加
        2.  
          LDAP サーバー構成のインポート
        3.  
          SSL 証明書の設定
        4.  
          LDAP 構成のエクスポート
        5.  
          LDAP ユーザー認証の構成解除
        6.  
          LDAP サーバー構成の有効化
        7.  
          LDAP サーバー構成の無効化
        8.  
          LDAP の構成パラメータの削除
        9.  
          LDAP の構成パラメータの追加
        10.  
          LDAP の属性マップの追加
        11.  
          LDAP の属性マップの削除
      5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
        1.  
          Active Directory サーバー構成の追加
        2.  
          Active Directory ユーザー認証の構成解除
      6. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Kerberos NIS]
        1.  
          Kerberos-NIS 認証の構成の追加
        2.  
          Kerberos-NIS ユーザー認証の構成解除
      7. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
        1.  
          アプライアンスユーザーの追加
        2.  
          アプライアンスユーザーの削除
        3.  
          アプライアンスユーザーグループの追加
        4.  
          アプライアンスユーザーグループの削除
        5.  
          ユーザーとユーザーグループへのロールの付与
        6.  
          ユーザーとユーザーグループのロール取り消し
        7.  
          ユーザーグループの同期
    6.  
      設定 (Settigns) > パスワード管理 (Password Management)
  6. トラブルシューティング
    1.  
      Support コマンドの使用によるログファイルの表示
    2.  
      Browse コマンドを使用した NetBackup appliance ログファイルの参照場所
    3. ディザスタリカバリについて
      1.  
        NetBackup カタログのリストアを使用した NetBackup Appliance のプライマリサーバーのリカバリ
    4.  
      NetBackup Appliance でのデバイスログの収集
  7. 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
    1.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシー
    2.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの自動構成
    3.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動構成
    4.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動更新
    5.  
      重複排除プールカタログのリカバリ
  8.  
    索引

ユニバーサル共有について

NetBackup Appliance リリース 3.1 で導入されたユニバーサル共有機能は、NetBackup と直接統合されていない MSDP を使用するために汎用ディスクターゲットに限定されていました。アプライアンスリリース 3.2 以降では、ユニバーサル共有は、保護ポイントと呼ばれる新機能を通じて NetBackup との直接統合をサポートできます。

ユニバーサル共有機能は、NFS または CIFS (SMB) 共有を使用して NetBackup Appliance にデータを取り込みます。スペース効率は、このデータを既存の NetBackup ベースの重複排除プールに直接格納することで実現されます。

次に示すのは NetBackup 8.3 の新機能で、リリース 3.3.0.1 のアプライアンスから利用可能です。

  • クォータ

    この機能により、NetBackup 管理者は個々の共有に取り込まれるデータの量を制限できます。この方法で、MSDP 内のストレージの容量を保護および管理できます。クォータ限度は、共有に取り込まれるストレージのフロントエンド TB の測定に基づいています。

  • ソフトウェアのみの NetBackup 配備のサポート

    ユニバーサル共有は、NetBackup ソフトウェアのみ (自社構築 (BYO) とも呼ばれます) の配備シナリオで完全にサポートされています。

  • Active Directory (AD) の統合

    ユニバーサル共有へのユーザーアクセスは、Active Directory 権限を使用して管理できます。

  • 高可用性 (HA) アプライアンス

    ユニバーサル共有は、NetBackup Appliance の HA オプションを使用して完全にサポートされるようになりました。HA 構成でノードに障害が発生した場合、ユニバーサル共有は他のノードに自動的にフェールオーバーします。

  • 拡張性の機能強化

    ユニバーサル共有は、共有ごとに最大 5 百万個のファイルをサポートするようになりました。すでに高速な保護ポイントのパフォーマンスも向上しています。

  • 専用のユニバーサル共有ポリシー

    ユニバーサル共有保護ポイントの構成が、新しいユニバーサル共有ポリシー形式によって容易になりました。

  • Web UI での一元化された構成のサポート

    ユニバーサル共有の構成と管理は、NetBackup Web UI から実行できるようになりました。ユニバーサル共有を管理するために、2 つの異なるインターフェースにアクセスする必要がなくなりました。ユニバーサル共有の構成には、このコンソールの使用をお勧めします。詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』の「ユニバーサル共有の作成」を参照してください。

  • 新しい API

    ユニバーサル共有の保護ポイントをプロビジョニングするための API に加えて、ユニバーサル共有ポリシーをリモートで開始できる新しい API もあります。これは、データベースのダンプスクリプトの一部として、保護ポイントをスクリプト化するデータベース管理者に特に役立ちます。SORT またはプライマリサーバーの https://<primary_server>/api-docs/index.html にある『NetBackup 8.3 API リファレンスマニュアル』を参照してください。

ユニバーサル共有の利点

次に、ユニバーサル共有を使用する利点について簡単に説明します。

  • NAS ベースのストレージターゲットとして

    従来の NAS ベースのストレージターゲットとは異なり、ユニバーサル共有は NetBackup によって提供されるすべてのデータ保護および管理機能を提供します。

  • DB ダンプの場所として

    ユニバーサル共有は、領域を節約した (重複排除した) ダンプの場所を提供し、さらに、データの保持、レプリケーション、クラウドテクノロジとの直接統合といった NetBackup テクノロジと直接統合できます。

  • コストと時間の節約

    ユニバーサル共有によって、サードパーティの中間ストレージを購入して保守する必要がなくなります。中間ストレージを使用する場合は通常、データを 2 回移動する必要があり、必要な I/O スループットが倍増します。また、ユニバーサル共有では、価値の高いアプリケーションや DB のデータを保護するための所要時間が半分に短縮されます。

  • 保護ポイント

    ユニバーサル共有の保護ポイントは、共有に存在するすべてのデータの高速なポイントインタイムコピーを提供します。このデータのコピーは、NetBackup 内で保護されているその他のデータと同様に保持できます。ユニバーサル共有内のすべてのデータで、自動イメージレプリケーション、ストレージライフサイクルポリシー、最適化複製、クラウド、テープなど、すべての高度な NetBackup データ管理機能を利用できます。

  • CDM (コピーデータ管理)

    ユニバーサル共有の保護ポイントは、強力な CDM ツールも提供します。すべての保護ポイントの読み取り/書き込みコピーは「プロビジョニング」でき、NAS (CIFS/NFS) ベースの共有を介して利用することもできます。すべての保護ポイントのプロビジョニングされたコピーは、インスタントリカバリや、プロビジョニングされた保護ポイントのデータへのアクセスなど、一般的な CPD アクティビティに使用できます。たとえば、以前にユニバーサル共有にダンプされた DB は、プロビジョニングされた保護ポイントから直接実行できます。

  • クライアントソフトウェアなしのバックアップおよびリストア

    元のソースクライアントへのユニバーサル共有のバックアップまたはリストアには、クライアントソフトウェアは必要ありません。ただし、ユニバーサル共有イメージを代替の場所にリストアするには、リストア先のクライアントで NetBackup クライアントソフトウェアを使用する必要があります。

    ユニバーサル共有は、NFS または CIFS をサポートする POSIX 準拠のオペレーティングシステムと連携して動作します。

しくみ

ユニバーサル共有機能は、NetBackup のソフトウェアのみの配備 (NetBackup 8.3 リリースの新機能) に加えて、NetBackup Appliance 用のネットワーク接続ストレージ (NAS) オプションを提供します。従来の NAS 製品は、重複排除されない通常のディスクの場所にデータを格納します。ユニバーサル共有内のデータは、スペース効率が高く重複排除された状態で、冗長性の高いストレージに配置されます。このリポジトリに使用される重複排除テクノロジは、標準のクライアントベースのバックアップで使用されるのと同じ MSDP の場所です。

ユニバーサル共有に格納されているデータはすべて MSDP に自動的に配置され、自動的に重複排除されます。その後、このデータは以前にメディアサーバーの MSDP の場所に取り込まれた他のすべてのデータと照らして重複排除されます。一般的な MSDP の場所にはさまざまな種類のデータが格納されるので、ユニバーサル共有では重複排除の効率が大幅に向上します。アプライアンスリリース 3.2 以降では、保護ポイント機能を使用することで、指定したユニバーサル共有に存在するデータのポイントインタイムコピーを作成できます。保護ポイントが作成されると、NetBackup はその時点のデータを自動的にカタログ化し、NetBackup に取り込まれた他のデータと同様に管理します。保護ポイントは、MSDP にすでに存在するユニバーサル共有のデータのみをカタログ化するため、データの移動は行われません。したがって、保護ポイントの作成プロセスは非常に高速です。

???を参照してください。

クライアントサポート

ユニバーサル共有機能は、さまざまなクライアントとデータの種類をサポートします。共有がマウントされているクライアントに、NetBackup ソフトウェアは必要ありません。POSIX 準拠のファイルシステムを使用し、CIFS または NFS ネットワーク共有をマウントできるオペレーティングシステムはすべてユニバーサル共有にデータを書き込めます。アプライアンスに取り込まれたデータは、メディアサーバー重複排除プール (MSDP) に直接書き込まれます。データを標準のディスクパーティションに書き込み、その後に重複排除プールに移動する追加の手順やプロセスは必要ありません。

保護ポイント - ユニバーサル共有データのカタログ化と保護

ユニバーサル共有に最初に取り込まれたデータはすべて、ユニバーサル共有をホストするアプライアンスベースのメディアサーバーにある MSDP に存在します。このデータは NetBackup カタログでは参照されず、保持の適用は有効になりません。したがって、ユニバーサル共有に存在するデータは検索できず、NetBackup を使用して復元することもできません。共有内のデータの制御は、その共有がマウントされているホストによってのみ管理されます。

アプライアンスリリース 3.2 以降のユニバーサル機能では、NetBackup との直接統合をサポートしています。保護ポイントは、ユニバーサル共有に存在するデータのポイントインタイムコピーです。保護ポイントの作成と管理は、保護ポイントのすべてのスケジュール設定と保持を定義する NetBackup ポリシーを通じて行います。保護ポイントは、UNIX/Linux システムで使用されるのと同じ「標準」ポリシー形式を使用します。ユニバーサル共有内のデータの保護ポイントが作成されると、ユニバーサル共有内のデータのそのポイントインタイムコピーを NetBackup の他の保護対象データと同様に管理できます。保護ポイントデータは、ストレージライフサイクルポリシーを使用して、他の NetBackup ドメインにレプリケートしたり、テープやクラウドなどの他の種類のストレージに移行したりできます。各保護ポイントコピーは、関連付けられたユニバーサル共有の名前に対して参照されます。

NetBackup Appliance のユニバーサル共有の保護ポイントを作成するを参照してください。

ユニバーサル共有の保護ポイントの作成を参照してください。

保護ポイントの復元

保護ポイントからのデータの復元は、標準のクライアントバックアップからデータを復元するのとまったく同じです。標準のバックアップ、アーカイブ、リストアインターフェースを使用します。復元用に参照されるクライアント名は、標準ポリシー形式の作成時に使用されたユニバーサル共有の名前です。代替クライアントの復元を完全にサポートしています。ただし、ユニバーサル共有が元々マウントされていたシステムに復元するには、NetBackup クライアントソフトウェアをそのシステムにインストールする必要があります。これが必要なのは、NetBackup クライアントが最初にユニバーサル共有にデータを配置する必要がないためです。

また、NetBackup は、任意の保護ポイントのポイントインタイムコピーに基づく NFS 共有のプロビジョニングまたは作成に使用できる API など、さまざまな API もサポートしています。このポイントインタイムコピーは、ユニバーサル共有が以前にマウントされていた元のシステムにマウントできます。ネットワーク共有のマウントをサポートする他のシステムでプロビジョニングできます。プロビジョニングされた共有がマウントされているシステムでは、NetBackup クライアントソフトウェアは必要ありません。