NetBackup™ for Nutanix AHV 管理者ガイド
- 概要
- Nutanix AHV 管理者の RBAC の役割
- AHV クラスタの管理
- マルウェアのスキャン
- クレデンシャルの管理
- インスタントアクセス
- AHV 仮想マシンの保護
- AHV 仮想マシンのリカバリ
- Nutanix クラウドクラスタ (NC2) の保護
- AHV の操作のトラブルシューティング
- AHV の API とコマンドラインオプション
AHV 仮想マシンのバックアップの実行時に発生するエラー
次の表に、AHV 仮想マシンをバックアップするときに発生する可能性がある問題を示します。
表: AHV 仮想マシンのバックアップの実行時に発生するエラー
エラーメッセージまたは原因 |
説明および推奨処置 |
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NetBackup のバックアップ操作後に AHV クラスタで VM のスナップショットが削除されない。 |
VM に接続されているディスクが非アクティブ状態の場合、バックアップ操作の完了後に AHV クラスタで VM のスナップショットが削除されません。 回避方法:
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MSiSCSI サービスは無効です。バックアップホストで MSiSCSI サービスを有効にしてください。(MSiSCSI service is disabled. Enable the MSiSCSI service on the backup host.) |
Windows バックアップホストで Microsoft iSCSI イニシエータサービス (MSiSCSI サービス) を有効にして、ジョブを再実行します。 |
接続を確立できません。iSCSI サービスがインストールされ実行中であることを確認してください。(Unable to establish a connection. Verify that the iSCSI service is installed and running.) |
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認証に失敗しました。イニシエータに指定した CHAP が正しいかどうかを確認してください。(Authentication failed. Verify whether the provided initiator CHAP is correct.) |
指定した CHAP キーが無効であるか、iSCSI イニシエータ名が各バックアップまたは各リカバリホストで一意ではありません。各バックアップホストまたはリカバリホストに一意の iSCSI イニシエータ名を設定します。 |
iSCSI の外部データサービスの IP アドレスを取得できませんでした。次の Nutanix クラスタで IP アドレスを設定した後、ジョブを再実行してください: {Nutanix AHV クラスタ名} (Failed to get an external data service IP address for iSCSI. Re-run the job after setting IP address on the Nutanix cluster: { Nutanix AHV clusterName}.) |
Nutanix AHV クラスタで iSCSI の外部データサービスの IP アドレスを設定します。詳しくは、Nutanix AHV クラスタを構成するための前提条件を参照してください。 メモ: Linux ではフォールバックされ、バックアップまたはリストアに NFS が使用されます。 |
1 つ以上のバックアップホストで NetBackup バージョンがサポートされていません。Nutanix 保護計画で[自動 (Automatic)]バックアップホストオプションを使用するには、すべての Linux または Windows バックアップホストで NetBackup バージョン 9.1 以降を使用してください。 |
このエラーは、Nutanix 保護計画のバックアップホストに[自動 (Automatic)]オプションが選択されている場合に発生します。バックアップホストを NetBackup の最新バージョンにアップグレードしてください。 |
NetBackup メディアサーバーの負荷分散を行うには、バックアップホストに Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server または Microsoft Windows オペレーティングシステムのいずれかがインストールされていることを確認してください。(For NetBackup media server load balancing, ensure that the backup hosts have either Red Hat Enterprise Linux, SUSE Linux Enterprise Server or Microsoft Windows operating system.) |
このエラーは、Nutanix 保護計画のバックアップホストに[自動 (Automatic)]オプションが選択されている場合に発生します。 Nutanix AHV の場合、サポートされるメディアサーバーは次のとおりです。
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メディアサーバーの既存の NetBackup バージョンでは増分バックアップスケジュールがサポートされません。 |
バックアップホストの NetBackup を最新バージョンにアップグレードしてください。(Existing version of NetBackup on the media server does not support the incremental backup schedule. Upgrade NetBackup to the latest version on the backup host.) |
特定の Nutanix クラスタにリソース制限を設定できない。 |
リソース制限が設定されているクラスタが NetBackup 環境から削除されると、リソース制限を設定するための[+ 追加 (+ Add)]オプションが無効になる場合があります。 推奨処置 削除されたクラスタのリソース制限を削除し、残りのクラスタにリソース制限を設定します。 |
スナップショットジョブがエラーコード 156 で失敗し、次のようなジョブの詳細が表示される。 Critical bpbrm (pid=30139) from client 9c5dcb07-65d2 -4761-b861-9e517edcf5b6_ <Nutanix-cluster> abc.cbus.com FTL - Value 2 that specifies GUID is not supported for the nameuse |
保護計画が[バックアップオプション (Backup option)]、[バックアップに使用するサーバーまたはホストを選択する (Select server or host to use for backups)]、[自動 (Automatic)]を使用して作成され、選択したストレージユニットが NetBackup 9.1 以前のバージョンのメディアサーバーで構成されている場合、この保護計画を使用して AHV VM またはインテリジェント VM グループをバックアップすると、スナップショットジョブが失敗することがあります。 推奨処置 選択したストレージユニットで構成されているメディアサーバーはすべて NetBackup 9.1 にアップグレードする必要があります。 他のメディアサーバーのアップグレードが進行中である場合にジョブのエラーを回避するには、[保護 (Protection)]、[保護のカスタマイズ (Customize Protection)]、[バックアップオプション (Backup option)]オプションで、デフォルトの[自動 (Automatic)]オプションではなく、バックアップに使用するサーバーまたはホストとして特定のメディアサーバーまたはバックアップホストを手動で選択します。アップグレード済みのメディアサーバーを使用することをお勧めします。すべてのメディアサーバーのアップグレードが完了したら、[保護 (Protection)]、[元の設定をリストア (Restore Original Settings)]を使用して、元の設定に戻します。 |
エラー 1 iscsiadm: Could not login to [iface: default, target: iqn.2010-06.com.nutanix: nbubackup -2d29da9d-f964- 4157-9595-f0319090bb01-tgt0, portal: xx.xx.xx.xx,3260] iscsiadm: initiator reported error (24 - iSCSI login failed due to authorization failure) iscsiadm: Could not log into all portals エラー 2 iscsiadm: Could not execute operation on all records: encountered iSCSI database failure エラー 3 iscsiadm: could not read session targetname: 5 iscsiadm: could not find session info for session28 |
これらのエラーは、バックアップジョブまたはリストアジョブの[成功したジョブの詳細 (Successful job details)]タブに表示されます。これらのエラーは iscsiadm コマンドを実行したときの出力です。これらのエラーは断続的に発生し、iSCSI ネットワークの負荷が高い場合に発生する可能性があります。NetBackup は、これらのエラーを修正するために再試行操作を実行します。再試行操作が成功すると、バックアップジョブまたはリストアジョブも成功します。 推奨処置 NetBackup 側での対処は不要です。このようなエラーを回避するには、引き続き iscsiadm をトラブルシューティングして、iSCSI のインストールまたは構成が正しいことを確認します。 |
iscsid: Ignoring CHAP algorithm request for MD5 due to crypto lib configuration iscsid: Couldn't set CHAP algorithm list | |
エラーコード: 4798 [このクラスタに Prism Central サーバーを使用]オプションが、AHV クラスタに対して選択されていません。(Use Prism Central server for this cluster option is not selected for AHV cluster.) |
バックアップ中の検出ジョブが、Nutanix インテリジェント VM グループのエラーで失敗する場合があります。 インテリジェント VM グループで考えられる次の原因を確認して修正します。
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エラーメッセージ: AHV クラスタ用の Prism Central が見つかりません。サーバー = <サーバーの詳細> (Unable to find the Prism Central for AHV cluster, server = Server details) |
バックアップジョブが指定のエラーで失敗します。 次の考えられる原因を確認して修正します。
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エラーメッセージ: 保護計画のサブスクリプションがエラーで失敗します。 無効な API 要求が発生しました。(An invalid API request is encountered) error message: backupHost: Backup host with a NetBackup version earlier than 10.4 is not supported for IntelligentVM group Category filter. |
インテリジェント VM グループでカテゴリフィルタが使用されている場合、保護計画へのサブスクライブが失敗し、エラーが発生する場合があります。
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バックアップジョブはエラーコード 800 で失敗します。 Error nbjm(pid=113200) NetBackup status: 800, EMM status :Use NetBackup media server version 10.4 or later to protect Nutanix Intelligent VM groups with category filters. . Error nbpem(pid=113293) backup of client MEDIA_SERVER exited with status 800 (resource request failed). |
説明 保護計画が[バックアップオプション (Backup option)]、[バックアップに使用するサーバーまたはホストを選択する (Select server or host to use for backups)]、[自動 (Automatic)]を使用して作成され、選択したストレージユニットが NetBackup 10.4 以前のバージョンのメディアサーバーで構成されている場合、および、カテゴリ属性をフィルタとして使用するインテリジェント VM グループをバックアップするためにこの保護計画を使用する場合、バックアップジョブは失敗します。 推奨処置: 選択したストレージユニットで構成されている少なくとも 1 台のメディアサーバーを、NetBackup v10.4 以降にアップグレードする必要があります。 |
バックアップジョブは、次のエラーメッセージで失敗します。 エラー 1 Begin Application Resolver:Resolver Discovery エラー 2 Error nbpem(pid=98395) Invalid URI. エラー 3 Error nbpem (pid=98395) backup of client falcna12c3.abcus.com exited with status 4232 Invalid Discovery Query URI). |
説明 インテリジェント VM グループが、バックアップホストのバージョンが 10.3 以前の保護計画でサブスクライブされ、インテリジェント VM グループがカテゴリフィルタを使用して変更されることがあります。 その後、バックアップジョブが実行されると、エラーメッセージが表示されて失敗します。これは、カテゴリフィルタが、古いバージョンのバックアップホストでは認識されないためです。 推奨処置: 保護計画をカスタマイズして、バックアップホストを 10.4 以降にアップグレードします。詳しくは、AHV 資産の保護設定のカスタマイズを参照してください。 |