NetBackup™ for HBase 管理者ガイド
- 概要
- NetBackup 用 HBase プラグインの配備
- NetBackup for HBase の構成
- HBase のバックアップとリストアの実行
- トラブルシューティング
代替 HBase クラスタへの HBase データのリストア
NetBackup では、HBase データを別の HMaster または HBase クラスタにリストアできます。この種類のリストア方法は、リダイレクトリストアと呼ばれます。
代替リストアを実行する場合、次のことを考慮します。
別のクラスタに HBase テーブルをリストアするには、両方のクラスタに同じバージョンの HBase が配備されている必要があります。
NetBackup では、コマンドラインインターフェース (CLI) を使用してのみ、リダイレクトリストアをサポートします。
NetBackup マスターサーバーで、代替の HMaster または HBase クラスタのクレデンシャルを追加したことを確認します。
HBase のリダイレクトリストアを実行するには
- rename_file および listfile の値を次のように変更します。
パラメータ
値
rename_file
/<namespace:source_table_name>
を/<namespace:destination_table_name> ALT_APPLICATION_SERVER=<alternate name node>
に変更します。listfile
リストアするすべての HBase ファイルのリスト
メモ:
/<namespace:source_table_name>
と/<namespace:destination_table_name>
は異なる値にする必要があります。 - 手順 1 で説明したパラメータに、変更した値を使用して、NetBackup マスターサーバーで bprestore -S master_server -D backup_host-C client -R rename_file -t 44 -L progress log -f listfile コマンドを実行します。
手順の詳細:
-S master_server
このオプションでは、NetBackup マスターサーバー名を指定します。
-D backup_host
バックアップホストの名前を指定します。
-C client
このオプションでは、ファイルのリストア元のバックアップまたはアーカイブの検索に使用するソースとして HMaster を指定します。この名前は、NetBackup カタログに表示される名前と一致している必要があります。
-f listfile
このオプションでは、リストアするファイルのリストを含むファイル (listfile) を指定します。このオプションは、ファイル名オプションの代わりに使用できます。listfile では、各ファイルパスを個別の行に指定する必要があります。
-L progress_log
このオプションでは、進捗情報を書き込むホワイトリストファイルパスの名前を指定します。
-t 44
ポリシー形式として BigData を指定します。
-R rename_file
このオプションでは、代替パスへのリストアのために名前を変更するファイル名を指定します。
ファイル名の変更を記述するファイルのエントリには、次の形式を使用します。
change backup_tablename to restore_tablename ALT_APPLICATION_SERVER=<Application Server Name>
ファイルパスは / (スラッシュ) で始まる必要があります。
メモ:
NetBackup インストールパスの一部としてまだ組み込まれていない、
<rename_file_path>
、<progress_log_path>
などのすべてのファイルパスをホワイトリストに載せたことを確認します。