NetBackup™ for HBase 管理者ガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.1)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup を使用した HBase データの保護
    2.  
      HBase データのバックアップ
    3.  
      HBase データのリストア
    4.  
      NetBackup for HBase の用語
    5.  
      制限事項
  2. NetBackup 用 HBase プラグインの配備
    1.  
      HBase プラグインの配備について
    2.  
      HBase プラグインをインストールするための前提条件
    3.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの互換性
    4.  
      NetBackup の HBase プラグインのライセンス
    5.  
      HBase クラスタの準備
    6.  
      HBase プラグインを配備するためのベストプラクティス
    7.  
      インストール後の手順
    8.  
      HBase プラグインの配備の検証
  3. NetBackup for HBase の構成
    1.  
      NetBackup for HBase の構成について
    2. バックアップホストの管理
      1.  
        NetBackup マスターサーバー上の NetBackup クライアントのホワイトリスト
      2.  
        バックアップホストとしての NetBackup アプライアンスの設定
    3.  
      NetBackup での HBase クレデンシャルの追加
    4. HBase 構成ファイルを使用した HBase プラグインの構成
      1.  
        高可用性 HBase クラスタ用の NetBackup の構成
      2.  
        NetBackup および HBase クラスタ間の SSL 対応 (HTTPS) 通信の設定
    5.  
      Kerberos を使用する HBase クラスタの設定
    6. HBase プラグイン用の NetBackup ポリシーの構成
      1. BigData バックアップポリシーの作成
        1. NetBackup 管理コンソールを使用した BigData ポリシーの作成
          1.  
            HBase クラスタの BigData ポリシーを作成するためのポリシーの設定ウィザードの使用
          2.  
            HBase クラスタ用の BigData ポリシーを作成するための NetBackup ポリシーユーティリティの使用
        2.  
          HBase クラスタ用の BigData ポリシーを作成するための NetBackup コマンドラインインターフェース (CLI) の使用
    7.  
      HBase クラスタのディザスタリカバリ
  4. HBase のバックアップとリストアの実行
    1. HBase クラスタのバックアップについて
      1.  
        Kerberos 認証を使用する HBase クラスタのバックアップおよびリストア操作実行の前提条件
      2.  
        HBase クラスタのバックアップ
      3.  
        HBase クラスタのバックアップを作成するためのベストプラクティス
    2. HBase クラスタのリストアについて
      1. 同じ HBase クラスタへの HBase データのリストア
        1.  
          同じクラスタに HBase データをリストアするためのリストアウィザードの使用
        2.  
          同じ HBase クラスタに HBase データをリストアするための bprestore コマンドの使用
    3.  
      代替 HBase クラスタへの HBase データのリストア
    4.  
      切り捨てられたテーブルのリストア
    5.  
      HBase クラスタをリストアするためのベストプラクティス
  5. トラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for HBase のデバッグログについて
    2.  
      バックアップがエラー 6609 で失敗する
    3.  
      バックアップがエラー 6601 で失敗する
    4.  
      バックアップがエラー 6623 で失敗する
    5.  
      リストアがエラー 2850 で失敗する
    6.  
      バックアップがエラー 20 で失敗する
    7.  
      バックアップがエラー 112 で失敗する
    8.  
      バックアップ操作がエラー 6654 で失敗する
    9.  
      コンテナベースの NetBackup Appliance を再起動した後、NetBackup 構成ファイルおよび証明書ファイルが保持されない
    10.  
      ディザスタリカバリ後に構成ファイルがリカバリされない
  6.  
    索引

NetBackup for HBase の用語

次の表では、HBase クラスタの保護に NetBackup を使用するときに使われる用語を定義しています。

表: NetBackup の用語

用語

定義

複合ジョブ

HBase データのバックアップジョブは複合ジョブです。

  • バックアップジョブは、バックアップするデータの情報を取得するための検出ジョブを実行します。

  • 子ジョブは、実際のデータ転送を実行する各バックアップホストに対して作成されます。

  • バックアップが完了すると、ジョブは HMaster 上のスナップショットをクリーンアップし、その後ジョブ自体に完了したというマークが付けられます。

検出ジョブ

バックアップジョブを実行すると、最初に検出ジョブが作成されます。検出ジョブは HMaster と通信し、バックアップする必要があるブロックの情報と、関連する地域サーバーの情報を収集します。検出の最後に、ジョブは作業負荷検出ファイルにデータを入力します。ファイルはその後 NetBackup によってバックアップホスト間で作業負荷を分散させるために使用されます。

子ジョブ

バックアップの場合、ストレージメディアにデータを転送するバックアップホストごとに個別の子ジョブが作成されます。子ジョブは、複数の地域サーバーからデータブロックを転送できます。

作業負荷検出ファイル

検出時のバックアップホストが HMaster と通信するときに、作業負荷検出ファイルが作成されます。このファイルには、バックアップするデータブロックと、関連付けられている地域サーバーについての情報が含まれています。

作業負荷分散ファイル

検出が完了すると、NetBackup はバックアップホストごとに作業負荷配布ファイルを作成します。これらのファイルには、それぞれのバックアップホストで転送されるデータの情報が含まれます。

並列ストリーム

NetBackup 並列ストリームフレームワークにより、複数のバックアップホストを同時に使用して、複数の地域サーバーからのデータブロックをバックアップできます。

バックアップホスト

バックアップホストは、プロキシクライアントとして機能します。すべてのバックアップとリストア操作は、バックアップホストで実行されます。

メディアサーバー、クライアント、またはプライマリサーバーを、バックアップホストとして構成できます。

バックアップホストは、リストア中に宛先クライアントとしても使用されます。

BigData ポリシー

BigData ポリシーは以下を実行するために導入されました。

  • アプリケーションの種類を指定します。

  • 分散マルチノード環境のバックアップを可能にします。

  • バックアップホストを関連付けます。

  • 作業負荷分散を実行します。

アプリケーションサーバー

HMaster は、NetBackup ではアプリケーションサーバーと呼ばれます。

プライマリ HMaster

高可用性シナリオでは、1 つの HMaster を BigData ポリシーと tpconfig コマンドで指定する必要があります。この HMaster はプライマリ HMaster と呼ばれます。

フェールオーバー HMaster

高可用性シナリオでは、hbase.conf ファイル内で更新されるプライマリ HMaster 以外の HMaster は、フェールオーバー HMaster と呼ばれます。