Cluster Server 7.3.1 Agent for Sybase インストール/設定ガイド - Solaris
- Cluster Server for Sybase の概要
- Sybase のインストールと設定
- Sybase 用のエージェントのインストール、アップグレード、および削除
- Sybase のための VCS サービスグループの設定
- Sybase のための VCS サービスグループの管理
- 付録 A. Sybase のリソースの種類定義
- 付録 B. Sybase の設定例
- 付録 C. 以前のリリースで導入された変更
Sybase 用エージェントの属性の定義
Sybase 用エージェント属性の説明を確認します。 エージェント属性は必須、オプション、内部に分類されます。
表: 必須属性 に、必須属性の一覧を示します。
表: 必須属性
必須属性 | 定義 |
---|---|
Sybase バイナリおよび設定ファイルへのパス $SYBASE。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
パスワード入力用の /etc/nsswitch.conf ファイルで指定された、いずれかのソース(NIS+、/etc/hosts など)の実行ファイルおよびデータベースファイルの定義済み所有者としての Sybase ユーザー。 Sybase の実行ファイルとデータベースファイルは、このユーザーのコンテキストでアクセスされます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー | |
クォーラムデバイスは、クラスタメンバーシップを管理し、クラスタ設定データを保存し、サーバーインスタンスとノード間で共有される情報を格納します。クォーラムデバイスはクラスタ内のすべてのノードからアクセスできるディスクです。完全修飾のクォーラムデバイス名を指定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし メモ: この属性は、クラスタエディションに対してのみ指定する必要があります。 メモ: Sybase Cluster Edition の Quorum_dev 属性を設定しない場合、Sybase エージェントは qrmutil ベースの検査を実行しません。 この設定のエラーは望ましくない結果を引き起こす可能性があります。 たとえば、qrmutil がエラーによる停止状態を返した場合、エージェントはシステムをパニック状態にしません。 | |
Sybase データベース管理者。 この属性はシャットダウンのために ASE に接続するために必要です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
Sybase データベース管理者の暗号化されたパスワード。 このパスワードはシャットダウンのために ASE に接続するために必要です。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし メモ: SA ユーザーがパスワードを必要としていない場合は、この属性の値を指定する必要はありません。 | |
$DSQUERY ASE 名。 1 つの Sybase サービスグループには、1 つのサーバーのみを設定するようにしてください。個別のサービスグループで Sybase リソースを設定する利点は、各 Sybase データサーバーを独立してフェールオーバーできることにあります。 1 つのサービスグループに複数の Sybase リソースが設定されていると、「n」個のデータサーバーのうちの 1 つでエラーが発生した場合でも、サービスグループ全体がフェールオーバーされます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
Sybase ASE のバージョン。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし メモ: Sybase リソースが VCS でオンラインになった後は、Home と Version の属性は変更しないでください。 Sybase Cluster Edition では、リソースがオンラインの状態にあるときに Home と Version の属性に無効な値を設定すると、ノードでパニックが発生します。 メモ: Sybase クラスタエディションの場合、Sybase リソースが VCS でオンラインになった後は、Home と Version の属性は変更しないでください。Sybase Cluster Edition では、リソースがオンラインの状態にあるときに Home と Version の属性に無効な値を設定すると、ノードでパニックが発生します。 |
表: オプションの属性 に、オプション属性を一覧で示します。
表: オプションの属性
オプションの属性 | 定義 |
---|---|
Sybase サーバーの詳細監視を行うかどうかを指定します。 正の整数値は、リソースが Sybase サーバーの詳細監視を行うことを示し、 値 0 は詳細監視を行わないことを示します。 メモ: この属性は、エージェントバージョン 6.1.0 以降から削除されました。 デフォルトは 0 です。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー メモ: DetailMonitor 属性は VCS 7.3.1 では推奨されなくなりました。 その代わりに、Sybase のリソースタイプレベルで LevelTwoMonitorFreq 属性を使うことができます。 | |
このリソースタイプのエージェントが第 2 レベル、つまり詳細な監視を実行する必要がある頻度を指定します。 これはリソースタイプレベルの属性です。リソースレベルでこの属性の値を上書きできます。 LevelTwoMonitorFreq 属性のデフォルト値は 0(ゼロ)です。 必要に応じて、LevelTwoMonitorFreq 属性の値をリソースレベルで上書きできます。 | |
データベースユーザー。トランザクションはデータベースで、そのユーザーのコンテキストで実行されます。 LevelTwoMonitorFreq が正の整数値に設定されている場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
データベースユーザーの暗号化されたパスワード。 LevelTwoMonitorFreq が正の整数値に設定されている場合は、この属性の値を指定する必要があります。ただし、データベースユーザーがパスワードを必要としていない場合は、この属性の値を指定する必要はありません。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
詳細監視に使用されるデータベースの名前。 このデータベースにある詳細監視スクリプトにより使用されるテーブル。 LevelTwoMonitorFreq が正の整数値に設定されている場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
詳細監視スクリプトがトランザクションを実行する対象のテーブルの名前。 LevelTwoMonitorFreq が正の整数値に設定されている場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
詳細監視スクリプトのパス。この属性のデフォルト値は、エージェントに付属するスクリプト SqlTest.pl のパスです。 LevelTwoMonitorFreq が正の整数値に設定されている場合は、この属性の値を指定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし メモ: デフォルトでは、SqlTest.pl スクリプトに実行の権限セットがあります。 カスタムの詳細監視スクリプトを指定する場合は、カスタムの詳細監視スクリプトにも実行の権限セットがあることを確認します。 | |
リカバリ手順は、サーバーのデータベースをトランザクションログから再構築します。このブール属性は、エージェントがオンラインエージェント関数中に、リカバリが完了し、オンラインにできるすべてのデータベースがオンライン化されるまで待機するかどうかを指定します。この機能は、12.5.1 以前の Sybase ASE サーバーではサポートされていません。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト値: 0 | |
Sybase インスタンス用の RUN_SERVER ファイルの場所を指定します。この属性の値を指定しない場合、このファイルのデフォルトの場所が使われます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし | |
IMF | このリソースタイプレベルの属性は、Sybase エージェントがインテリジェントなリソース監視を実行する必要があるかどうかを決定します。リソースレベルでこの属性の値を上書きすることもできます。 この属性は次のキーを含んでいます。
|
IMF |
エージェントに対するインテリジェントなリソース監視(IMF)の有効化と無効化を参照してください。 データ形式と値のタイプ: 整数 - 関連 |
interfaces_File | Sybase インスタンスのディレクトリ名とファイル名を含む、インターフェースファイルの場所を指定します。 この属性が設定されると、isql セッションに接続するときに [-I interfaces file] オプションが使われます。 この属性が設定されていない場合は、エージェントは -I オプションを使いません。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし 例: /sybase/my_interfaces_file メモ: interfaces_File 属性が設定されていると、RUN_ServerFile がデフォルト以外のインターフェースファイルの場所で変更されていると想定されます。 |
Online エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト値: 10 | |
Offline エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト値: 2 | |
shutdown with wait コマンドの発行後に、必要な場合に kill -15 <data server-pid> コマンドの発行を試みるまでに Sybase インスタンスが停止するのをエージェントが待機する最大秒数。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト値: 60 | |
Quorum_dev | クォーラムデバイスは、クラスタメンバーシップを管理し、クラスタ設定データを保存し、サーバーインスタンスとノード間で共有される情報を格納します。 クォーラムデバイスは、クラスタのすべてのノードがアクセス可能なディスクである必要があります。 完全修飾のクォーラムデバイス名を指定してください。 メモ: Sybase Cluster Edition の Quorum_dev 属性を設定しない場合、Sybase エージェントは qrmutil ベースの検査を実行しません。 この設定のエラーは望ましくない結果を引き起こす可能性があります。 たとえば、qrmutil がエラーによる停止状態を返した場合、エージェントはシステムをパニック状態にしません。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし |
Run_ServerFile | Sybase インスタンスの RUN_SERVER ファイルの場所を指定します。 この属性の値を指定しない場合、ファイルのデフォルトの場所が使われます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト値: デフォルト値なし |