Cluster Server 7.3.1 Agent for Sybase インストール/設定ガイド - Solaris
- Cluster Server for Sybase の概要
- Sybase のインストールと設定
- Sybase 用のエージェントのインストール、アップグレード、および削除
- Sybase のための VCS サービスグループの設定
- Sybase のための VCS サービスグループの管理
- 付録 A. Sybase のリソースの種類定義
- 付録 B. Sybase の設定例
- 付録 C. 以前のリリースで導入された変更
Sybase 用エージェントのための監視オプション
VCS agent for Sybase で提供されるアプリケーションの監視には、基本と詳細の 2 種類のレベルがあります。
基本監視モードでは、Sybase 用のエージェントは Sybase データサーバープロセスを監視し、プロセスが実行中かどうかを検証します。
Sybase Cluster Edition では、Sybase インスタンスの状態を取得するために、エージェントは Sybase が提供する qrmutil ユーティリティを使います。qrmutil ユーティリティが返す状態が「エラーによる停止状態」の場合は、エージェントによるノードパニックが発生します。設定された Sybase サーバーがシステムで動作していないことを Sybase エージェントが検出すると、Sybase サービスグループの OnlineRetryLimit 属性の値に基づいて、サービスグループはグループが停止したのと同じシステムで再起動します。
次に例を示します。
# qrmutil --quorum_dev=/quorum/quorum.dat --monitor=ase1 Executing 'monitor' command for instance 'ase1' Instance 'ase1' has a failure pending. # echo $? 99
この例では、インスタンス「ase1」がエラーによる停止状態です。 インスタンス「ase1」を実行しているノードで、エージェントによるパニックが発生します。ノードは再起動の後、自動的にクラスタに再参加します。
詳細監視モードでは、エージェントはデータベースのテストテーブルでトランザクションを実行し、Sybase サーバーが正常に機能していることを確認します。ユーザーはテストテーブルを作成し、Sybase エージェントの Table 属性でこのテーブルを指定する必要があります。エージェントはこのテストテーブルを内部の目的で使用します。 テストテーブルではその他のトランザクションを実行しないことをお勧めします。
for Sybaseのエージェントに対する詳細監視の設定について
Sybase ASE Enterprise Edition では、設定した Sybase サーバーがシステム上で動作していないことがエージェントによって検出されると、その Sybase サービスグループは、サービスグループの SystemList にある次の使用可能なシステムにフェールオーバーされます。設定した Sybase サーバーが新しいシステム上で起動されることにより、Sybase サーバーおよびデータの高可用性が保証されます。