Cluster Server 7.3.1 Agent for Sybase インストール/設定ガイド - Solaris
- Cluster Server for Sybase の概要
- Sybase のインストールと設定
- Sybase 用のエージェントのインストール、アップグレード、および削除
- Sybase のための VCS サービスグループの設定
- Sybase のための VCS サービスグループの管理
- 付録 A. Sybase のリソースの種類定義
- 付録 B. Sybase の設定例
- 付録 C. 以前のリリースで導入された変更
以前のリリースで導入された変更点
前のリリースの Cluster Server Agent for Sybase で拡張された機能は以下のとおりです。
VCS agent for Sybase では、次の機能が新しく追加または拡張されています。
Sybase と SybaseBk 向けの VCS エージェントでは、インテリジェントなリソース監視がサポートされるようになりました。 Sybase エージェントと SybaseBk エージェントがインテリジェントなリソース監視をサポートするしくみを参照してください。
VCS のリリース 6.0 では、インテリジェントな監視フレームワーク(IMF)がデフォルトで有効になります。
VCS agent for Sybase では、Sybase ASE Cluster Edition の Adaptive Server に対する高可用性が提供されるようになります。
VCS agent for Sybase では、次の新しい Sybase エージェントの属性が導入されます。
Quorum_dev
interfaces_File
ShutdownWaitLimit(デフォルト値 60)
DelayAfterOnline(デフォルト値 10)
DelayAfterOffline(デフォルト値 2)
WaitForRecovery
メモ:
WaitForRecovery は、SFSYBASECE 5.0 からアップグレードすると導入されます。
VCS agent for Sybase では、次の新しい SybaseBk エージェントの属性が導入されます。
interfaces_File
SybaseBk 用エージェントの属性の定義を参照してください。
DetailMonitor 属性は VCS 6.0 では推奨されなくなりました。代わりに、Sybase エージェントの LevelTwoMonitorFreq 属性を使用できます。 LevelTwoMonitorFreq 属性のデフォルト値は 0(ゼロ)です。
ToleranceLimit 属性のデフォルト値は Sybase エージェントでは 1 に設定されます。
$SYBASE の長いパス名の制限が解除されました。
VCS 7.3.1 のリリースでは、Sybase エージェントと SybaseBk エージェントはデフォルトで VCS Cluster Manager(Java コンソール)を使ってパスワードを暗号化します。 Sybase と SybaseBk のエージェントは、プレーンテキストと暗号化パスワードの両方をサポートします。 必要に応じて、コマンドラインを使う、または設定ファイルを編集することで、エージェント属性にプレーンテキストの値を指定できます。
Sybase エージェントは、shutdown with nowait の代わりに使われる Sybase データサーバーのシャットダウン中に、新しいタイムアウトオプションを使います。
Sybase ASE Enterprise Edition の場合、shutdown コマンドのタイムアウトオプションは、バージョン 12.5.4 と 15.0.2 以降でサポートされます。
Sybase ASE Cluster Edition の場合、shutdown コマンドのタイムアウトオプションはバージョン 15.5 ESD#1 以降でサポートされます。
エージェントは、新しいオプション属性である Run_ServerFile をサポートします。 この属性は、Sybase インスタンスの Run_ServerFile の場所を指定します。 この属性を指定しない場合、Sybase サーバーインスタンスの起動中、このファイルのデフォルトの場所がアクセスされます。
Sybase の VCS エージェントバイナリが VRTSvcsea パッケージの一部になります。 このパッケージには、DB2 用と Oracle 用の VCS エージェントバイナリも含まれています。
インストールプログラムを使って VCS エージェントバイナリをインストールした場合は、プログラムによって、適切なエージェントの types.cf ファイルが含まれるように
main.cf
ファイルが更新されます。Sybase 用エージェントは、IPC クリーンアップ機能をサポートします。
エージェントは、新しい属性である WaitForRecovery をサポートします。 この属性を有効にすると、オンライン機能中、エージェントは、リカバリが完了し、オンラインにできるすべてのデータベースがオンライン化されるまで待機します。
ContainerName 属性と ContainerType 属性は、リソースタイプレベルの属性 ContainerOpts、およびサービスグループレベルの属性 ContainerInfo と置き換えられます。
エージェントは、checkpoint_all という新規アクションをサポートします。 isql セッションに接続することによって、Sybase データサーバーに対して「checkpoint_all」を実行します。
エージェントは、新しいオプション属性である Run_ServerFile をサポートします。 この属性には、Sybase インスタンス用の
RUN_SERVER
ファイルの場所を指定します。 この属性を指定しない場合、Sybase サーバーインスタンスの起動中、このファイルのデフォルトの場所がアクセスされます。