Veritas NetBackup™ Appliance アップグレードガイド
アップグレード中のアプライアンスの動作
アップグレードの機能では、アップグレード処理が正常に完了したこと確認するために次の方法を実行します。
利用可能な更新が、現在インストールされているソフトウェアのバージョンより新しいかどうかが判断されます。
リリース更新をインストールするために利用できる領域がアプライアンスに十分あるかが判断されます。
現在アプライアンスでアクティブなプロセスを停止します。
アクティブな NetBackup ジョブを確認します。アクティブなジョブが検出されない場合にのみ、アップグレードプロセスが進行します。
アプライアンスソフトウェアのアップグレードは、これらの条件すべてが満たされた後にのみ実行されます。
アップグレードの進行状況を表示するには、IPMI コンソールから NetBackup Appliance Shell Menuにログインして次のコマンドを実行します。
Main > Manage > Software > UpgradeStatus
アプライアンスは、アップグレードの進行中に 4 回再ブートします。次に、各回の再ブートで行われる作業について説明します。
1 回目の再ブート - Red Hat Enterprise Linux (RHEL) オペレーティングシステムをインストールします。
2 回目の再ブート - 新しい RHEL オペレーティングシステムを使用してアプライアンスを初期化します。
3 回目の再ブート - アプライアンスの構成をリストアします。
4 回目の再ブート - RHEL オペレーティングシステムを使用して、リストアされたアプライアンスの構成を初期化します。
最初の再ブートの後、すべての再ブートが完了するまでは NetBackup Appliance Web Consoleとサーバーへの SSH ベースの接続は利用できません。アプライアンスの構成が複雑なときは、この状態が 2 時間以上続く場合があります。この間、アプライアンスを手動で再ブートしないようにしてください。ベリタスのリモート管理インターフェース (IPMI) を使うと、システムの再ブートの状態を表示できます。さらに、
/log
の下にあるログを表示したり、アップグレードプロセス完了時にアプライアンスが電子メールを送信するまで待機することもできます。3 回目の再ブートの後、[アプライアンスインストールマネージャ (AIM) (Appliance Install Manager (AIM))]ウィンドウにアップグレードの進行状況が示されます。
アプライアンスインストールマネージャについてを参照してください。
アップグレードが完了する前に、自動的にセルフテストが実行されます。
セルフテストが失敗した場合、アップグレード処理が停止されて、次のいずれかを選択するように求められます。
[再試行 (Attempt again)]。セルフテストを再試行する場合に選択します。
[今すぐロールバック (Rollback now)]。以前のバージョンにロールバックする場合に選択します。
IPMI コンソールの AIM ウィンドウで 1 時間以内に応答する必要があります。1 時間以内に応答がない場合は、ロールバックが自動的に行われます。
メモ:
[再試行 (Attempt again)]を選択してもセルフテストが引き続き失敗する場合、アップグレードは再度停止し、同じオプションが表示されます。
アプライアンスインストールマネージャについてを参照してください。
アプライアンスのアップグレードに成功すると、ファイバートランスポートメディアサーバー (FTMS) は自動的に再ブートします。このため、SAN クライアントコンピュータがファイバートランスポート(FT)デバイスに再接続することを許可するためにファイバーチャネル(FC)ポートを再スキャンする必要があります。 アップグレードの手順には、FC ポートの再スキャン方法に関する詳細が含まれています。