Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定

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Product(s): Enterprise Vault (12.3)
  1. 本書について
    1.  
      本書について
    2. Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
    1. Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
      1.  
        SMTP アーカイブ設定
      2.  
        SMTP アーカイブコンポーネント
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      SMTP ジャーナルについて
    3.  
      SMTP グループジャーナルについて
    4.  
      SMTP メールボックスジャーナルについて
    5.  
      SMTP アーカイブのライセンスについて
    6.  
      Exchange Server または Office 365 から Enterprise Vault へのメッセージのジャーナル
  3. SMTP アーカイブのインストール
    1.  
      Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントのインストールについて
    2.  
      レポート
    3.  
      監視
  4. SMTP アーカイブの設定
    1.  
      SMTP アーカイブを設定する手順
    2.  
      構成の計画
    3. サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
      1.  
        接続するホストの名前または IP アドレスの入力
      2.  
        SSL/TLS 証明書の入手
      3.  
        SMTP メッセージのメッセージ追跡の設定
    4. SMTP アーカイブタスクと保存フォルダの追加
      1.  
        SMTP 保存フォルダについて
      2.  
        アーカイブ済みメッセージのセーフコピーの保存
      3.  
        タスクの概略レポート
    5. 保持カテゴリと保持計画の設定
      1.  
        複数のアーカイブでのカスケード保持設定の管理
      2.  
        SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループの保持の変更について
    6. SMTP ポリシーの作成
      1. X-Header について
        1.  
          X-Kvs X-Header について
        2.  
          アーカイブで特定の X-Header を含むメッセージを検索する
    7. SMTP メッセージのアーカイブの設定
      1.  
        アーカイブの負荷を複数のサーバー間で分散するための複数のアーカイブの割り当て
    8.  
      SMTP ルーティングアドレスの追加
    9.  
      SMTP ジャーナルの設定の確認
    10.  
      Compliance Accelerator の追加設定
  5. SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング
    1.  
      SMTP プロビジョニンググループについて
    2.  
      SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループの追加
    3.  
      SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループの追加
    4.  
      SMTP プロビジョニンググループの順序の変更
    5.  
      SMTP プロビジョニンググループの削除
    6.  
      SMTP プロビジョニングタスクの追加または削除
    7.  
      SMTP プロビジョニングタスクの概略レポート
    8.  
      SMTP サイト設定[選択したジャーナルのアーカイブ]の設定
    9.  
      SMTP ターゲットアドレスの手動での追加
  6. SMTP ダッシュボードの使い方
    1.  
      SMTP ダッシュボードについて
    2.  
      [概略]ページの使用
    3.  
      [検索]ページの使用
    4.  
      [SMTP アーカイブ]ページの使用
  7. PowerShell cmdlet
    1.  
      SMTP アーカイブの PowerShell コマンドレットについて
  8. 付録 A. ターゲットアドレスの書き換えの設定
    1.  
      ターゲットアドレスの書き換えについて
    2.  
      ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順
    3.  
      SMTP ターゲットアドレスの追加
    4.  
      ターゲットアドレスのエイリアスの追加

SMTP サイト設定[選択したジャーナルのアーカイブ]の設定

SMTP グループジャーナルおよび SMTP メールボックスジャーナルについては、SMTP サイトの詳細設定値である[選択したジャーナルのアーカイブ]を[包含]または[除外]にする必要があります。最初のプロビジョニンググループを作成する際、Enterprise Vault は[包含]に値を自動的に設定します。

一般的な SMTP ジャーナルを、SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルとともに実装する場合、ターゲットアドレスを含むメッセージがどこに格納されるかはこの設定によって制御されます。

  • [包含]。対象ユーザーのアドレスを含むメッセージは、次のアーカイブの両方に格納できます。

    • ルーティングアドレスに割り当てられている SMTP ジャーナルアーカイブ。

    • 対象ユーザーに割り当てられているアーカイブ (SMTP メールボックスジャーナル)、または対象ユーザーを含むグループに割り当てられているアーカイブ (SMTP グループジャーナル)。

  • [除外]。対象ユーザーのアドレスを含むメッセージは、対象ユーザーに割り当てられているアーカイブ (SMTP メールボックスジャーナル)、または対象ユーザーを含むグループに割り当てられているアーカイブ (SMTP グループジャーナル) にのみ格納されます。

    対象ユーザーのアドレスを含まないメッセージは、ルーティングアドレスに割り当てられている SMTP ジャーナルアーカイブに格納されます。

対象ユーザーが、一般的な SMTP ジャーナルデータとは別に保管する必要のある機密データを持っている場合は、[除外]値を設定できます。

表: [包含]と[除外]の値がアーカイブタスクの動作に与える影響 では、SMTP アーカイブタスクが、[選択したジャーナルのアーカイブ]の値、およびルーティングアドレスでアーカイブが有効か無効かに応じて、どのようにメッセージのアーカイブ場所を決定するかを詳しく説明します。提供された情報では、メッセージに Enterprise Vault SMTP サーバーの正しいルーティングアドレスが含まれていると見なします。

表: [包含]と[除外]の値がアーカイブタスクの動作に与える影響

SMTP ジャーナルおよび SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルの設定

SMTP アーカイブタスクの動作

  • [選択したジャーナルのアーカイブ]が[包含]に設定されている

  • プロビジョニンググループまたは手動ターゲット、およびルーティングアドレスは、アーカイブが有効になっています。

タスクは、SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルのターゲットアドレスの各メッセージで、送信者と受信者のフィールド (X-RCPT-TO、To、CC、BCC、From、Sender) を検索します。タスクがターゲットアドレスを見つけると、そのターゲットアドレスに関連付けられているアーカイブにメッセージを格納します。アーカイブは、SMTP グループジャーナルのグループに関連付けられたアーカイブ、または SMTP メールボックスジャーナルの対象ユーザーに関連付けられたアーカイブです。

メッセージのコピーも、ルーティングアドレスに関連付けられたアーカイブに格納されます (SMTP ジャーナル)。

  • [選択したジャーナルのアーカイブ]が[包含]に設定されている

  • プロビジョニンググループまたは手動ターゲットは、アーカイブが有効になっています。

  • ルーティングアドレスは、アーカイブが無効です。

タスクは、SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルのターゲットアドレスの各メッセージで、送信者と受信者のフィールド (X-RCPT-TO、To、CC、BCC、From、Sender) を検索します。タスクがターゲットアドレスを見つけると、そのターゲットアドレスに関連付けられているアーカイブにメッセージを格納します。アーカイブは、SMTP グループジャーナルのグループに関連付けられたアーカイブ、または SMTP メールボックスジャーナルの対象ユーザーに関連付けられたアーカイブです。

タスクは、ルーティングアドレスと関連付けられたアーカイブにメッセージを格納しません (SMTP ジャーナル)。

  • [選択したジャーナルのアーカイブ]が[除外]に設定されている

  • プロビジョニンググループまたは手動ターゲット、およびルーティングアドレスは、アーカイブが有効になっています。

タスクはまず、SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルのターゲットアドレスの各メッセージで、送信者と受信者のフィールド (To、CC、BCC、From、Sender) を検索します。タスクがターゲットアドレスを見つけると、そのターゲットアドレスに関連付けられているアーカイブにメッセージを格納します。アーカイブは、SMTP グループジャーナルのグループに関連付けられたアーカイブ、または SMTP メールボックスジャーナルの対象ユーザーに関連付けられたアーカイブです。

対象ユーザーのアドレスがメッセージの受信者フィールド (To、CC、BCC、From、Sender) で見つからなかった場合、アーカイブタスクは、ルーティングアドレスと関連付けられたアーカイブにメッセージを格納します。

SMTP サイト設定[選択したジャーナルのアーカイブ]を設定するには

  1. サイトのプロパティを開き、[詳細]タブを選択します。

    [一覧表示する設定の種類]ボックスで、[SMTP]を選択します。

  2. [選択したジャーナルのアーカイブ]をクリックし、[修正]をクリックします。
  3. 必要に応じて、[包含]または[除外]に値を設定します。
  4. 設定の変更を適用し、サイトのプロパティのダイアログボックスを閉じます。
  5. これらの設定変更は、Enterprise Vault SMTP サーバーで SMTP アーカイブタスクを再起動したときに反映されます。サイトに複数の Enterprise Vault SMTP サーバーが存在する場合、各 SMTP サーバーで SMTP アーカイブタスクを開始する必要があります。