Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定
- 本書について
- Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
- SMTP アーカイブのインストール
- SMTP アーカイブの設定
- SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング
- SMTP ダッシュボードの使い方
- PowerShell cmdlet
- 付録 A. ターゲットアドレスの書き換えの設定
SMTP プロビジョニンググループの順序の変更
プロビジョニンググループの表示順序は重要です。プロビジョニングでは、リストの上から下の順にグループが処理されます。このセクションでは、Enterprise Vault によるプロビジョニンググループの処理順序を変更する方法について説明します。
プロビジョニンググループの順序付けを使用して、プロビジョニングの Windows ユーザーを除外または包含できます。
選択した Windows グループに含まれる特定のユーザーを除外します。
複数のプロビジョニンググループに同じユーザーを含めることはできますが、Enterprise Vault によるユーザーのプロビジョニングは、そのユーザーを含む最初のグループを使用して 1 回のみ行われます。この機能は、特定の Windows セキュリティグループに含まれるユーザーをプロビジョニングし、それらのユーザーのサブセットは除外する場合に便利です。
これは、除外するユーザーを対象とするプロビジョニンググループを作成することで実現できます。このプロビジョニンググループを、アーカイブを有効にしないで設定します。このプロビジョニンググループの優先度を最も高くすると、他のプロビジョニンググループによる対象ユーザーのアーカイブの有効化が防止されます。
以前除外したユーザーを、選択した Windows グループの残りの部分と同じ方法でプロビジョニングします。
プロビジョニンググループを削除することも、プロビジョニンググループから対象ユーザーを削除することも可能です。優先度が低いプロビジョニンググループでもこれらのユーザーが対象になっている場合、SMTP プロビジョニングタスクが次回実行されるときに、ユーザーのターゲットが作成されます。
SMTP プロビジョニンググループの一覧には、SMTP グループジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの両方のプロビジョニンググループが含まれます。ユーザーが複数のプロビジョニンググループに含まれる場合、プロビジョニングタスクはそれらを、優先度が最も高いグループのメンバーとしてのみ処理します。より優先度の低いプロビジョニンググループを処理する際は、これらのユーザーを無視します。つまり、対象ユーザーを SMTP グループジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの両方に対してプロビジョニングすることはできません。
Enterprise Vault が SMTP プロビジョニンググループを処理する順序を変更するには
- 管理コンソールツリーで、[プロビジョニンググループ]ノードを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- [ドメイン]の一覧でドメインを選択して、そこに含まれているプロビジョニンググループを表示します。
- グループを並べ替えるには[上に移動]ボタンと[下に移動]ボタンを使用します。
最も限定的なグループを一覧の一番上にして、最も限定されないグループを一覧の一番下にします。
変更は、次回 SMTP プロビジョニングタスクが実行されたときに有効になります。