Veritas NetBackup™ Appliance 高可用性リファレンスガイド
NetBackup 53xx の高可用性操作の概要
稼働中の高可用性 (HA) 構成では、NetBackup Appliance シェルメニューから次の操作を実行できます。
このコマンドは、ノードのサービスと作業負荷を他方のノードに転送します。また、このコマンドによって、サービスの状態の変更を報告する電子メール通知が自動的に開始されます。
リリース 4.0 以降、HA ノードのアップグレードでは手動による切り替えを実行する必要がなくなりました。
NetBackup Appliance の HA 設定のアップグレードについてを参照してください。
メモ:
仮想ホスト名や仮想 IP アドレスでは、この操作を実行することはできません。特定のノードの物理ホスト名または物理 IP アドレスを使用する必要があります。
このコマンドを使用して、内部プロセスによって引き起こされるエラーを修正し、HA サービスの状態と HA インフラの順序を修正します。
HA 構成とすべての HA 関連サービスの状態を確認するには、このコマンドを使います。
パートナーノードのアプライアンスのメンテナンス、置き換え、用途変更を行うために HA 設定からパートナーノードを削除するには、このコマンドを使用します。このコマンドは、計算ノードからのみ機能します。この操作を実行するノードの物理ホスト名または物理 IP アドレスを使用する必要があります。仮想ホスト名または仮想 IP アドレスは使用できません。
パートナーノードを HA 設定から削除したら、次のタスクを実行します。
2 つのノード間の 2 本のイーサネットケーブルを取りはずします。
削除されたノードとプライマリストレージシェルフの間の FC ケーブルを取りはずします。
削除したノードを出荷時の設定にリセットするか、削除したノードを再イメージ処理します。
警告:
HA 設定のノードで出荷時の設定へのリセットまたは再イメージ処理を実行する前に、まずそのノードを HA 設定から削除し、すべてのイーサネットケーブルと FC ケーブルを取りはずす必要があります。このルールに従わないと、データの破損やデータ損失など、HA に関する問題が発生する場合があります。
削除したノードを HA 設定に再び追加するには、出荷時の設定へのリセットまたは再イメージ処理を完了し、すべてのケーブルを再接続してから、ノードを再ブートします。再ブート後、初期構成と AddNode 操作を実行します。再発行トークンが必要です。
メモ:
HA 設定からノードを削除する場合、設定内に残るノードはアップグレードできません。HA ノードは、両方のノードを含む HA 設定内からアップグレードする必要があります。
GetAssetTag
稼働環境のハードウェアデバイスを識別するために、HA 設定の資産タグを取得できます。
資産タグは、HA 設定の id として動作します。HA 構成が完了すると、2 つのノードと共有プライマリストレージシェルフの各ファームウェアに資産タグが自動的に割り当てられます。変更が有効であることを確認するため、2 つのノードを再起動することを Veritas はお勧めします。
3 つのコンポーネントの値は同じです。値が異なる場合は、ノードまたは共有プライマリストレージシェルフから別の値を持つノードを再起動します。
それぞれのコマンドの詳しい使い方については、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。