Veritas NetBackup™ Appliance 高可用性リファレンスガイド

• 新しい配備

  この方法は、新規インストールの場合に使用されます。これらの配備には、同じソフトウェアバージョンを使用している 2 台の同一の 53xx 計算ノード (モデル) が必要です。

• 既存のシステムから HA への変換

  この方法では、稼働中の既存の 53xx Appliance を 1 台目のノードとして使用できます。その後、新しい 53xx 計算ノードを追加して、HA 設定を完了します。このシステムでは、同じソフトウェアバージョンを使用している、2 台の同一の 53xx ノードも必要です。

ハードウェアの基本的な接続、ソフトウェアの互換性、HA 設定の構成要件を次に示します。

• ハードウェアの接続

  • 53xx ノードを NIC3/eth2 および NIC4/eth3 イーサネットポートを使用して相互に接続します。

  • 53xx ノードは両方ともプライマリストレージシェルフに直接接続します。

• 稼働環境でサードパーティのサーバーを使用する場合は、これらのサーバーで HA 構成が正しく機能することを確認します。次のタスクやその他のタスクが必要になることがあります。

  • HA 構成の必要な情報を追加します。

  • ハードウェアを適切に接続します。

  • HA 構成に対する必要なアクセス権を付与します。

  • HA 設定の両方のノードで必要な情報を設定します。

• ソフトウェアバージョンの互換性

  • プライマリサーバーが従来の NetBackup プライマリサーバーの場合は、ソフトウェアバージョン 8.1 以降を使用する必要があります。プライマリサーバーが 52xx Appliance の場合は、ソフトウェアバージョン 3.1 以降を使用する必要があります。

53xx ノード構成

• 2 台の 53xx ノードは、3.1 以降の同じソフトウェアバージョンを使用する必要があります。

• プライマリサーバーには 53xx ノードと同じまたはそれ以降のバージョンのソフトウェア、52xx Appliance プライマリサーバーには 3.1 以降、従来の NetBackup プライマリサーバーには 8.1 以降を使用する必要があります。

• 1 台目の 53xx 計算ノードは、従来の初期構成プロセスを使用して構成します。初期構成が完了したら、このノードで HA 設定を行います。

• パートナーノードでは、ネットワークとタイムゾーンの設定のみが必要です。構成が完了したら、HA 設定にノードを追加します。

Active Directory の構成

• AD (Active Directory) 認証を使用する場合は、まず AD サーバーを次の情報で更新した後に、HA 構成を行います。

  • 設定のために使用するノードのネットワーク情報

  • 新しいホスト名と、それに一致する IP アドレス

  • パートナー ノードのネットワーク情報

NetBackup クライアントの更新

• NetBackup クライアントを使用して NetBackup ジョブを管理する場合、クライアントの bp.conf ファイルに次の情報を追加します。

  • 設定済みの最初のノードのホスト名

  • 新しいホスト名

  • パートナー ノードのホスト名