NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- アップグレード計画
- 一般的なアップグレードの計画について
- アップグレードツールについて
- アップグレードに関する注意事項および制限事項
- プライマリサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
NetBackup 応答ファイルについて
NetBackup では、事前定義された一連の構成オプションを使用して、無人インストール、サイレントインストール、アップグレードを実行する方法を提供します。これらのオプションを使うと、次のことが可能になります。
一部のデフォルト値を上書きします。
対話式のインストール時の質問への回答を回避します。
UNIX と Linux では、プライマリ、メディア、およびクライアントのテンプレートは、Veritasからダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位で利用可能です。これらのテンプレートは、必要に応じて変更し、インストール時とアップグレード時に使用できるように /tmp/NBInstallAnswer.conf
に配置する必要があります。
Windows では、プライマリ、メディア、およびクライアントのテンプレートは、ベリタスからダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位にある windows_x64
ディレクトリで利用可能です。これらのテンプレートはそれぞれ、silentprimary.cmd
、silentmedia.cmd
、silentclient.cmd
と呼ばれます。
メディアとクライアントのテンプレートは、Veritas からダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位で利用可能です。
インストールスクリプトを実行する前にターゲットホストに NetBackup 応答ファイルを設定します。ファイルが存在しない場合はファイルを作成します。サポート対象のエントリを関連する情報とともに示します。
表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ
オプション |
NetBackup の役割 |
プラットフォーム |
アップグレードに必要かどうか |
---|---|---|---|
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
クライアント |
すべて |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ |
Windows および Linux |
必要 | |
プライマリ |
すべて |
詳しくは、オプションを参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
クライアント |
Windows |
必要 | |
メディアおよびクライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
詳しくは、 DATABASE_USER を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
Windows |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
ECA_CRL_CHECK_LEVEL=USE_PATH が指定された場合のみ。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
不要 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。 | |
プライマリ |
すべて |
不要 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
UNIX および Linux のメディアサーバーとクライアント: 不要 Windows メディアサーバー: 必要 | |
クライアント |
Linux |
不要 役割とプラットフォームについて詳しくは、オプションの詳細を参照してください。 | |
プライマリ |
すべて |
不要 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ |
すべて |
詳しくは、オプションを参照してください。 | |
メディアおよびクライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
クライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
メディア |
Windows |
不要 | |
クライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
必要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
不要 | |
メディアおよびクライアント |
すべて |
不要 | |
メディアおよびクライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
クライアント |
UNIX および Linux |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ |
Linux |
必要 | |
プライマリ |
Linux |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ、メディア、およびクライアント |
Windows |
不要 | |
プライマリ |
すべて |
不要 | |
プライマリ |
Windows |
必要 | |
プライマリ |
すべて |
UNIX および Linux: 不要 Windows: 必要 | |
プライマリ |
Windows |
必要 | |
プライマリ |
すべて |
UNIX および Linux: 不要 Windows: 必要 |
これらの表には、プラットフォームと役割に基づいて利用可能な応答ファイルオプションが示されています。一覧に示されているオプションの一部は必須ではありません。詳しくは、表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ またはオプションの詳細を参照してください。
表: プラットフォームと役割
役割 |
Windows コンピュータ |
UNIX および Linux コンピュータ |
---|---|---|
プライマリ |
ABORT_REBOOT_INSTALL ADDITIONALSERVERS ALLOW_LONG_NBDB_MIGRATION_TIME ALLOW_PRE_90_UPGRADE IGNORE_MISSING_CATALOG_BACKUP INSTALL_ITA_DATA_COLLECTOR INSTALLDIR LICENSE PRIMARYSERVER SERVICESTARTTYPE STOP_NB_BEFORE_VCREDIST STOP_NBU_PROCESSES VCREDIST_ATTEMPT_PREFERENCE VCREDIST_RESTART_PREFERENCE VNETD_PORT VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT WEBSVC_DOMAIN WEBSVC_GROUP WEBSVC_PASSWORD_PLAIN WEBSVC_USER |
ACCEPT_EULA ALLOW_LONG_NBDB_MIGRATION_TIME ALLOW_PRE_90_UPGRADE CLIENT_NAME DATABASE_USER IGNORE_MISSING_CATALOG_BACKUP INSTALL_ITA_DATA_COLLECTOR INSTALL_PATH LICENSE MACHINE_ROLE MEDIA_SERVER PROCEED_WITH_INSTALL RBAC_DOMAIN_NAME RBAC_DOMAIN_TYPE RBAC_PRINCIPAL_NAME RBAC_PRINCIPAL_TYPE SERVER SERVICE_USER START_JOB_DAEMONS VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT WEBSVC_GROUP WEBSVC_USER |
メディア |
ABORT_REBOOT_INSTALL ADDITIONALSERVERS AUTHORIZATION_TOKEN CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT ECA_CERT_PATH ECA_CERT_STORE ECA_CRL_CHECK_LEVEL ECA_CRL_PATH ECA_KEY_PASSPHRASEFILE ECA_PRIVATE_KEY_PATH ECA_TRUST_STORE_PATH INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE INSTALL_PATH INSTALLDIR MEDIASERVER PRIMARYSERVER SERVICESTARTTYPE STOP_NB_BEFORE_VCREDIST STOP_NBU_PROCESSES VCREDIST_ATTEMPT_PREFERENCE VCREDIST_RESTART_PREFERENCE VNETD_PORT |
ACCEPT_EULA AUTHORIZATION_TOKEN CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT CLIENT_NAME ECA_CERT_PATH ECA_CRL_CHECK_LEVEL ECA_CRL_PATH ECA_KEY_PASSPHRASEFILE ECA_PRIVATE_KEY_PATH ECA_TRUST_STORE_PATH INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE INSTALL_PATH MACHINE_ROLE PROCEED_WITH_INSTALL SERVER |
クライアント |
ABORT_REBOOT_INSTALL ACCEPT_REVERSE_CONNECTION ADDITIONALSERVERS AUTHORIZATION_TOKEN CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT CLIENT ECA_CERT_PATH ECA_CERT_STORE ECA_CRL_CHECK_LEVEL ECA_CRL_PATH ECA_KEY_PASSPHRASEFILE ECA_PRIVATE_KEY_PATH ECA_TRUST_STORE_PATH INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE INSTALL_PATH INSTALLDIR PRIMARYSERVER SERVICESTARTTYPE STOP_NB_BEFORE_VCREDIST STOP_NBU_PROCESSES VCREDIST_ATTEMPT_PREFERENCE VCREDIST_RESTART_PREFERENCE VNETD_PORT |
ACCEPT_EULA ACCEPT_REVERSE_CONNECTION AUTHORIZATION_TOKEN CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT CLIENT_NAME ECA_CERT_PATH ECA_CRL_CHECK_LEVEL ECA_CRL_PATH ECA_KEY_PASSPHRASEFILE ECA_PRIVATE_KEY_PATH ECA_TRUST_STORE_PATH INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT INSTALL_PATH MACHINE_ROLE MEDIA_SERVER MERGE_SERVERS_LIST PROCEED_WITH_INSTALL SERVER SERVICES |
NetBackup のバージョンおよび実行される操作によって、テンプレートファイルに必要なセキュリティパラメータが決まります。
この操作が初回インストール、または 8.1 より前のバージョンからのアップグレードの場合は、少なくとも 1 セットのセキュリティ構成パラメータを指定する必要があります。セキュリティ構成はスキップできますが、スキップした場合は、インストールまたはアップグレード後に各ターゲットホストで手順を手動で実行する必要があります。
NetBackup プライマリサーバーを認証局として使用するには、プライマリサーバーの CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT を指定する必要があります。プライマリサーバーのセキュリティレベル、またはこのコンピュータがプライマリサーバーですでに構成されているかどうかに応じて、AUTHORIZATION_TOKEN オプションが必要になることがあります。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129 を参照してください。
UNIX および Linux で外部認証局を使用するには、ECA_CERT_PATH、ECA_CRL_CHECK_LEVEL、ECA_PRIVATE_KEY_PATH、ECA_TRUST_STORE_PATH の値が必須です。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100044300 を参照してください。
詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』で外部 CA と外部証明書の章を参照してください。
Windows で外部認証局を使用するには、ECA_CERT_STORE と ECA_CRL_CHECK_LEVEL の値を指定するか、UNIX と Linux で以前に指定したすべての値を指定します。
ECA_CRL_PATH と ECA_KEY_PASSPHRASEFILE の値は省略可能です。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100044300 を参照してください。
詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』で外部 CA と外部証明書の章を参照してください。
すでに安全な通信が構成されているバージョンの NetBackup からアップグレードする場合 (NetBackup 8.1 以降)、CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT と AUTHORIZATION_TOKEN の値は無視されます。
ECA がすでに構成されているバージョンの NetBackup からアップグレードする場合 (NetBackup 8.2 以降)、すべての ECA* パラメータは無視されます。
認証局を構成せずにインストールまたはアップグレードを続行するには、SECURITY_CONFIGURATION キーを含め、そのキーを SKIP に設定します。CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT、AUTHORIZATION_TOKEN、およびすべての ECA_ 値を応答ファイルから削除します。必要な認証局コンポーネントを構成せずにインストールまたはアップグレードを続行すると、バックアップとリストアが失敗します。
説明: このオプションは、使用中の 1 つ以上のファイルに対して再起動が必要になるような上書きがされている場合に、残りの手順を続行するかどうかを指定します。1 に設定すると、インストールは停止し、システムは元の状態にリストアされ、再起動の必要はありません。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: 0
必要/不要: 不要。
ABORT_REBOOT_INSTALL 0 | 1
説明: このオプションは、EULA の条項に同意し、インストールまたはアップグレードを続行するかどうかを指定します。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux
デフォルト値: なし
必要/不要: 不要
ACCEPT_EULA = yes | no
説明: NAT クライアントと NetBackup ホストとの接続方法を識別する場合に、このオプションを使用します。許可される値は TRUE と FALSE です。NetBackup で NAT をサポートする場合はこのオプションを TRUE に、それ以外の場合は FALSE に設定します。次の場合、ACCEPT_REVERSE_CONNECTION=FALSE を設定します。
NetBackup で NAT クライアントをサポートしない場合。
NetBackup クライアントがファイアウォールの背後に存在しない場合。
該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。
デフォルト値: FALSE
ACCEPT_REVERSE_CONNECTION=TRUE | FALSE
説明: このオプションは、プライマリサーバーにセキュリティ要求をプロキシするために使用される NetBackup メディアサーバーを含める場合に使用します。このホストの前回のインストール以降に追加されたサーバーのみを一覧表示します。インストール処理では、既存のサーバーのセットが新しいものと統合されています。IP アドレスの使用はサポートされていません。有効な入力値は、完全修飾コンピュータ名のカンマで区切られたリストです。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
ADDITIONALSERVERS server1,server2,servern
説明: このオプションは、NetBackup 10.4 より前のプライマリサーバーからのアップグレードを続行できるかどうかを指定します。NetBackup 10.4 以降のバージョンでは、新しいスケールアウトデータベースを使用します。NetBackup 10.4 より前の場合、アップグレードに時間がかかることがあります。時間がかかることで、NetBackup の新しいデータベースへの移行が可能になります。この値はプライマリサーバーにのみ適用できます。
該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 必要。
ALLOW_LONG_NBDB_MIGRATION_TIME = yes | no
説明: このフィールドはプライマリサーバーのみを対象としています。この値は、9.0 より前のリリースの NetBackup から NetBackup 9.0 以降へのアップグレードを続行できるかどうかを判定します。アップグレードには、無制限の有効期限変換プロセスが含まれます。この変換は、9.0 より前の NetBackup から 9.0 以降の NetBackup にアップグレードするときにのみ行われます。アップグレードの動作とこのオプションの必要性は、プライマリサーバーのプラットフォームによって異なります。
Windows
この値は、Windows プライマリサーバーのサイレントアップグレードに必要です。アップグレードを続行する場合は 1 を指定し、アップグレードを停止する場合は 0 を指定します。この値は、対話形式の Windows プライマリサーバーのアップグレード中は無視されます。NetBackup カタログのサイズと必要な変換時間によっては、アップグレードを続行するかどうかを確認するメッセージが表示されることがあります。
Linux
Linux プライマリサーバーの場合は、yes または no を指定するとユーザーに確認メッセージが表示されなくなります。無制限の有効期限変換によってアップグレードプロセスが延長されることが予想される場合、値 yes はアップグレードを続行することを意味します。値 no はアップグレードが停止することを意味します。この値を指定しない場合、アップグレードを続行するかどうかを確認するメッセージが NetBackup によって表示されます。
NetBackup 9.0 以降のバージョンでは、2038 年より先の有効期限がサポートされています。NetBackup の以前のバージョンとの互換性を確保するために、無制限の有効期限が設定されたすべての項目は、新しい無制限の有効期限の値を反映するように更新されます。この変換によって、アップグレードを完了するために必要な時間が長くなる場合があります。詳しくは、次の記事を参照してください。
https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100048600
該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。
デフォルト値: なし
必要/不要: プラットフォームおよびアップグレード方法に依存します。
ALLOW_PRE_90_UPGRADE=yes|no (UNIX)
ALLOW_PRE_90_UPGRADE=1|0 (Windows)
説明: このオプションは、NetBackup がホスト証明書の取得時に認証トークンまたは再発行トークンを自動的に使用するかを指定します。AUTHORIZATION_TOKEN は大文字で 16 文字です。一部の環境では、バックアップおよびリストアが正常に動作するために認証トークンが必要です。この情報が必要な場合に、応答ファイルに指定されていないと、インストールは失敗します。SKIP を指定すると、インストーラはトークンを含まずにホスト証明書を取得しようとします。環境によっては、この選択により、インストール後に手動による追加の手順が必要となる場合があります。
AUTHORIZATION_TOKEN は、次のいずれかの条件では無視されることに注意してください。
ECA がプライマリサーバーで使用されている
プライマリサーバーのセキュリティレベルが High より低い値に設定されている
該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
AUTHORIZATION_TOKEN=ABCDEFGHIJKLMNOP | SKIP
説明: このオプションは、認証局 (CA) 証明書の指紋を指定します。SHA-1 指紋と SHA-256 指紋の両方がサポートされます。証明書の指紋は、インストールまたはアップグレード中に CA から取得されます。指紋形式は 59 文字または 95 文字であり、0 から 9 の数字、A から F の英字およびコロンの組み合わせです。たとえば、01:23:45:67:89:AB:CD:EF:01:23:45:67:89:AB:CD:EF:01:23:45:67 となります。指紋の値は、最初の SERVER=server_name オプションに指定されているサーバーの指紋と一致する必要があります。
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT は、次のいずれかの条件では無視されることに注意してください。
ECA がプライマリサーバーで使用されている
プライマリサーバーのセキュリティレベルが High より低い値に設定されている
該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=fingerprint
説明: このオプションは、NetBackup がこのクライアントホストの識別に使用する名前を指定します。%COMPUTERNAME% 値により、ローカルホストがコンピュータ名を提供できるようになります。この値を使用すると、単一のプライマリサーバードメイン内のすべてのコンピュータに同じ応答ファイルを使用できます。IP アドレスの使用はサポートされていません。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 必要。
CLIENT=client_name | %COMPUTERNAME%
説明: このオプションは、NetBackup がこのコンピュータの識別に使用する名前を指定します。XLOCALHOSTX 値により、ローカルホストがコンピュータ名を提供できるようになります。この値を使用すると、単一のプライマリサーバードメイン内のすべてのコンピュータに同じ応答ファイルを使用できます。この値は、
bp.conf
ファイルに追加されます。アップグレードで CLIENT_NAME が指定されている場合、応答ファイルで指定される名前が
bp.conf
ファイルで構成されている値と一致することを検証するチェックが行われます。該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要
CLIENT_NAME=name | XLOCALHOSTX
説明: このオプションは、NetBackup スケールアウトデータベースインスタンスを所有するアカウントのユーザー名を指定します。
このユーザーはシステムに存在している必要があります。DATABASE_USER は root にできません。DATABASE_USER には、sudo ユーティリティへのアクセス権を持つアカウントを指定できません。指定が root に解決される場合、インストールは失敗します。以前に定義した SERVICE_USER が root でない場合は、SAME_AS_SERVICE_USER を指定できます。それ以外の場合は、root 以外のユーザーアカウント名を指定します。
該当するプラットフォーム: Linux
デフォルト値: SAME_AS_SERVICE_USER
必要/不要: 該当する場合。
この値は、サービスユーザーが root の場合に必要です。また、この値は、DATABASE_USER が
bp.conf
ファイルに存在せず、構成された SERVICE_USER エントリが root である場合に必要です。値が指定され、DATABASE_USER がbp.conf
に存在する場合、この値はマシンの構成済みデータベースユーザーと一致する必要があります。DATABASE_USER = username | SAME_AS_SERVICE_USER
説明: このオプションは、外部証明書ファイルのパスとファイル名を指定します。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
ECA_CERT_PATH=path_and_file_name
説明: このオプションは、Windows 証明書ストアの外部証明書の場所を指定します。このオプションは、Windows 証明書ストアから外部証明書を設定する場合に必要です。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
ECA_CERT_STORE=store_name\issuer_distinguished_name\subject
説明: このオプションは CRL モードを指定します。サポートされる値は次のとおりです。
USE_CDP: 証明書に定義されている CRL を使用します。
USE_PATH: ECA_CRL_PATH で指定されたパスにある CRL を使用します。
DISABLED: CRL を使用しません。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
ECA_CRL_CHECK_LEVEL=value
説明: このオプションは、外部 CA 証明書に関連付けられている CRL のパスとファイル名を指定します。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: ECA_CRL_CHECK_LEVEL=USE_PATH が指定された場合のみ。
ECA_CRL_PATH=path
説明: このオプションは、キーストアにアクセスするためのパスフレーズを含むファイルのパスとファイル名を指定します。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE=path/filename
説明: このオプションは、秘密鍵を示すファイルのパスとファイル名を指定します。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
ECA_PRIVATE_KEY_PATH=path/filename
説明: このオプションは、トラストストアの場所を示すファイルのパスとファイル名を指定します。
ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。
ECA_TRUST_STORE_PATH=path/filename
説明: このオプションは、10.1.1 以前のプライマリサーバーからのアップグレードを続行できるかどうかを指定します。NetBackup 10.2 以降のバージョンでは、カタログバックアップが過去 24 時間以内に実行されたかどうかを確認します。
該当するプラットフォーム: すべて
デフォルト値: なし
必要/不要: 不要
IGNORE_MISSING_CATALOG_BACKUP = YES | NO
説明: インストール時またはアップグレード時にオプションの Java および JRE コンポーネントを処理する方法を決定するために使用します。サポートされる値は次のとおりです。
INCLUDE: Java GUI と JRE をインストールまたはアップグレードの一部として含めます。
EXCLUDE: Java GUI と JRE を除外します。このオプションを指定すると、以前のすべてのバージョンの Java GUI と JRE がホストに存在する場合、それらも削除されます。
MATCH: ホスト上の既存の構成を照合します。初期インストールでこのオプションを指定すると、コンポーネントはインストールされません。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし
必要/不要: UNIX および Linux の場合は不要、Windows メディアサーバーの場合は必要。
INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE = INCLUDE | EXCLUDE
説明: このオプションは
VRTSpddeu
パッケージがクライアントにインストールされるかどうかを指定します。このオプションは、pSeries または zSeries 以外の Red Hat クライアントインストールにのみ影響します。VRTSpddeu
パッケージのインストールは省略可能です。オプションでサポートされる値は、次のとおりです。MATCH: クライアントの現在の構成と照合します。初期インストールでこの値を指定すると、
VRTSpddeu
パッケージはインストールされません。INCLUDE: クライアントのインストールまたはアップグレードに
VRTSpddeu
パッケージを含めます。EXCLUDE: クライアントのインストールまたはアップグレードから
VRTSpddeu
パッケージを除外します。
該当するプラットフォーム: Linux。具体的には、pSeries または zSeries ではない Red Hat Linux クライアントです。
デフォルト値: MATCH
必要/不要: 不要
INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT = INCLUDE | EXCLUDE | MATCH
説明: このオプションは、NetBackup IT Analytics Data Collector オプションを処理する方法を決定します。指定可能な値は 1 (インストールする) または 0 (インストールしない) です。インストーラの動作は NetBackup のバージョンに基づいています。
NetBackup 10.1 以前の場合、アップグレードの動作は NetBackup IT Analytics Data Collector のインストールおよび構成状態によって異なります。
NetBackup IT Analytics Data Collector がインストールされていない場合、インストーラは INSTALL_ITA_DATA_COLLECTOR の値を優先します。1 を指定すると、このオプションがインストールされます。0 を指定すると、このオプションはインストールされません。
NetBackup IT Analytics Data Collector がインストールされている場合、Veritasではこの値は無視され、NetBackup IT Analytics Data Collector オプションの状態が維持されます。
NetBackup IT Analytics Data Collector が存在し、構成されていない場合、Veritasによってアップグレードされます。
NetBackup IT Analytics Data Collector が存在し、構成されている場合は、Veritasによってそのまま維持されます。NetBackup IT Analytics Data Collector は、Alta ポータルで管理され、必要に応じてバイナリがアップグレードされます。
NetBackup 10.1.1 以降の場合、INSTALL_ITA_DATA_COLLECTOR 値は無視されます。アップグレードにより、NetBackup IT Analytics Data Collector オプションの状態が維持されます。
NetBackup IT Analytics Data Collector が存在しない場合、Veritasによってインストールされません。
NetBackup IT Analytics Data Collector が存在し、構成されていない場合、Veritasによってアップグレードされます。
NetBackup IT Analytics Data Collector が存在し、構成されている場合、Veritasによってそのまま維持されます。NetBackup IT Analytics Data Collector は Alta ポータルで管理され、必要に応じてバイナリがアップグレードされます。
アップグレードの一環として NetBackup IT Analytics Data Collector オプションをアンインストールすることはできません。
該当するプラットフォーム: すべて
デフォルト値: Windows: 1、UNIX および Linux: Yes
必要/不要: 不要
INSTALL_ITA_DATA_COLLECTOR=1|0
説明: このオプションは、NetBackup バイナリをインストールする場所を指定します。このオプションに必要なのは、ベースディレクトリへの絶対パスのみです。インストーラは
/openv
を自動的に追加します。このオプションは、アップグレード中に NetBackup の場所を変更する目的では使用できません。アップグレード時に、INSTALL_PATH オプションが無視されることに注意してください。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値:
/usr
必要/不要: 不要
INSTALL_PATH = path
説明: このオプションは、NetBackup をインストールする場所を指定します。ベースディレクトリへの完全修飾パスが必要です。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 必要
INSTALLDIR=C:\Program Files\Veritas
説明: このオプションは、プライマリサーバーに適用するライセンスファイルのパスを指定します。Linux の場合、ライセンスをさらに適用する場合は、追加の「LICENSE」行を追加できます。Windows の場合、複数のライセンスファイルパスをセミコロンで区切って単一の「LICENSE」行を使用します。このオプションは追加のキーのみを追加します。競合するライセンスはすべて削除されます。
Veritasは、すべてのアップグレードに、VEMS からダウンロードした本番用ライセンスを使用することをお勧めします。本番用ライセンスにアクセスできない場合は、ダウンロードされていない組み込みライセンスのいずれかを使用できます。使用するライセンスは、NetBackup のバージョンによって異なります。
評価用ライセンス (EVALUATION) は、アップグレード時に NetBackup 8.1.2 より前の NetBackup バージョンからアップグレードする場合にのみ使用されます。評価版ライセンスは 60 日間有効です。アップグレードの直後に、評価用の残りの日数を示すアラートが Web UI に表示されます。
一時ライセンス (TEMP_PRODUCTION) は、NetBackup 8.1.2 以降から NetBackup 10.3 以降へのアップグレードで使用されます。一時ライセンスは 60 日間有効です。アップグレードの直後に、一時ライセンスの期限が切れるまでの残りの日数を示すアラートが Web UI に表示されます。
メモ:
NetBackup 10.3 以降へのアップグレード後、既存 NetBackup のライセンスは使用されなくなります。これらは
license.txt
ファイルに残ります。このファイルは、Linux の場合は/usr/openv/var/
、Windows の場合はinstall_path\NetBackup\var\
にあります。該当するプラットフォーム: すべて
デフォルト値: なし。
必要/不要: NetBackup のバージョンによって異なる。
NetBackup 10.3 より前から NetBackup 10.3 以降へのアップグレードの場合: 必要 (プライマリサーバーの場合)。メディアサーバーとクライアントの場合は不要。
メモ:
8.1.2 より前の NetBackup バージョンからアップグレードする場合は、一時的な本番用ライセンスを使用できません。NetBackup 8.1.2 より前のバージョンからのアップグレードでは、VEMS または評価用ライセンスからダウンロードされた本番用ライセンスのみがサポートされます。
NetBackup 10.3 からそれ以降のリリースへのアップグレードの場合: 不要 (プライマリサーバーに有効なライセンスがある場合)。メディアサーバーとクライアントの場合は不要。
詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
LICENSE = TEMP_PRODUCTION | slf_filepath | EVALUATION
詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
説明: このオプションは、このコンピュータでインストールおよび構成を実行するための NetBackup の役割を指定します。アップグレードの場合、この値はコンピュータに構成されている役割と一致する必要があります。
デフォルト値: なし。サポートされる値は、PRIMARY、MEDIA、CLIENT です。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
必要/不要: 不要。
MACHINE_ROLE = PRIMARY | MEDIA | CLIENT
説明: このオプションは、指定したホストを NetBackup が使用してこのクライアントに対するセキュリティ保護された Web 要求をトンネリングするように指定します。クライアントとプライマリサーバー上の NetBackup Web サービスの間の通信が遮断される場合、トンネルが必要です。この通信は、NetBackup のインストールまたはアップグレード時にホスト証明書を入手するために必要です。応答ファイルには複数の MEDIA_SERVER エントリを含めることができます。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
MEDIA_SERVER=media_server_name
説明: このオプションは、このコンピュータがメディアサーバーとして認識するホストの名前を指定します。IP アドレスの使用はサポートされていません。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
MEDIASERVER=media_server_name
説明: プライマリ上の
bp.conf
にあるサーバーを、このクライアントのbp.conf
に格納されているサーバーリストに統合します。該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: NO
必要/不要: 不要。
MERGE_SERVERS_LIST = yes | no
説明: このオプションは、このコンピュータが現在の NetBackup プライマリサーバーとして認識するサーバー名を指定します。このホストがプライマリサーバーの場合は、%COMPUTERNAME% を値に使用できます。IP アドレスの使用はサポートされていません。ADDITIONALSERVERS オプションを使用すると、追加のプライマリサーバーを指定できます。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 必要。
PRIMARYSERVER=primary_server_name
説明: このオプションは、NetBackup のインストールまたはアップグレード中に表示される可能性のある 2 つのプロンプトに対する回答を指定します。最初のプロンプトは、重要なインストール前チェックに合格した後に NetBackup がインストールまたはアップグレードを続行するかどうかを判断します。ディスク容量に潜在的な問題がある場合は、2 番目のプロンプトが表示されることがあります。いずれの場合も、YES であればインストールまたはアップグレードは続行し、NetBackup と Media Manager ファイルがファイルシステムにインストールされます。NO の場合、インストールまたはアップグレードは停止し、ユーザーによる変更が可能です。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux
デフォルト値: なし
必要/不要: 不要
PROCEED_WITH_INSTALL = yes | no
説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルのドメイン名を指定します。
デフォルト値: なし。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
必要/不要: 不要
RBAC_DOMAIN_NAME = domain_name
説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルのドメイン形式を指定します。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要
RBAC_DOMAIN_TYPE = domain_type
説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルの名前を指定します。このユーザーまたはユーザーグループがシステムに存在する必要があります。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要
RBAC_PRINCIPAL_NAME = principal_name
説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルの形式を指定します。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要
RBAC_PRINCIPAL_TYPE = USER | USERGROUP
説明: ホストで NetBackup 認証局も外部認証局も構成されていない場合にのみ適用できます。NBCA または ECA を使用するようにホストを構成せずにインストールまたはアップグレードを続行するには、このオプションを SKIP に設定します。セキュリティをスキップした場合は、インストールまたはアップグレードが完了したときにすべてのターゲットホストで追加の手順を手動で実行する必要があります。このオプションが SKIP に設定されている場合、CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT、AUTHORIZATION_TOKEN、ECA_ オプションには値を指定できません。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
SECURITY_CONFIGURATION = SKIP
説明: このオプションは、このコンピュータが現在の NetBackup プライマリサーバーとして認識するサーバー名を指定します。認識する必要のあるサーバーが他にある場合は、追加の SERVER= 行を追加できます。SERVER= 行が複数ある場合、最初に表示されるのがプライマリサーバーです。これらのエントリは、
bp.conf
ファイルに追加されます。該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
SERVER=primary_server_name
説明: このオプションは、クライアントのインストールまたはアップグレードの完了時に NetBackup サービスを起動するかどうかを指定します。起動しないことを指定すると、NetBackup サービスは起動しません。インストールまたはアップグレードの終了後、NetBackup サービスが起動する前に、手動による追加手順の実行が必要になる場合があります。
該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。
デフォルト値: YES
必要/不要: 不要。
SERVICES=no
説明: このオプションは、ホストサーバーの再起動後に、NetBackup サービスを再起動するかどうかを指定します。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: Automatic
必要/不要: 不要。
SERVICESTARTTYPE=Automatic | Manual
説明: このオプションは、プライマリサーバー上でほとんどの NetBackup サービスまたはデーモンを起動するために使用するサービスユーザーアカウントを指定します。次の点に注意してください。
Veritas では、root ユーザーをサービスユーザーとして使用しないことをお勧めします。
Veritas では、nbwebsvc ユーザーをサービスユーザーとして使用しないことをお勧めします。
nbwebgrp グループはサービスユーザーのセカンダリグループである必要があります。
/usr/openv
ディレクトリの所有権は、このオプションで指定する新しいサービスユーザーアカウントに変更されます。インストール後にこのユーザーを変更するには、nbserviceusercmd --changeUser コマンドを使用します。
クラスタサーバーの場合、すべてのクラスタノードでサービスユーザーとサービスユーザー ID が同じである必要があります。
SERVICE_USER 値が応答ファイルに指定され、
bp.conf
ファイルに存在する場合、値が一致する必要があります。サービスユーザーアカウントについて詳しくは、次を参照してください。https://www.veritas.com/docs/100048220
該当するプラットフォーム: Linux のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 必要。
SERVICE_USER=name
説明: このオプションは、ジョブの実行を制御する NetBackup デーモンを開始するかどうかを指定します。
該当するプラットフォーム: Linux のみ。
デフォルト値: yes
必要/不要: 不要。
START_JOB_DAEMONS=yes|no
説明: このオプションは、NetBackup が Microsoft の再頒布可能インストーラを使用して Visual C++ ランタイムライブラリを更新する前に、NetBackup プロセスを自動的に停止するかどうかを指定します。場合によっては、NetBackup プロセスを停止すると再起動の必要性が少なくなります。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: YES
必要/不要: 不要
STOP_NB_BEFORE_VCREDIST=YES|NO
説明: このオプションは、インストール処理でアクティブな NetBackup プロセスが検出された場合、そのプロセスを自動的に停止するかどうかを指定します。インストールまたはアップグレードの前に、実行中の NetBackup ジョブがないことと、すべての NetBackup データベースが停止していることを確認します。有効な入力値は、0 (停止しない) および 1 (停止) です。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: 0
必要/不要: 不要。
STOP_NBU_PROCESSES = 0 | 1
説明: このオプションは、互換性のある Visual C++ ランタイムライブラリがまだない Windows コンピュータでの NetBackup の動作を指定します。YES に設定すると、セットアップは Microsoft の再頒布可能インストーラを使用して Visual C++ ランタイムライブラリを更新しようとします。コンピュータに必要なランタイムライブラリがなく、このオプションが NO に設定されている場合、セットアップはエラーで停止します。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: YES
必要/不要: 不要
VCREDIST_ATTEMPT_PREFERENCE=YES|NO
説明: このオプションは、Visual C++ ランタイムライブラリが更新され、操作を完了するために再起動が必要な場合に、NetBackup のセットアップがどのように続行されるかを決定します。このオプションが STOP に設定されている場合、セットアップは停止します。このオプションが PROCEED に設定されている場合、NetBackup はセットアップを続行しますが、コンピュータは再起動しません。Veritas では、必要な再起動をできるだけ早く実行することをお勧めします。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: STOP
必要/不要: 不要
VCREDIST_RESTART_PREFERENCE=PROCEED|STOP
説明: このオプションは、NetBackup の vnetd プロセスが使用するポートを指定します。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: 13724
必要/不要: 不要。
VNETD_PORT=port_number
説明: このオプションは、NetBackup スケールアウトデータベース接続プールサービスが使用するポートを指定します。
該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: 13787
必要/不要: 不要。
アップグレードのための値を指定する場合、この値は
vxdbms.conf
の VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT フィールドに格納されている現在の値と一致する必要があります。VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT = port_number
説明: このオプションは、Web サーバーをドメイン (Active Directory) アカウントと関連付ける場合に使用します。このフィールドにドメイン名を指定します。Web サーバーをローカルアカウントに関連付ける場合は、このフィールドを空白のままにします。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
必要/不要: 不要。
WEBSVC_DOMAIN=domain_name
説明: このオプションは、NetBackup Web サーバーが使用するアカウントのグループ名を指定します。このグループはシステムに存在している必要があります。
WEBSVC_GROUP 値が応答ファイルに指定され、
bp.conf
ファイルに存在する場合、値が一致する必要があります。該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: nbwebgrp
必要/不要: 不要 (Linux プライマリサーバーの場合)、必要 (Windows プライマリサーバーの場合)。
WEBSVC_GROUP=custom_group_account_name
説明: このオプションは、Windows WEBSVC_USER アカウントのパスワードを指定します。websvc のパスワードに特殊文字が含まれている場合 ((% ^ & < > | ' ` , ; = ( ) ! " \ [ ] . * ?) は、パスワードに適切なエスケープ文字を追加します。たとえば、websvc のパスワードが abc% の場合は、abc%% と入力する必要があります。
注意:
このオプションは、このアカウントのパスワードを平文にします。そのため、セキュリティ上の問題になる可能性があります。
該当するプラットフォーム: Windows のみ。
デフォルト値: なし。
WEBSVC_PASSWORD_PLAIN=password
説明: このオプションは、NetBackup Web サーバーが使用するアカウントのユーザー名を指定します。このユーザーはシステムに存在している必要があります。
WEBSVC_USER 値が応答ファイルに指定され、
bp.conf
ファイルに存在する場合、値が一致する必要があります。該当するプラットフォーム: すべて。
デフォルト値: nbwebsvc
必要/不要: 不要 (Linux プライマリサーバーの場合)、必要 (Windows プライマリサーバーの場合)。
WEBSVC_USER=custom_user_account_name