Veritas Access 7.3 インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- システム要件
- Linux の必要条件
- Linux の必要条件
- ネットワークとファイアウォールの要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
クラスタへのノードの追加
クラスタにノードを追加する前に、ノードにオペレーティングシステムをインストールする必要があります。
ディスクベースのフェンシングを使用する場合は、I/O フェンシングを正常に設定するための前提条件として、新しく追加するノードでコーディネータディスクが表示されている必要があります。コーディネータディスクを使用しないと、I/O フェンシングは適切にロードされず、ノードはクラスタメンバーシップを取得できません。
マジョリティベースのフェンシングを使用する場合は、新しく追加するノードに共有ディスクがなくてもかまいません。
新しいノードを追加して、一部の一意の PCI ID を取り除く場合は、各クラスタノードで取り除く一意の PCI ID を /opt/VRTSsnas/conf/net_exclusion_dev.conf
ファイルに手動で追加します。例:
[root@bob_01 ~]# cat /opt/VRTSsnas/conf/net_exclusion_dev.conf 0000:42:00.0 0000:42:00.1
メモ:
ライトバックキャッシュは、ノードが 2 台あるクラスタでのみサポートされるため、ノードが 2 台あるクラスタにノードを追加するとキャッシュが読み取り専用に変わります。
メモ:
新しく追加するノードは InfiniBand NIC と同じ構成である必要があります。Veritas Access の RDMA ネットワークで LLT を使用するを参照してください。
クラスタに FSS プールを設定していて、FSS プールのノードグループにノードが存在しない場合、新しく追加するノードは FSS ノードグループに追加され、新しいノードのローカルデータディスクは FSS プールに追加されます。
クラスタに新しいノードを追加するには
- master または system-admin アカウントを使用して Veritas Access にログインします。
- CLISH で、Cluster コマンドを入力して Cluster> モードにします。
- クラスタに新しいノードを追加するには、次のように入力します。
Cluster> add node1ip, node2ip.....
node1ip, node2ip, .... は、SSH 接続用の追加ノードの IP アドレスリストです。
次のことに注意する必要があります。
ノードの IP は、物理 IP または仮想 IP として新しいノードに割り当てる IP アドレスに設定しないでください。
新しいノードの物理 IP アドレスは、設定されているパブリック IP の開始アドレスから検出した使用可能な IP アドレスです。
仮想 IP は新しいノードに合わせて調整されますが、追加の仮想 IP は割り当てられません。
ノードを追加したら手順 7 に進んで新しい仮想 IP アドレスをクラスタに追加します。
新しいノードにアクセスできる IP アドレスの指定が必要です。
新しいノードにアクセス可能な IP アドレスは、パブリックネットワーク上のアドレスにする必要があります。この IP アドレスは、パブリックネットワークのゲートウェイに正常に ping できる必要があります。
例:
Cluster> add 10.200.114.56
- ノードが 2 台あるクラスタにノードを追加してライトバックキャッシュを有効にすると、ノードを追加する前に次のメッセージが表示されます。
CPI WARNING V-9-30-2164 Adding a node to a two-node cluster that has writeback caching enabled will change the caching to read-only. Writeback caching is only supported for two nodes. Do you want to continue adding new node(s)? [y,n,q](n)
ノードの追加を続行する場合は y と入力します。ノードの追加手順を終了する場合は n と入力します。
- 元のクラスタにキャッシュが存在する場合は、CFS のマウント時に新しいノードでキャッシュを作成する SSD ディスクの選択を求めるメッセージが表示されます。
1) emc_clariion1_242 2) emc_clariion1_243 b) Back to previous menu Choose disks separate by spaces to create cache on 10.198.89.164 [1-2,b,q] 1 Create cache on snas_02 .....................Done
- クラスタノードで FSS プールを作成していて、新しいノードに 2 つ以上のローカルデータディスクがある場合は、FSS プールに追加するディスクの選択を求めるメッセージが表示されます。ストライプボリュームレイアウトの場合は 2 つ以上のディスクを選択します。選択するディスクの合計サイズは、FSS プールの容量以上にする必要があります。
Following storage pools need to add disk from the new node: 1) fsspool1 2) fsspool2 3) Skip this step Choose a pool to add disks [1-3,q] 1 1) emc_clariion0_1570 (5.000 GB) 2) installres_03_sdc (5.000 GB) 3) installres_03_sde (5.000 GB) 4) sdd (5.000 GB) b) Back to previous menu
Choose at least 2 local disks with minimum capacity of 10 GB [1-4,b,q] 2 4 Format disk installres_03_sdc,sdd ................................ Done The disk name changed to installres_03_sdc,installres_03_sdd Add disk installres_03_sdc,installres_03_sdd to storage pool fsspool1 Done
- 必要に応じて、クラスタに仮想 IP アドレスを追加します。ノードを追加しても、クラスタに新しい仮想 IP アドレスやサービスグループは追加されません。
仮想 IP アドレスを追加するには、ネットワークモードで次のコマンドを使用します。
Network> ip addr add ipaddr virtual
例:
Network> ip addr add 10.200.58.66 255.255.252.0 virtual
ACCESS ip addr SUCCESS V-288-1031 ip addr add successful.
クラスタにノードを追加するときに問題が発生した場合 (たとえば、ノードが一時的にネットワークから切断された場合) は、次の操作を実行して問題を解決します。
ノードを回復するには次の操作を実行します。
ノードの電源を切る
Cluster> del nodename コマンドを使用してクラスタからノードを削除する
ノードの電源を入れる
Cluster> add nodeip コマンドを使用してクラスタにノードを追加する