Veritas Access 7.3 インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- システム要件
- Linux の必要条件
- Linux の必要条件
- ネットワークとファイアウォールの要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
クラスタ上での Veritas Access ソフトウェアのインストールと設定
クラスタをインストールして設定するには
メモ:
インストール中、インストーラのログは /var/tmp
にあります。
- 次のいずれかのコマンドを入力して、インストールを開始します。
# ./installaccess node1_ip node2_ip
# ./access73 node1_ip node2_ip
ここで、node1_ip と node2_ip は、ssh を介して Veritas Access をインストールするターゲットクラスタノードに割り当て済みのパブリック物理 IP アドレスです。
これらは、インストール通信のためにノードに割り当てられた現在の IP です。
この例は 2 つのノードをインストールするためのものです。もう一つ別のターゲットノードクラスタをインストールするには、この手順で使用されているコマンドラインに node3_ip を追加します。
- インストーラはオペレーティングシステムの依存関係を確認し、必要な OS RPMs を自動的にインストールします。OS RPMs の依存関係がソートされていない場合は、Redhat サブスクリプションマネージャのユーザー ID とパスワードが必要です。
- インストーラが Veritas Access RPMs をインストールします。
- ライセンス方式を選択します。ライセンスに関する質問に答えて、指示に従います。
1) Enter a valid perpetual or subscription license key file 2) Register with evaluation mode and complete system licensing later How would you like to license the systems? [1-2,q,?] (2)
- インストーラが設定後に開かれるファイアウォールポートを表示し、そのポートを開くかどうかを確認します。
Veritas Access needs to open the following ports: 111 Rpcbind (NFS) 11211 Memcached Port 123 NTP Service 139 CIFS Service 14161 GUI 161 SNMP Service 2049 NFS Service 21 FTP Port 22 SSH Service 25 SMTP Port 30000:40000 FTP Passive Port Range 3172,3173 Server View Ports 4001 Mountd (NFS) 4045 NLM (NFS) 4379 CTDB Port 445 CIFS TCP Service 51001,51002 RDMA Service 514 Syslog Service 53 DNS Service 5634 VIOM 56987 Replication Service 756,757,755 Statd (NFS) 8088 REST Server 8143 Object Access Gateway 8144 Object Access Admin Gateway Do you want to proceed? [y,n,q] (y)
- InfiniBand NIC が存在する場合、インストーラはクラスタノード上に RDMA 環境を自動的に設定します。
- クラスタを設定するために、インストーラが次の情報を求めます。
The Veritas Access Cluster name: The public IP starting address: The netmask for public IP address The virtual IP starting address: The number of VIPs per interface: The default gateway IP address: The DNS server IP address: The DNS server domain name: The console virtual IP address: Do you want to use the separate console port?
メモ:
クラスタ名は DNS 互換である必要があります。DNS 準拠のバケット名は、次の命名規則に従っている必要があります。バケット名は、3 文字以上 63 文字以下にする必要があります。クラスタ名で許容される文字は「a-z、0-9、-」の小文字、数字、ハイフンです。その他の文字は無効です。バケット名には IP アドレスを使用しないでください。ピリオド (「.」) は、SSL の問題のためバケット名では推奨されず、バケット名でのピリオドの使用はサポートされていません。また、別のコンソールポートを選択すると、最初のパブリック NIC はコンソールポートとしてのみ機能するように選択されます。
- インストーラが、Network Time Protocol (NTP) サーバーを設定するかどうかを確認します。
Do you want to configure the Network Time Protocol(NTP) server to synchronize the system clocks? [y,n,q] y Enter the Network Time Protocol server: [q,?]
y を入力すると、NTP サーバーを入力できます。n を入力すると、NTP サーバーは設定されません。
- インストーラがネットワークデバイスを検出します。インストーラが、NIC ボンディングを設定するか、または NIC を除外するかを確認します。
Do you want to configure NIC bonding or exclude NICs or configure VLAN tagging? [y,n,q] (n)
NIC ボンディングを設定しない場合や NIC を除外しない場合は、n を入力します。手順 10 に進みます。
NIC ボンディングを設定する場合や NIC を除外する場合は、y を入力します。
NIC の除外を参照してください。
新しい NIC 結合の作成を参照してください。
特定の NIC での VLAN デバイスの追加を参照してください。
- インストーラに、ネットワーク設定の確認を求めるメッセージが表示されます。
新しい IP アドレス、ホスト名、その他の詳細などの設定情報が正しいことを確認します。
Configuration checklist: System Hostname New Hostname ============================================================ 192.168.10.1 oldhostname01.example.com newhostname01.example.com 192.168.10.2 oldhostname02.example.com newhostname02.example.com System Gateway IP DNS IP Domain name ================================================================ 192.168.10.1 192.168.10.3 192.168.10.0 hostname.example.com 192.168.10.2 192.168.10.3 192.168.10.0 hostname.example.com System NIC name(previous name) Physical IP ==================================================== 192.168.10.1 pubeth0(eth10) 192.168.10.5 192.168.10.1 pubeth1(eth11) 192.168.10.6 192.168.10.2 pubeth0(eth10) 192.168.10.7 192.168.10.2 pubeth1(eth11) 192.168.10.8 Virtual IP ========================================================= 192.168.10.10 192.168.10.11 192.168.10.12 192.168.10.13 System NIC name(previous name) ====================================== 192.168.10.1 priveth0(eth8) 192.168.10.1 priveth1(eth9) 192.168.10.2 priveth0(eth8) 192.168.10.2 priveth1(eth9) Is this information correct? [y,n,q] (y)
- 確認後に、インストーラが NIC とホストの名前を変更し、システムの IP を割り当てます。また、インストーラが Low Latency Transport (LLT) リンクの状態を確認し、自動的に選択します。
メモ:
InfiniBand NIC がプライベート NIC として選択されている場合は、インストーラは LLT リンクの状態を確認しません。Veritas Access の RDMA ネットワークで LLT を使用する
- (ドライバノードではない) クラスタの任意のノードに ISO イメージをインストールしようとすると、セッションがネットワーク設定によって切断されます。インストーラによって指示された IP アドレスを使用して再ログインし、インストールを再開します。
The system is performing network configuration tasks. The current session will be temporarily disconnected. Re-login with 10.209.193.248 to resume installation.
- インストーラに、インストール中に I/O フェンシングを設定するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Do you want to configure I/O Fencing in enabled mode? [y,n,q,?] (y)
I/O フェンシングを設定しない場合は、n を入力します。クラスタ内で共有ディスクとローカルディスクの両方を使用する予定の場合は、インストーラで I/O フェンシングを設定しないことをお勧めします。手順 15 に進みます。
I/O フェンシングを設定するには、y を入力します。
I/O フェンシングの設定を参照してください。
- インストーラがクラスタノードを自動的に再起動し、各ノードの Kdump 機能を有効にします。
- ログファイルでインストールと設定を確認します。ログは
/opt/VRTS/install/logs/
にあります。
メモ:
インストール後、以前に割り当てたコンソール IP アドレスを使用して Veritas Access コンソールに接続し、デフォルトのユーザー名 master とデフォルトのパスワード master を使用してログオンします。