Veritas NetBackup™ for Lotus Notes 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1)
  1. NetBackup for Lotus Notes の概要
    1.  
      NetBackup for Lotus Notes について
    2.  
      NetBackup for Lotus Notes の機能について
    3.  
      サポート対象の Lotus Notes データベース構成について
    4. バックアップ可能な Lotus Notes データベースファイルについて
      1.  
        NetBackup for Lotus Notes によってサポートされるデータベースファイルについて
      2.  
        Lotus データベースのトランザクションログについて
    5.  
      Lotus データベースのトランザクションログ形式について
    6.  
      Lotus データベースのトランザクションログエクステントのリサイクルについて
    7.  
      Lotus Notes のバックアップ操作について
    8.  
      Lotus Notes リストア操作
  2. NetBackup for Lotus Notes のインストール
    1.  
      NetBackup for Lotus Notes のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの互換性の検証
    3.  
      NetBackup サーバーおよびクライアントの要件
    4.  
      Lotus Notes サーバーソフトウェア要件
    5.  
      NetBackup for Lotus Notes のライセンスについて
    6.  
      Lotus Notes ホームパスの指定 (UNIX)
    7.  
      (UNIX または Linux) 新しい Lotus Notes インストールの追加について
  3. NetBackup for Lotus Notes の構成
    1.  
      NetBackup for Lotus Notes の構成について
    2. Lotus の高速なリストアの設定
      1.  
        Lotus の高速なリストアの構成に関する推奨事項について
      2.  
        トランザクションログのキャッシュパスについて
      3.  
        リストアするログの最大数について
    3. Lotus Notes クライアントのプロパティの定義
      1.  
        NetBackup 管理コンソールからの Lotus Notes クライアントのプロパティの定義
      2.  
        Windows レジストリからの Lotus Notes クライアントのプロパティの定義
      3.  
        bp.conf ファイルでの Lotus Notes クライアントのプロパティの定義
      4.  
        [Lotus Notes]プロパティ
    4. Lotus Notes データベースのバックアップポリシーの構成
      1.  
        新しい NetBackup for Lotus Notes ポリシーの追加
      2.  
        ポリシー属性について
      3. NetBackup for Lotus Notes ポリシーへのスケジュールの追加
        1.  
          スケジュールプロパティについて
        2.  
          NetBackup for Lotus Notes のバックアップ形式
      4.  
        ポリシーへのクライアントの追加
      5. Lotus Notes ポリシーへのバックアップ対象の追加
        1.  
          Lotus Notes バックアップ対象リストへの指示句の追加
        2.  
          バックアップ対象リストへの Lotus データベースの追加
      6.  
        Lotus Notes ポリシーのバックアップ対象リストの指示句について
      7.  
        Windows ネットワークの共有フォルダおよび UNIX の NFS ディレクトリのバックアップについて
      8.  
        バックアップからの Lotus Notes データベースのエクスクルードについて
      9.  
        Lotus データベースリンクおよびディレクトリリンクのバックアップについて
    5.  
      Lotus Notes データベースサポートファイルのバックアップポリシーの構成
    6.  
  4. Lotus Notes データベースのバックアップおよびリストアの実行
    1.  
      Lotus Notes データベースのバックアップおよびリストアの実行について
    2. Lotus Notes データベースのユーザー主導バックアップの実行について
      1.  
        [一般オプション (General Options)]タブ
      2.  
        [Lotus Notes のオプション (Lotus Notes Options)] タブ
      3.  
        Lotus データベースのユーザー主導バックアップの実行
    3. Lotus Notes データベースのリストアの実行について
      1.  
        [一般 (General)]タブ
      2.  
        [Lotus Notes]タブ
      3.  
        Lotus データベースのリストア
      4.  
        リンクされたデータベースまたはディレクトリのリストアおよびリンクファイルの手動による再作成
      5.  
        リンクされたデータベースまたはディレクトリおよびリンクファイルのリストア
    4.  
      代替クライアントへの Lotus Notes のリダイレクトリストア
    5.  
      個々の Lotus Notes の文書またはメールメッセージのリストアについて
    6.  
      Lotus Notes 環境のリカバリ
  5. Domino のクラスタ機能
    1.  
      Domino のクラスタコンポーネントについて
    2.  
      Domino のレプリケート環境またはクラスタ環境でのバックアップ
    3. Domino のレプリケート環境またはクラスタ環境でのリストアおよびリカバリについて
      1.  
        4 つの Domino サーバーがあるクラスタ環境の例
      2.  
        3 つの Domino サーバーがあるクラスタ環境の例
  6. Domino パーティションサーバー
    1.  
      Domino パーティションサーバーについて
    2.  
      Domino パーティションサーバー環境でのバックアップの実行について
    3.  
      Domino パーティションサーバー環境のリストアについて
  7. Domino の複数のインストール (UNIX または Linux)
    1.  
      Domino サーバーの複数のインストールについて
    2.  
      複数の Domino サーバー環境での NetBackup の構成について
    3.  
      複数の Domino サーバー環境でのバックアップについて
    4.  
      複数の Domino サーバー環境のリストアについて
  8. NetBackup for Lotus Notes のトラブルシューティング
    1. NetBackup for Lotus Notes デバッグログ
      1.  
      2.  
        NetBackup for Lotus Notes のバックアップ操作のデバッグログ
      3.  
        NetBackup for Lotus Notes のリストア操作のデバッグログ
      4.  
        UNIX クライアントのテバッグレベルの設定
      5.  
        NetBackup for Lotus Notes Windows クライアントのデバッグレベルの設定
    2. NetBackup の状態レポート
      1.  
        NetBackup for Lotus Notes 操作の進捗レポートの表示

3 つの Domino サーバーがあるクラスタ環境の例

これは、3 つの Domino サーバーが Domino クラスタのメンバーとなっている Domino のクラスタ環境の例です。サーバー C はバックアップサーバーで、アーカイブトランザクションログを実行しています。サーバー A および B は、循環ログまたはリニアログを実行しています。メールの高可用性および負荷分散を提供するために、レプリカが複数のサーバーに存在します。A から L のデータベースはサーバー A および C に存在し、M から Z のデータベースはサーバー B および C に存在します。すべてのデータベースの完全バックアップは、週のはじめに正常に行われました。アーカイブトランザクションログの増分バックアップは、4 時間ごとに正常に行われ、最後の増分バックアップは 2 時間前に完了しています。今日、ユーザーは 30 個のメールメッセージが誤って削除されていることに気付きました。それらのメールメッセージは、データベース mander.nsf に格納されていたもので、前日の午後 3 時 30 分ごろに削除されました。

誤って削除したメールメッセージをリカバリするには、次の手順を実行します。

  • サーバー C で、次のデータベースの Point in Time リカバリを行います。

    UNIX または Linux の場合: /mail/mander.nsf

    Windows の場合: mail\mander.nsf

    正常に終了した最新のデータベースのバックアップ (たとえば、週のはじめに正常に完了した完全バックアップ) からデータベースを選択します。リストアを開始します。

  • [マークされたファイルのリストア (Restore Marked Files)] ダイアログボックスの [Lotus Notes] タブで、 [新規データベースインスタンス ID とレプリカ ID を割り当てる (Assign new database instance ID and replica ID)] オプションを選択します。 [データベースを指定した時点の状態へ戻す (Recover database(s) to specified point in time)] オプションを選択します。リカバリを行う時点として、前日の午後 3 時 25 分 (ユーザーがメールメッセージを削除する直前の時刻) を指定します。

  • データベースが前日の午後 3 時 25 分の状態にリカバリされ、削除されたメッセージを含むデータベースがサーバー C に存在するはずです。サーバー C で、mander.nsf データベースにメッセージが存在することを検証します。すべてが正常に行われている場合は、サーバー C のデータベースから誤って削除したメッセージをサーバー B のデータベースにコピーします。

  • コピーが終了したら、サーバー B のデータベースに削除してしまったメッセージが存在することを検証します。メッセージが存在する場合は、サーバー B から次のデータベースの新しいレプリカをサーバー C に作成します。

    Windows の場合: mail\mander.nsf

    UNIX と Linux の場合: /mail/mander.nsf

    クラスタレプリケーションは、サーバー B および C のデータベースで機能することが可能になりました。

    この例では、 [新規データベースインスタンス ID とレプリカ ID を割り当てる (Assign new database instance ID and replica ID)] オプションが選択されています。ここで、 [新規データベースインスタンス ID を割り当てる (Assign new database instance ID)] オプションを選択した場合は、最終的なリカバリの結果が異なるものになります。レプリカ ID が変更されないことを除けば、リストアされたデータベースは同様に機能します。データベースは、指定した特定の時点の状態にリカバリされます。ただし、レプリカ ID はリストア中に変更されなかったため、サーバー B に存在するレプリカ ID と一致します。したがって、データベースがリカバリされた特定の時点から現在の時点の間にデータベースに対して行われたすべての変更 (30 個のメールメッセージの削除を含む) が、最終的にサーバー C のデータベースにレプリケートされます。内容が同じデータベースのコピーが 2 つになり、サーバー B とサーバー C にそれぞれ 1 つずつ存在することになります。コピーは両方とも、サーバー C でリストアを開始したときと同じ状態です。

Domino のレプリケート環境またはクラスタ環境でのリストアおよびリカバリについて

Domino パーティションサーバーについて

4 つの Domino サーバーがあるクラスタ環境の例