Veritas NetBackup™ for Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) 管理者ガイド
SSL 証明書の管理
このセクションでは、NetBackup for AHV を使用して SSL 証明書を管理するためのさまざまな方法について説明します。
Nutanix Acropolis クラスタには、デフォルトの証明書が用意されています。Nutanix 証明書の詳細については、Nutanix のマニュアルを参照してください。
デフォルトの Nutanix 証明書を使用するか、または Nutanix Acropolis クラスタに次の証明書のいずれかをインストールすることを選択できます。
Nutanix クラスタの自己署名証明書
既知の認証局 (CA) からの署名付き証明書
バックアップホストが Nutanix Acropolis クラスタに接続する場合、NetBackup はシステムにインストールされている SSL 証明書を検証します。
SSL 検証の一部として、NetBackup はピアとホストの検証を実行します。NetBackup は、オペレーティングシステムの証明書バンドル内に配置されている可能性があるパブリック証明書を特定しようとします。オペレーティングシステムの証明書バンドルが更新されていないか、または CA からの署名付き証明書の有効期限が切れている可能性があります。このような問題に対処するため、オペレーティングシステムの最新の証明書バンドルをダウンロードできます。
自己署名証明書の証明書バンドルを作成することもできます。
インストールされている証明書の種類に応じて SSL 検証を無効にすることができます。nb_nutanix ahv.conf
ファイルを使用して SSL 検証を無効にすることができます。この構成ファイルは、NetBackup にバンドルされ、バックアップホスト上の usr/openv/netbackup
ディレクトリに配置されます。
NetBackup が最新の SSL 証明書にアクセスできるように、nb_nutanix ahv.conf
ファイル内で cert_authority_file パラメータを使用して証明書ファイルへのパスを指定します。
次のトピックでは、NetBackup でさまざまな形式の SSL 証明書を使用した場合の影響について説明します。
Nutanix からのデフォルトの証明書を使用すると、NetBackup は SSL の検証に失敗し、AHV 仮想マシンをバックアップできなくなる場合があります。SSL 検証を無効にするには、nb_nutanix ahv.conf
ファイルを編集し、enable_ssl_validations を false に設定します。
自己署名証明書を使用する場合は、次の条件が満たされていることを確認します。
BigData ポリシーを作成するときに、Application_Server パラメータに指定する値は、SSL 証明書内に存在する Acropolis クラスタ名に一致します。
自己署名パブリック証明書はバックアップホスト内に存在します。
nb_nutanix-ahv.conf
で cert_authority_file パラメータを使用して、ローカル証明書バンドルへのパスを指定します。
既知の認証局の署名付き証明書を使用する場合は、次の条件が満たされていることを確認します。
BigData ポリシーを作成するときに、Application_Server パラメータに指定する値は、SSL 証明書内に存在する Acropolis クラスタ名に一致します。
SSL ルート証明書と中間認証局 (もしあれば) は、バックアップホスト上に存在します。NetBackup はこれらの証明書を使用して、Nutanix Acropolis クラスタとの SSL 接続を検証します。
オペレーティングシステムの証明書バンドルが期限切れの場合があります。これによりバックアップも失敗します。したがって、最新の証明書バンドルがあるオペレーティングシステム上のデフォルトの証明書パスを更新します。
異なるソースから証明書バンドルをダウンロードしてインストールするように選択済みの場合があります。このような場合には、
nb_nutanix-ahv.conf
の cert_authority_file パラメータを使用して、証明書バンドルのファイル名を (パスとともに) 指定できます。
nb_nutanix ahv 構成ファイルについてを参照してください。
NetBackup アプライアンスでの SSL 証明書の管理を参照してください。