Veritas NetBackup™ for Oracle 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (9.1)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup for Oracle の新機能
    2.  
      NetBackup for Oracle について
    3.  
      NetBackup for Oracle の機能
    4.  
      NetBackup for Oracle の用語
    5.  
      Oracle インテリジェントポリシーを使用した NetBackup for Oracle の操作
    6.  
      クライアントでの RMAN 入出力のログ記録
    7.  
      スクリプトまたはテンプレートベースのポリシーを使用した NetBackup for Oracle 操作
    8.  
      Oracle RMAN について
    9.  
      Oracle リカバリカタログの概要
  2. NetBackup for Oracle クイックスタート
    1.  
      NetBackup for Oracle のインストール
    2.  
      Oracle データベースインスタンスの登録
    3.  
      Oracle データベースインスタンスグループの作成
    4.  
      Oracle ポリシーの作成
  3. NetBackup for Oracle のインストール
    1.  
      オペレーティングシステムおよびプラットフォームの互換性の確認
    2.  
      NetBackup サーバーとクライアントの要件
    3.  
      NetBackup クラスタ内の SAP MaxDB、SAP Oracle、SAP HANA 向け NetBackup を使用するための必要条件
    4.  
      NetBackup for Oracle のライセンスについて
    5.  
      Oracle の正確なライセンスについて
    6. Oracle RMAN と NetBackup for UNIX のリンクについて
      1.  
        環境変数の検証および Oracle の停止
      2. Oracle RMAN と UNIX プラットフォーム上の NetBackup とのリンク設定
        1.  
          AIX (64 ビット版) の手動リンク
        2.  
          HP Itanium (64 ビット版) の手動リンク
        3.  
          Linux x86 (64ビット版) の手動リンク
        4.  
          IBM pSeries または zSeries の手動リンク
        5.  
          Solaris x86 (64ビット版) の手動リンク
        6.  
          Solaris SPARC (64 ビット版) の手動リンク
  4. Oracle のポリシー構成
    1. NetBackup for Oracle の構成の準備
      1.  
        Oracle ポリシー構成について
      2.  
        NetBackup SAN クライアントを使用する場合の Oracle ホームユーザー権限
      3.  
        NetBackup for Oracle のバックアップポリシー形式
      4.  
        [1 クライアントあたりの最大ジョブ数 (Maximum jobs per client)]の構成
    2. Oracle インテリジェントポリシーのインスタンス管理
      1.  
        NetBackup 検出サービスについて
      2.  
        Oracle データベースインスタンスリポジトリの表示
      3.  
        リポジトリに Oracle データベースインスタンスを手動で追加する
      4.  
        Oracle データベースインスタンスの登録
      5.  
        Oracle データベースインスタンスグループについて
      6.  
        インスタンスグループへのインスタンスの追加
      7.  
        インスタンスグループの自動登録
      8.  
        インスタンスの処理について
    3. Oracle インテリジェントポリシー (OIP) について
      1.  
        Oracle インテリジェントポリシー (OIP) の作成
      2.  
        Oracle インテリジェントポリシーに対する Oracle データベースアップグレードの影響
      3.  
        NetBackup for Oracle の自動バックアップスケジュール設定
      4.  
        Oracle インテリジェントポリシーを使用した NetBackup for Oracle スケジュールプロパティについて
      5.  
        Oracle インテリジェントポリシー - ストレージおよび保持
      6.  
        Oracle インテリジェントポリシーマスターサーバーの動作について
      7.  
        [インスタンスとデータベース (Instances and Databases)]タブ
      8.  
        [バックアップ対象 (Backup Selections)]タブ
      9.  
        [Oracle]タブ
      10.  
        Oracle バックアップでの NetBackup Appliance 共有の使用について (Copilot)
      11.  
        共有を使った NetBackup Appliance での OIP 設定 (Copilot)
    4. スクリプトまたはテンプレートベースの Oracle ポリシーについて
      1.  
        新しいスクリプトまたはテンプレートベースの Oracle ポリシーの追加
      2.  
        ポリシー属性について
      3.  
        バックアップスケジュール、テンプレートおよびスクリプトについて
      4.  
        スケジュールプロパティについて
      5.  
        スクリプトベースまたはテンプレートベースのポリシー (ストレージおよび保持)
      6.  
        ポリシーへのクライアントの追加
      7. Oracle ポリシーへのバックアップ対象の追加について
        1.  
          NetBackup 管理コンソールでの[バックアップ対象 (Backup Selections)]リストへのテンプレートの追加
        2.  
          NetBackup 管理コンソールでの[バックアップ対象 (Backup Selections)]リストへのスクリプトの追加
      8. ランタイム環境の設定について
        1.  
          Oracle RMAN 環境について
        2.  
          NetBackup for Oracle によって設定される環境変数について
        3.  
          RMAN SEND コマンドの変数について
        4.  
          UNIX システムの bp.conf ファイルについて
      9. テンプレートおよびシェルスクリプトの作成について
        1.  
          NetBackup のバックアップ、アーカイブおよびリストアインターフェースの起動
        2.  
          RMAN テンプレートおよびシェルスクリプト
        3.  
          NetBackup for Oracle RMAN テンプレート生成ウィザードを使用した RMAN テンプレートの作成
        4.  
          テンプレートからの RMAN スクリプトの作成
        5. RMAN スクリプトの手動での作成について
          1.  
            NetBackup for Oracle のサンプルスクリプトについて
          2.  
            NetBackup for Oracle のサンプルスクリプトの使用
          3.  
            set duplex コマンドについて
        6.  
          テンプレートの格納について
        7.  
          シェルスクリプトの保存について
    5.  
      NetBackup for Oracle の NetBackup Client Service ログオンアカウントの設定
    6.  
      Oracle の NetBackup のためのテストの設定
  5. Oracle のバックアップとリストアの実行
    1.  
      NetBackup for Oracle の使用の概要
    2.  
      RMAN リポジトリの保守作業
    3.  
      RMAN リポジトリに対する問い合わせ
    4. NetBackup for Oracle バックアップについて
      1.  
        NetBackup for Oracle テンプレートの実行
      2.  
        bpdbsbora を使用したバックアップテンプレートの実行
      3.  
        NetBackup for Oracle シェルスクリプトの実行
      4.  
        RMAN の実行
    5.  
      bplist コマンドを使ったバックアップの表示
    6.  
      期限切れのバックアップイメージの管理
    7. NetBackup for Oracle のリストアについて
      1.  
        リカバリウィザードの起動
      2.  
        リカバリウィザードの使用
      3.  
        bpdbsbora を使ったリカバリテンプレートの実行
      4.  
        クライアント上の Oracle リカバリシェルスクリプトについて
      5.  
        RAC および Data Guard 対応インテリジェントポリシーでのカタログ名について
      6.  
        クライアントでの RMAN の実行
      7.  
        プロキシバックアップ用の Oracle マルチストリームリストアについて
      8. 代替クライアントへのリダイレクトリストア
        1.  
          代替リストア用のマスターサーバーの準備
        2.  
          RMAN を使用したリダイレクトリストアの実行について
        3.  
          例 - Oracle のリダイレクトリストアの実行
    8. Microsoft Windows Cluster 環境での NetBackup for Oracle の使用
      1.  
        Windows での Oracle クラスタデータベースのバックアップについて
      2.  
        Windows でのデータベースインスタンスのオフライン化
      3.  
        Windows でのデータベースインスタンスのオンライン化
      4.  
        Windows クライアントでのユーザー主導のバックアップまたはリストア
    9.  
      Oracle Copilot イメージからのインスタントリカバリポイントの作成
    10.  
      Oracle Copilot インスタントリカバリのインスタントリカバリポイントの削除
    11.  
      データベースの指定した時点へのリストア後、Copilot の共有をクリーンアップする
    12.  
      Copilot リカバリポイントから ASM ストレージにシングルステップでリストアする
    13.  
      RMAN を使った、データファイルコピーから ASM ストレージへのリストアについて
  6. ガイド付きリカバリ
    1.  
      ガイド付きリカバリについて
    2.  
      ガイド付きリカバリのクローン操作のための設定
    3.  
      ガイド付きリカバリのクローン操作前のチェック
    4.  
      ガイド付きリカバリのクローン操作の実行
    5.  
      [マスターサーバーの選択 (Select a Master Server)]ダイアログ
    6.  
      [ソースデータベースの選択 (Select Source Database)]パネル
    7.  
      [制御ファイルバックアップの選択 (Select Control File Backup)]パネル
    8.  
      宛先ホストとログインパネル
    9.  
      [宛先パラメータ (Destination Parameters)]パネル
    10.  
      [選択の概略 (Selection Summary)]パネル
    11.  
      [クローン前チェック (Pre-clone Check)]パネル
    12.  
      [ジョブの詳細 (Job Details)]パネル
    13.  
      ガイド付きリカバリクローン後操作
    14. ガイド付きリカバリのトラブルシューティング
      1.  
        バックアップ時のメタデータ収集操作のためのトラブルシューティングファイル
      2.  
        ガイド付きリカバリの検証操作のためのトラブルシューティングファイル
      3.  
        ガイド付きリカバリのクローン操作のためのトラブルシューティングファイル
  7. Snapshot Client を併用した NetBackup for Oracle
    1. Snapshot Client を併用した NetBackup for Oracle について
      1.  
        プロキシコピー
      2.  
        NetBackup for Oracle のストリームベースの処理
      3.  
        NetBackup for Oracle のファイルベースの処理
    2. Snapshot Client を併用した NetBackup for Oracle の動作
      1.  
        NetBackup for Oracle のバックアップおよびリストア処理について
      2.  
        拡張バックアップ方式でサポートされるデータベースオブジェクト
      3.  
        NetBackup の複数ストリームについて
      4.  
        RMAN の複数のチャネル
      5.  
        新しい場所へのデータファイルのリストア
      6.  
        代替クライアントへのリダイレクトリストア
      7.  
        シンボリックリンクおよび raw データファイル (UNIX)
      8.  
        Quick I/O データファイル (UNIX)
      9.  
        RMAN の増分バックアップ
      10.  
        プロキシバックアップの例
    3. NetBackup for Oracle による Snapshot Client の構成について
      1.  
        NetBackup for Oracle のスナップショットバックアップの構成要件
      2.  
        NetBackup for Oracle のスナップショットポリシーの構成
      3.  
        共有を使った NetBackup Appliance でのスナップショットポリシーの設定 (Copilot)
    4. スナップショットバックアップからの NetBackup for Oracle のリストア
      1.  
        NetBackup for Oracle スナップショットバックアップからの個々のファイルのリストアについて
      2. NetBackup for Oracle でのスナップショットロールバックを使用したボリュームおよびファイルシステムのリストアについて
        1.  
          Java または Windows インターフェースからのスナップショットロールバックリストアの実行
        2.  
          スクリプトまたは RMAN コマンドを使用したスナップショットロールバックリストアの実行
        3.  
          NetBackup for Oracle で指定した時点への SnapVault バックアップからのロールバックリストアの実行 (UNIX)
    5. UNIX の NetBackup for Oracle Block Level Incremental バックアップの構成について
      1.  
        BLI と NetBackup for Oracle の連携方法 (UNIX)
      2.  
        Storage Checkpoint 機能と NetBackup for Oracle について
      3.  
        NetBackup for Oracle の BLI バックアップの構成要件
      4. NetBackup for Oracle を使用した BLI バックアップポリシーの構成
        1.  
          NetBackup for Oracle BLI バックアップ形式について
    6. Snapshot Client の影響について
      1.  
        Snapshot Client ソフトウェアがバックアップ形式にどのように影響するか
      2.  
        Snapshot Client ソフトウェアがスケジュールのプロパティにどのように影響するか
      3.  
        Snapshot Client ソフトウェアがテンプレートとスクリプトに与える影響
      4.  
        Snapshot Client を併用した NetBackup for Oracle の環境変数
    7. レプリケーションディレクタの Oracle サポートについて
      1.  
        レプリケーションディレクタを使った Oracle インテリジェントポリシーの設定
      2.  
        スクリプトまたはテンプレートに基づく Oracle ポリシーの設定
  8. トラブルシューティング
    1.  
      トラブルシューティング NetBackup for Oracle について
    2.  
      NetBackup for Oracle のトラブルシューティング手順について
    3.  
      NetBackup のデバッグログとレポート
    4.  
      デバッグログの手動での有効化 (Windows)
    5.  
      デバッグログの手動での有効化 (UNIX)
    6.  
      NetBackup for Oracle のログファイルについて
    7.  
      Windows クライアントのデバッグレベルの設定
    8.  
      UNIX クライアントのデバッグレベルの設定
    9.  
      RMAN ユーティリティのログについて
    10. RMAN のバックアップエラーまたはリストアエラーのトラブルシューティング
      1.  
        UNIX での RMAN スクリプトの確認
      2.  
        バックアップまたはリストアの各段階でのトラブルシューティング
    11.  
      UNIX ブラウザインターフェースおよびウィザードのトラブルシューティング
    12.  
      Snapshot Client を併用した NetBackup for Oracle のトラブルシューティング
    13.  
      大規模なデータベースのリストアにおけるタイムアウトエラーの最小化
    14.  
      データベースバックアップのテープのロードとアンロード回数の最小化
    15.  
      バックアップジョブの転送および完了の遅延
  9. 付録 A. 重複排除のベストプラクティス
    1.  
      ストリームベースのプロキシコピー Oracle バックアップの最適化と重複排除
    2.  
      Oracle ストリームハンドラ
    3.  
      ストリームベースの Oracle バックアップの構成
    4.  
      ストリームベースのバックアップの RMAN スクリプトの例
    5.  
      プロキシコピーバックアップのための RMAN スクリプトの編集と NetBackup for Oracle の構成
    6.  
      プロキシコピーのバックアップの RMAN スクリプトの例
  10. 付録 B. SFRAC の Snapshot Client サポート
    1.  
      SFRAC の Snapshot Client サポートについて
    2.  
      SFRAC 環境の NetBackup の構成
    3.  
      バックアップ操作用の SFRAC 環境の構成
    4.  
      SFRAC 環境でのロールバックリストアの実行
    5.  
      SFRAC 環境での NetBackup のトラブルシューティング
  11. 付録 C. UNIX および Linux システムでの RMAN を使用しないスクリプトベースの Block Level Incremental (BLI) バックアップ
    1.  
      RMAN を使用しないスクリプトベースの Block Level Incremental (BLI) バックアップについて
    2.  
      BLI バックアップおよびリストア操作について
    3. RMAN を使用しない BLI バックアップのインストール要件の確認
      1.  
        ファイルシステムおよび Storage Checkpoint の領域管理
    4. スクリプトベースの BLI バックアップの NetBackup ポリシーの作成
      1.  
        BLI バックアップに必要なポリシーの数
      2.  
        BLI ポリシー属性について
      3.  
        BLI クライアントリストについて
      4.  
        BLI バックアップのバックアップ対象リスト
      5.  
        BLI バックアップポリシーのスケジュールについて
      6.  
        Oracle の BLI バックアップポリシーの例
      7.  
        [1 クライアントあたりの最大ジョブ数 (Maximum Jobs per Client)]グローバル属性の設定
      8.  
        BLI バックアップ方式について
      9. BLI バックアップの通知スクリプトの作成
        1.  
          BLI バックアップの POLICY_IN_CONTROL の識別
        2.  
          BLI スクリプトの Oracle 環境変数
        3.  
          その他のポリシーの BLI 通知スクリプトについて
        4.  
          setup_bli_scripts セッションのサンプル
    5. バックアップとリストアの実行
      1.  
        NetBackup for Oracle エージェント自動バックアップについて
      2.  
        NetBackup for Oracle の手動バックアップについて
      3.  
        Quick I/O ファイルのバックアップ
      4.  
        BLI バックアップイメージのリストア
      5.  
        NetBackup バックアップおよびリストアログについて
    6. バックアップエラーまたはリストアエラーのトラブルシューティングについて
      1.  
        バックアップとリストア操作の段階別のトラブルシューティング方法
      2.  
        NetBackup リストアとバックアップ状態コード
      3.  
        NetBackup のバックアップパフォーマンスの向上
      4.  
        BLI バックアップとデータベースのリカバリについて
  12. 付録 D. XML Archiver
    1. NetBackup for Oracle の XML エクスポートおよび XML インポート
      1.  
        NetBackup for Oracle の XML エクスポートおよび XML インポートのアーカイブ機能
      2.  
        XML エクスポートのアーカイブ処理
      3.  
        処理のシーケンス: XML エクスポートアーカイブ
      4.  
        XML インポートのリストア処理
      5.  
        処理のシーケンス: XML インポートのリストア
    2.  
      XML エクスポートパラメータファイルでユーザーが設定する環境変数について
    3. XML エクスポートのテンプレートおよびシェルスクリプトについて
      1.  
        NetBackup for Oracle ウィザードを使用した XML エクスポートテンプレートの作成 (UNIX)
      2.  
        NetBackup for Oracle ウィザードを使用した XML エクスポートテンプレートの作成 (Windows)
      3.  
        テンプレートからの XML エクスポートスクリプトの作成
      4.  
        XML エクスポートスクリプトの手動での作成
    4. XML エクスポートアーカイブの実行
      1.  
        NetBackup for Oracle XML エクスポートテンプレートの実行
      2.  
        bpdbsbora を使用した XML エクスポートテンプレートの実行
      3.  
        クライアントでの NetBackup for Oracle XML エクスポートスクリプトの実行
      4.  
        クライアントでの Oracle ユーザーとしての bporaexp の実行
      5.  
        ディレクトリへの書き込みとストレージユニットへの書き込み
      6.  
        bporaexp パラメータについて
    5.  
      bporaimp パラメータを使った XML エクスポートアーカイブの表示
    6.  
      bplist を使った XML エクスポートアーカイブの表示
    7. XML エクスポートアーカイブのリストア
      1.  
        クライアントでの XML インポートウィザードの実行
      2.  
        bpdbsbora を使った XML インポートテンプレートの実行
      3.  
        クライアントでの XML インポートスクリプトの実行
      4.  
        クライアントでの bporaimp の実行
      5.  
        bporaimp パラメータについて
      6. 代替クライアントへの XML エクスポートアーカイブのリダイレクトリストアについて
        1.  
          bporaimp を使用した新規クライアントへの XML エクスポートアーカイブのリダイレクトリストア
        2.  
          例 - リダイレクトリストアでの bporaimp の使用
    8. XML エクスポートエラーまたは XML インポートエラーのトラブルシューティング
      1.  
        ログの確認によるエラーの原因の判断
      2.  
        XML エクスポートまたは XML インポートの各段階でのトラブルシューティング
    9.  
      その他の XML エクスポートおよび XML インポートのログ
  13. 付録 E. 承認を受けた場所の登録
    1.  
      NetBackup データベースのスクリプトベースポリシーで使用する承認を受けた場所の登録
  14.  
    索引

RMAN リポジトリの保守作業

RMAN リポジトリとは、RMAN でバックアップ、リカバリ操作および保守作業に使用される、ターゲットデータベースに関するメタデータの集まりです。RMAN リポジトリは、リカバリカタログを作成してその中に格納するか、RMAN によってターゲットデータベースの制御ファイルに排他的に格納することができます。RMAN では、制御ファイルのみを使用してすべての主要なバックアップおよびリカバリ操作を実行できますが、RMAN コマンドの中には、リカバリカタログを使用するときにのみ有効なものがあります。

表: タスクおよびコマンド は、RMAN リポジトリを保守するために必要なタスクと、これらのタスクを実行するリポジトリ保守コマンドのサブセットを示しています。これらのコマンドの中には、RMAN のバージョンによっては利用できないものがあります。

表: タスクおよびコマンド

作業

タスクを実行するコマンド

リカバリカタログへのデータベースの登録

RMAN でリカバリカタログを使用するには、リカバリカタログにターゲットデータベースを登録します。登録するには、ターゲットデータベースを起動して、マウントを実行します。ただし、データベースはオープンしないでください。RMAN プロンプトで、register database コマンドを実行します。

リカバリカタログ内のインカネーションのリセット

reset database コマンドを実行することにより、リカバリカタログ内に新しいデータベースインカネーションレコードを作成するように RMAN に指示します。

RMAN リポジトリ内の情報のクロスチェック

NetBackup では、Oracle から独立してイメージを期限切れにできるため、RMAN リポジトリに期限切れ情報を含めることができます。リカバリカタログまたは制御ファイルのデータがバックアップイメージカタログのデータと同期していることを確認するために、RMAN のクロスチェックを実行します。クロスチェックでは NetBackup で各バックアップピースの存在を問い合わせ、RMAN リポジトリで利用可能または期限切れとマーク付けします。指定ファイルを調べるには次のコマンドの 1 つを使用します。イメージまたはリポジトリレコードを削除するには別のコマンドを実行する必要があります。

  • change...crosscheck コマンドでは、NetBackup に問い合わせすることによってバックアップピースが利用可能かどうかが判断されます。利用できない場合、RMAN によって期限切れとマーク付けされます。バックアップピースが期限切れになっていても現在利用可能な場合、RMAN によって利用可能とマーク付けされます。コマンドの構文は次のとおりです。

    change backuppiece {primary_keylist | 
    filename_list | tag} crosscheck;
    
    change backupset {primary_keylist} crosscheck;
  • crosscheck backupset コマンドは、利用可能なバックアップピースと期限切れのバックアップピースの両方に対して有効です。RMAN では、バックアップピースの状態がこのコマンドの結果 (利用可能または期限切れ) に応じて更新されます。

  • データベースのクロスチェックを行うには、RMAN を起動し、ターゲットデータベースとリカバリカタログ (使っている場合) に接続します。rman コマンドプロンプトで、次を入力します。

    allocate channel for maintenance type 'SBT_TAPE'; 
    crosscheck backupset of database;

RMAN のクロスチェックを実行する時間は複数の要因によって決まります。

  • クロスチェックされる RMAN バックアップピースの数。

  • RMAN のバックアップピースの数、または NetBackup の保持期間を過ぎた RMAN のバックアップピースの数 (RMAN ではなく NetBackup で期限切れにされる場合)。

  • RMAN バックアップピース名の形式、およびVeritas推奨の _%t が形式文の最後に表示されるかどうか。

  • Oracle クライアントの数。

  • すべての種類の NetBackup ポリシーの数。

  • NetBackup がバックアップを保持する時間と、NetBackup カタログのクライアントのバックアップイメージの数。

  • RMAN カタログの保守作業のスケジュール時間とその間隔。

  • NetBackup マスターサーバー上のホスト名およびリバースホスト名解決の速度と精度。

  • 各クロスチェック要求中に NetBackup マスターサーバーによって実行される操作の数と複雑さ。

  • 通常のパフォーマンス。

Copilot 共有を使用したクロスチェック

RMAN 外で Copilot 共有のファイルが削除された場合、それ以降にその共有で行われる増分結合バックアップが失敗します。さらにエラーが発生しないように、次回のバックアップの前に共有の RMAN クロスチェックを行う必要があります。この場合の RMAN クロスチェックでは type SBT_TAPE ではなく type disk を指定する必要があるため、他のクロスチェックの例とは少し異なります。この RMAN クロスチェックを実行する場合のデフォルトは NetBackup_policyname です。ただし、[Oracle]タブで[データファイルコピータグ (Datafile copy tag)]を変更した場合、NetBackup_policyname の代わりにそのタグ名を使用する必要があります。以下に、デフォルトの NetBackup_policyname を使用したコマンドの構文の例を示します。

Run {
Allocate channel ch00 type 'disk';
crosscheck backup tag <Netbackup_policyname>;
delete noprompt expired backup;
crosscheck copy <Netbackup_policyname>;
delete noprompt expired copy;
release channel ch00;
}

古いバックアップの削除

DELETE OBSOLETE コマンドは、指定のリカバリ可能性の要件を満たす必要がなくなったバックアップを削除します。構成されたデフォルトの保持ポリシー、または DELETE OBSOLETE オプションが別個に指定する保持ポリシーに従って、古いピースを削除することができます。DELETE コマンドの他のフォームと同様、削除されたファイルはバックアップメディアから削除されます (NetBackup から期限切れになるなど)。その後でリカバリカタログから削除され、制御ファイルに DELETED とマークされます。

引数なしで DELETE OBSOLETE コマンドを指定すると、RMAN は、現在構成されている保持ポリシーによって定義されたすべての古いバックアップを削除します。例:

Allocate channel for maintenance type 'SBT_TAPE';
DELETE OBSOLETE;

REDUNDANCY 句または RECOVERY WINDOW 句を DELETE と併せて使用することで、構成されたデフォルトのポリシーではなく特定の保持ポリシーを適用して古いバックアップを削除することもできます。

DELETE OBSOLETE REDUNDANCY = 3;
DELETE OBSOLETE RECOVERY WINDOW OR 7 DAYS;

期限切れバックアップの削除

delete expired backupset コマンドは、リカバリカタログ内の期限切れのバックアップピースに対してのみ有効です。RMAN は、期限切れのバックアップピースをリカバリカタログから削除し、バックアップメディアからも削除します (NetBackup から期限切れにするなど)。

データベース内の期限切れのバックアップをリカバリカタログから削除するには、RMAN を起動し、ターゲットデータベースおよびリカバリカタログデータベースに接続します。RMAN コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。

allocate channel for maintenance type 
'SBT_TAPE'; 
delete expired backupset of database;

crosscheck および delete backupset コマンドはオブジェクトのリストを操作が行われているオブジェクトに制限します。この制限は、指定された Oracle デバイスタイプ (ディスクまたは SBT テープ)、オブジェクトタイプ (アーカイブされたログまたはデータベースファイル)、および日付範囲に適用されます。

リカバリカタログの再同期化

RMAN では、リカバリカタログが、ターゲットデータベースの現在の制御ファイルまたはバックアップ制御ファイルと比較されます。これに続いて、見つからない情報または変更された情報でカタログを更新します。

ARCHIVELOG モードで実行している場合、ログの切り替えが発生したり REDO ログをアーカイブする際に自動的にリカバリカタログが更新されないため、リカバリカタログの再同期化を定期的に行ってください。

ターゲットデータベースの物理構造を変更した場合にも、リカバリカタログを再同期化する必要があります。ログアーカイブ操作の場合、物理スキーマが変更されたときにリカバリカタログは自動的に更新されません。

RMAN の backupcopyrestoreswitch の各コマンドは、ターゲットデータベースの制御ファイルが利用可能なときに自動的にリカバリカタログを更新します。リカバリカタログのデータベースは、これらのコマンドのうち 1 つが実行されるときに利用可能です。

backup コマンドまたは copy コマンドを実行したときにリカバリカタログが利用できない場合、手動でリカバリカタログを再同期化する必要があります。

リカバリカタログを再同期化するには、RMAN を起動し、resync catalog コマンドを実行します。

バックアップセットまたはファイルコピーの可用性の変更

バックアップセット、バックアップピース、データファイルコピーまたはアーカイブ REDO ログの状態が変更されたことを、RMAN に定期的に通知する必要があります。RMAN の change コマンドを実行すると、有効なレコード変更をさまざまな方法で実行することができます。

change ... uncatalog コマンドでは、バックアップピース、データファイルコピーまたはアーカイブログへの参照がリカバリカタログから削除されます。このコマンドは、リカバリカタログを使用する場合にのみ有効です。

change ... delete コマンドでは、バックアップピース、データファイルコピーまたはアーカイブログへの参照が、制御ファイルおよびリカバリカタログから削除されます。このコマンドでは、ファイルが物理的に削除されます。このコマンドは、リカバリカタログ使用の有無に関係なく有効です。

change ... crosscheck コマンドでは、バックアップピース、データファイルコピーまたはアーカイブログへの参照が、制御ファイルおよびリカバリカタログから削除されます。参照は、そのファイルが存在しなくなると削除されます。このコマンドは、リカバリカタログ使用の有無に関係なく有効です。

change ... unavailable コマンドでは、バックアップピース、データファイルコピーまたはアーカイブログに利用不可能とマーク付けされます。このコマンドは、リカバリカタログを使用する場合にのみ有効です。

バックアップからのリストアの妥当性チェック

リストア検証では、ストレージ (NetBackup) からバックアップピースを取得し、取得したピースが完全な状態であることを確認しますが、内容をデータベースに保存することなく、そのバックアップピースを破棄します。

テストを行うバックアップを RMAN で選択する場合、restore ... validate を実行します。

テストを行うバックアップセットを指定する場合、validate backupset を実行します。