Enterprise Vault™ ユーティリティ
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- Permissions Browser
- Policy Manager (EVPM)
- Policy Manager 初期設定ファイルのセクションとキー名
- Policy Manager 初期設定ファイルの例
- プロビジョニング API による Policy Manager スクリプトの実行について
- ResetEVClient
- Vault Store Usage Reporter
Policy Manager 初期設定ファイルの [Mailbox] セクション
Policy Manager で 1 つ以上のメールボックスの設定を変更する場合は、このセクションを含めます。
省略可能。メールボックスを指定します。
Exchange サーバー上にあるシステム以外のすべてのメールボックスに属性を適用するには、[Mailbox] セクションを作成し、DistinguishedName を All に設定します。
1 つの [Mailbox] セクションには、複数の DistinguishedName キーワード、LDAPQuery キーワード、またはこれらの組み合わせを指定できます。
レポートモードで Exchange メールボックスタスクを実行すると、すべてのメールボックスの一覧を取得できます。次に識別名をレポートから初期設定ファイルにコピーできます。
必要な識別名の値は、Active Directory メールボックスの legacyExchangeDN プロパティです。次に例を示します。
/o=Org1/ou=Admin Group/cn=Recipients/cn=jones
また、legacyExchangeDN プロパティは、LDP (ldp.exe) ツールや ADSI (Active Directory Service Interfaces) Edit などの Active Directory エディタを使って表示することもできます。
省略可能。LDAP 属性を使ってメールボックスを選択できます。この値では、標準の LDAP クエリー構文を使います。
LDAPquery = StandardQuery
簡単なクエリーは、次のようになります。
LDAPquery = (attribute operator value)
それぞれの内容は次のとおりです。
attribute は、「department」などの LDAP 属性です。
operator は、有効な LDAP 演算子です。通常この演算子は次のいずれかになります。
&
論理積
|
論理和
!
論理否定
=
等価
属性の後に演算子が続く場合は、属性と演算子の間に空白を入れないでください。たとえば、「company=」は正しいですが、「company =」は誤りです。
文字列値では、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使えます。たとえば、名字が文字 J から始まるすべてのメールボックスを選択するには、次のように指定します。
LDAPquery = sn= j*
次の点に注意してください。
不適切な LDAP 属性を指定した場合、Policy Manager はメールボックスを見つけられないため、変更されません。
次のような有効な属性があります。
cn [common name] sn [surname] company department displayName extensionAttribute1 extensionAttribute2 extensionAttribute3 extensionAttribute4 extensionAttribute5 extensionAttribute6 extensionAttribute7 extensionAttribute8 extensionAttribute9 extensionAttribute10 extensionAttribute11 extensionAttribute12 extensionAttribute13 extensionAttribute14 extensionAttribute15 memberof
クエリーの例をいくつか次に示します。
LDAP 属性「department」が「research」に等しいメールボックスを選択するには、次のように指定します。
LDAPquery = department= research
LDAP 属性「department」が「research」に等しく、「Extension-Attribute-1」が「10000」に設定されたメールボックスを選択するには、次のように指定します。
LDAPquery = (& (department= research)(extensionAttribute1= 10000))
テキサスの組織単位の IT Guys セキュリティグループのユーザーに属するメールボックスを選択するには、次のように指定します。
LDAPquery = (memberof= CN=IT Guys,OU=texas,DC=evdemo,DC=local)
省略可能。特定のプロビジョニング対象グループによってプロビジョニングされたメールボックスを選択できます。
たとえば、「VIP」というグループによってプロビジョニングされたすべてのメールボックスを選択するには、次のように指定します。
ProvisioningGroup=VIPs
メモ:
この例では、プロビジョニング対象グループによって実際にプロビジョニングされたメールボックスのみが EVPM によって選択されます。同じグループで他のユーザーが対象となる場合がありますが、優先度が高いグループによってすでにプロビジョニングされているためプロビジョニングされません。また、ProvisioningGroup 設定を使う EVPM スクリプトを実行する前にプロビジョニングタスクを実行して、プロビジョニングが最新の状態であることを確認する必要があります。
省略可能。アーカイブフォルダの権限をユーザーのデフォルト権限にリセットします。
PST ファイルの内容をアーカイブに移行するとき、インポートされた PST フォルダには、親フォルダと同じアクセス権限が Enterprise Vault によって割り当てれらます。PST ファイル自体のアクセス権は、新規作成されたフォルダには移譲されません。 これは、標準の Exchange ポリシーに沿ったものですが、セキュリティの問題が生じる可能性があります。 アーカイブエクスプローラなどの機能を使う場合、Exchange メールボックス内の親フォルダへの読み取り権限を持つすべてのユーザーが PST インポートフォルダ内の移行済みアイテムにアクセスできることになります。この問題は、アーカイブフォルダの権限をリセットして、PST インポートフォルダの内容を無許可のユーザーが表示できないようにすることにより対処できます。
設定可能な値は次のとおりです。
1. (すべてのフォルダのアーカイブ権限をユーザーのデフォルト権限にリセットします。)
2. (1 の動作に加え、Policy Manager がアーカイブフォルダの権限をリセットするときにメールボックスの同期も実行します。)