Enterprise Vault™ ユーティリティ
- このマニュアルについて
- ArchivePoints
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- CenteraPing
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- Domino の保持計画ツール
- DTrace
- EVDominoExchangeMigration ツール
- EVDominoExchangeMigration ツールの実行
- EVDuplicateCleaner
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- EVrights
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- EVSPShortcutManager
- EVSVR
- FSARunNow
- FSAUndelete
- FSAUtility
- NTFS to Centera Migration
- Permissions Browser
- Policy Manager (EVPM)
- Policy Manager 初期設定ファイルのセクションとキー名
- Policy Manager 初期設定ファイルの例
- プロビジョニング API による Policy Manager スクリプトの実行について
- ResetEVClient
- Vault Store Usage Reporter
NTFS to Centera Migration を使った移行ジョブの作成
新しい移行ジョブを作成して、新しい NTFS to Centera Migration を開始します。
NTFS to Centera Migration を使って移行ジョブを作成する方法
- NTFSCenteraMigrator を実行します。
- オプション 2 の Create new job を選択します。
- 移行元として使うボルトストアの数を入力します。
- 移行元パーティションの数を入力します。
- 移行先として使う Centera パーティションの数を入力します。
- 期間の開始日と終了日を入力するように求めるメッセージが表示されたら、日付を指定せずに Enter キーを押すか、または年月日を入力します。(年を指定するには、2006 などの 4 桁の数字を使います。)いずれの日付も指定しない場合には、パーティションにあるすべての保存セットが移行されます。
- 使用するワーカースレッド数を求めるメッセージが表示されたら、1 から 25 までの数値を入力します。デフォルトは 15 です。
スレッド数はアイテムを Centera に格納する速度に影響します。数が大きくなると、ストレージ速度は上がりますが、ストレージサービスコンピュータのリソースをより多く使います。
使用するワーカースレッドの優先度を入力します。この優先度は次のいずれかになります。
[Below Normal]。Windows のその他のスレッドに優先度が与えられるので、移行処理の優先度はコンピュータで動作するアプリケーションよりも低く設定されます。
コンピュータで他のタスクが動作していないときにワーカースレッド数を 15 以上に設定し、[Below Normal]を選択すると、高いパフォーマンスが実現されます。
[Normal]。Windows で移行処理とその他のアプリケーションに同じ優先度が与えられます。
使用する保存セット共有オプションを入力します。このオプションは次のいずれかになります。
0 - Use Partition property。移行先パーティションと同じ設定を使います。
Force off。保存セット共有を無効にします。容量を必要とするが、パフォーマンスが上がります。
Force on。保存セット共有を有効にします。ストレージが最大化されるが、移行のパフォーマンスは下がります。
- ログファイルの名前と場所を求めるメッセージが表示されたら、ファイルの絶対パスを入力するか、または Enter キーを押してデフォルトの名前と場所を使います。たとえば、パスとして E: ¥Reports ¥Migration001.log と入力します。既存のフォルダを指定する必要があります。
デフォルトでは NTFS to Centera Migrator は各ジョブのログファイルを Enterprise Vault の Reports サブフォルダ (たとえば、C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault\Reports) に作成します。ログファイル名を指定しない場合に使われる名前は NCM_DateAndTime.log です。DateAndTime はジョブを作成した日時を示します。
- 保存セットファイルが移行元パーティションに存在しない場合に保存セットへのすべての参照を削除するかどうかを選択します。
- 保存セットに複数の共有がある場合、保存セットを格納する前に未選択の共有を削除し、保存セットを圧縮するかどうかを選択します。
未選択の共有の削除を選択しない場合、ユーティリティにより保存セット全体が Centera Clip に格納され、複数の共有が存在する場合にはその共有も格納されます。そのため、Centera 内の保存セットが大きくなり、占有領域が拡大します。保存セットの格納と取得の際には、必要な共有が選択されます。
- 必要なエラー処理オプションを選択します。
Error wait time
エラー発生時にユーティリティで操作が再試行されるまでの待機時間を秒数で指定します。デフォルトは 10 です。
以下のエラー状態の場合には、ユーティリティで再試行は実行されないことに注意してください。
STORAGE_E_EXTRACT_CAB_HR:CAB ファイルからの保存セットファイルの抽出エラー
STORAGE_E_SAVESET_DECOMPRESSION:保存セットの圧縮解除エラー
STORAGE_E_SAVESETNOTVALID:無効な保存セット
これらのエラー状態の場合、ユーティリティでの保存セットの処理はすぐに中止されます。ただし、ストレージサービスが再起動されると、保存セットの処理が再試行されます。(このサービスを再起動すると、移行ジョブが再起動されます。)
Error count
ユーティリティで保存セットの処理を再試行する最大回数を指定します。デフォルトは 5 です。
ユーティリティが再試行の最大回数を超えて保存セットの処理に失敗した場合、以下の処理のいずれかが実行されます。
エラーが復旧不能である可能性が高い場合、ユーティリティは保存セットの処理を中止します。ただし、ストレージサービスが再起動されると、保存セットの処理が再試行されます。
ネットワークの問題など、エラーが復旧する可能性がある場合、ユーティリティは[Error pause time](以下を参照) に指定されたスレッドを一時停止した後、保存セットの処理を再試行します。
Error pause time
ユーティリティが再試行の最大回数を超えて保存セットの処理に失敗したが、エラーは復旧する可能がある場合に、保存セット処理を再試行するまでスレッドを一時停止する時間を分で指定します。デフォルトは 5 です。
- ボルトストアを管理するストレージサービスを再起動します。ストレージサービスの再起動時に新しいジョブが開始されます。