NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド
- クラウド資産の管理と保護
- Snapshot Manager を NetBackup で構成します。
- クラウド資産のインテリジェントグループの管理
- クラウド資産またはクラウド資産用インテリジェントグループの保護
- クラウド資産のポリシーの管理
- マルウェアのスキャン
- リソースグループを使用した Microsoft Azure リソースの保護
- クラウド作業負荷のための NetBackup アクセラレータ
- AWS スナップショットレプリケーション
- PaaS 資産の保護
- ネイティブクライアントユーティリティのインストール
- さまざまな配備のストレージの構成
- データベースへのクレデンシャルの追加
- クラウド資産のリカバリ
- 個別リストアの実行
- クラウド資産の保護とリカバリのトラブルシューティング
バックアップのための VM の準備
このセクションでは、異なるクラウドプラットフォームにリストアするために VM をバックアップする際の考慮事項と前提条件について説明します。このプロセスは、リストア先のクラウドサービスに応じてオペレーティングシステムごとに異なります。
ターゲット: AWS
- 必要な Xen ドライバと Nitro ドライバをインストールします。
ドライバがインストールされていない場合は、次のコマンドを実行してドライバをインストールします。
lsinitrd | grep -i -e nvme -e ena -e xen
modinfo nvme
詳しくは、「NVMe ドライバーのインストールまたはアップグレード」を参照してください。
modinfo ena
詳しくは、「EC2 インスタンスで ENA による拡張ネットワーキングを有効にする」を参照してください。
次の行で
/etc/dracut.conf
ファイルを更新または作成します。add_drivers+="xen-blkfront xen-netfront nvme-core nvme"
次のコマンドを実行します。
dracut -f -v
次のコマンドを実行して、ドライバが正常にインストールされているかどうかを確認します。
lsinitrd | grep -i -e nvme -e ena -e xen
- マウントエラーを避けるため、
/etc/fstab
ファイルでデバイス名を UUID に置換することをお勧めします。元の
fstab
ファイルをバックアップし、Azure 固有のエントリや、リストア後にブートエラーを引き起こす可能性のある、重要度の低いその他のエントリをコメントアウトします。または、これらのエントリについて、fstab
ファイルでnofail
を追加できます。 - root ユーザーのパスワードを作成します。
- VM がキーベースのログオンで構成されている場合は、root ユーザーのクレデンシャルを構成または取得します。
キーベースのログオンを使用するには、次を実行します。
元の
/root/.ssh/authorized_keys
をバックアップします。/root/.ssh/authorized_keys
には azureuser と同じ公開鍵が含まれていますが、root ユーザーとキーを使用してもログオンできません。これは、root ユーザーと関連キーについてauthorized_keys
に次のコマンドがあるためです。`echo 'Please login as the user \"azureuser\" rather than the user \"root\".';echo;sleep 10;exit 142`
メモ:
これは、Azure で作成されたキーと、ユーザーが指定したキーに適用されます。
リストア後の root ログオンを可能にするため、このコマンドを削除する必要があります。
編集後、エントリは次のように表示されます。
cat /root/.ssh/authorized_keys no-port-forwarding,no-agent-forwarding,no-X11-forwarding, ssh-rsa AAAAB3Nza..<truncated>..HruCzDsb3j
ターゲット: Azure
- AWS インスタンスには Hv ドライバと NVMe ドライバが事前にインストールされているため、追加の手順は必要ありません。ドライバがインスタンスに存在するかどうかを確認し、次のコマンドを実行します。
lsinitrd | grep -i -e hv -e nvme
/etc/fstab
ファイルでデバイス名を UUID に置き換えます。
ターゲット: AWS
デフォルトでは、AWS は SUSE カーネルを使用します。そのため、次のように、SUSE カーネルをインストールし、ブート時にそれをリストアされた VM の GRUB メニューから選択します。
zypp.conf
ファイルのエントリについて詳しくは、次のマニュアルを参照してください。保持されるカーネルの数とその動作に影響する可能性があるためです。SUSE コンピュータが複数のカーネルで動作できることを確認した後、次の手順に進みます。
- 次のコマンドを実行して、利用可能なカーネルを一覧表示します。
zypper se -s 'kernel*'
- 上記の手順で表示したカーネルの一覧から、適切なデフォルトのカーネルバージョンをインストールします。
zypper in kernel-default-<VERSION>
例: zypper in kernel-default-5.3.18-53.3
- 次のコマンドを使用して、インストールされているカーネルとカーネルモジュールを一覧表示します。
zypper se -si 'kernel*'
- root ユーザーのパスワードを設定することをお勧めします。
- 必要なドライバがインストールされていない場合は、次のコマンドを実行してインストールします。
lsinitrd --kver <YOUR NEW KERNEL VERSION> | grep xen
次の行で
/etc/dracut.conf
ファイルを更新または作成します。add_drivers+="xen-blkfront xen-netfront nvme-core nvme"
次のコマンドを実行します。
dracut -f -v
dracut -f -v --kver <YOUR NEW KERNEL VERSION>
lsinitrd --kver <YOUR NEW KERNEL VERSION> | grep xen
<YOUR NEW KERNEL VERSION> は、上記の手順 3 でインストールした新しいカーネルバージョンです。
/etc/default/grub
ファイルをバックアップします。元のgrub
ファイルを編集し、GRUB_TIMEOUT と GRUB_TIMEOUT_STYLE エントリを追加し、次のパラメータをコメントアウトします。GRUB_HIDDEN_TIMEOUT
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET
デフォルトでは、
/etc/default/grub
ファイルの GRUB_DEFAULT は 0 に設定されています。再起動時に、新しくインストールされたカーネルではなく、Azure カーネルがロードされるようにデフォルト値を変更します。たとえば、
GRUB_DEFAULT='1>KERNEL_INDEX'
とします。KERNEL_INDEX は、grub2-mkconfig コマンドを使用するか、/boot/grub2/grub.cfg
ファイルを調べることで見つかります。GRUB_DEFAULT を更新すると、ソース VM は、新しいカーネルがインストールされている状態で再起動されても、Azure カーネルの使用を続けます。
GRUB 構成ファイルには、次のようなエントリがあります。
#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT= #GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true GRUB_DEFAULT'1><YOUR KERNEL INDEX NUMBER>' GRUB_TIMEOUT=20 GRUB_TIMEOUT_STYLE=menu
次のコマンドを使用して GRUB 構成ファイルを更新します。
grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
リストア後、再起動中に GRUB メニューにアクセスするには、EC2 シリアルコンソールでのカウントダウン中に ESC キーを 2 回押します。
GRUB エントリについて詳しくは、単純な構成の処理に関する情報を参照してください。
ターゲット: Azure
- 次のコマンドを実行して、ドライバがすでにインストールされているかどうかを確認します。
lsinitrd | grep -i -e hv -e nvme
/etc/fstab
ファイルでデバイス名を UUID に置換することをお勧めします。
ターゲット: AWS
- linux-aws カーネルパッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。
sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade -y linux-aws
- grub のカウントダウンスタイルを変更し、
/etc/default/grub
ファイルでタイムアウトを大きくします。これにより、再起動中に問題が発生してもリカバリモードに入ることができます。GRUB_TIMEOUT_STYLE=menu
GRUB_TIMEOUT=20
- 再起動時に新しいカーネルをロードしないようにするには、grub 構成ファイルにあるデフォルトのカーネルエントリ (GRUB_DEFAULT) が、新しくインストールされたカーネルではなく、Azure 固有のカーネルを指していることを確認します。
grub
ファイルを更新するには、次のコマンドを実行します。update-grub
ターゲット: Azure
- 次のコマンドを実行して、ドライバがすでにインストールされているかどうかを確認します。
lsinitrd | grep -i -e hv -e nvme
/etc/fstab
ファイルでデバイス名を UUID に置換することをお勧めします。
ターゲット: AWS
- ブートモード (レガシーまたは UEFI) を確認します。
- 次のコマンドを実行します。
(Ctrl + R) -> MSInfo32.exe → BIOS Mode
- 次のドライバをインストールします。
PV ドライバ: AWSPVDriver.zip
EC2 インストール: EC2Install.zip
NVME: AWSNVMe.zip