Veritas NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- NetBackup 8.1.2 の変更について
- アップグレード計画
- マスターサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
- NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
VxUpdate を使用したマスターサーバーからのアップグレードの手動による開始
2 つの方法のいずれかを使用して、VxUpdate でアップグレードを手動で開始できます。既存のポリシーに基づいて、アップグレードを手動で開始できます。また、ポリシーを関連付けずにアップグレードを開始することもできます。
ローカルでマスターサーバーにログインし、即時に更新を強制実行する必要がある場合は、配備ポリシーを手動で開始します。または、緊急バイナリ用に、即時のアップグレードを開始できます。VxUpdate では、コマンドラインを使用してクライアントからアップグレードを起動することもできます。詳細情報を参照できます。
VxUpdate を使用したクライアントからのアップグレードの手動による開始を参照してください。
管理コンソールからポリシー内のすべてのクライアントのアップグレードを手動で開始するには
- NetBackup 管理コンソールで、[配備の管理 (Deployment Management)]、[配備ポリシー (Deployment Policies)]の順に移動します。
- 中央ペインで、マスターサーバーを展開して、実行するポリシーを選択します。
- 開始するポリシーを右クリックして、[手動配備 (Manual Deployment)]を選択します。
- または、実行するポリシーを選択したら、[処理 (Actions)]、[手動配備 (Manual Deployment)]の順に選択できます。
管理コンソールからポリシー内の特定のクライアントのアップグレードを手動で開始するには
- NetBackup 管理コンソールで[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[ホストプロパティ (Host Properties)]、[クライアント (Clients)]の順に選択します。
- 右ペインで、アップグレードするクライアントを右クリックします。
- [ホストをアップグレード (Upgrade Host)]を選択します。
- [ホストをアップグレード (Upgrade Host)]ダイアログボックスで、次のようにします。
[パッケージ (Package)]ドロップダウンリストから、使用するパッケージを選択します。
[形式 (Type)]ドロップダウンリストから、実行するスケジュール形式を指定します。
[メディアサーバー (Media server)]ドロップダウンリストから、使用するメディアサーバーを選択します。
アップグレードするホストが[選択したホスト (Selected hosts)]にあることを確認します。
- [OK]を選択して、アップグレードを起動します。
メモ:
NetBackup 管理コンソールの[ポリシー (Policies)]セクションから、アップグレードジョブを起動することもできます。NetBackup 管理コンソールで[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[ポリシー (Policies)]の順に選択します。中央ペインで、[クライアント (Clients)]を選択します。右ペインでアップグレードするクライアントを右クリックして、[ホストをアップグレード (Upgrade Host)]を選択します。示されている手順に従います。
ポリシー内のすべてのクライアントに対してコマンドラインからアップグレードを手動で開始するには
ポリシー内のすべてのクライアントのアップグレードを手動で開始するには、この手順を使用します。
メモ:
この手順は、指定したポリシーのすべてのクライアントのアップグレードを開始します。選択したクライアントで、アップグレードを開始できます。詳細情報を参照できます。
- コマンドプロンプトを開いて、次のディレクトリに移動します。
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin
UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/bin
- 次に示すように、nbinstallcmd コマンドを使用してポリシーを起動します。
nbinstallcmd -i -policy policy_name -schedule schedule [-master_server master]
ここで、policy_name は配置ポリシーの名前、schedule はスケジュールの名前、master はマスターサーバーの名前です。
-i オプションを使用すると、スケジュールされた時間に同じポリシーとスケジュールが開始されなくなることに注意してください。この動作は、重複ジョブを防ぎます。
ポリシー内の選択したクライアントに対してコマンドラインからアップグレードを手動で開始するには
ポリシー内の選択したクライアントのアップグレードを手動で開始するには、この手順を使用します。
メモ:
この手順は、指定したポリシーの選択したクライアントのアップグレードを開始します。ポリシー内のすべてのクライアントのアップグレードを開始できます。詳細情報を参照できます。
- コマンドプロンプトを開いて、次のディレクトリに移動します。
Windows の場合: install_path\netbackup\bin
UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/bin
- 次に示すように、nbinstallcmd コマンドを使用します。
nbinstallcmd -policy policy_name -schedule schedule {-hosts filename|-host_filelist client1, client2, clientN}
以下はその説明です。
policy_name は配備ポリシーの名前です。
schedule はスケジュールの名前です。
filename は、アップグレードするクライアントのリストが含まれるファイルの名前です。
client1、client2、clientN は、アップグレードするクライアントのリストです。
ポリシーを関連付けずにコマンドラインから 1 つのクライアントのアップグレードを手動で開始するには
ポリシーを関連付けずに 1 つのクライアントのアップグレードを手動で開始するには、この手順を使用します。複数のクライアントを一覧表示しようとしても失敗し、エラーが発生します。
- コマンドプロンプトを開いて、次のディレクトリに移動します。
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin
UNIX または Linux の場合: /usr/openv/netbackup/bin
- 次に示すように、nbinstallcmd コマンドを使用します。
nbinstallcmd -operation_type operation -package package -media_server name -host_filelist client1
以下はその説明です。
operation は、開始する操作形式です。
package は、アップグレード操作に使用するパッケージの名前です。
name はメディアサーバーの名前です。
client1 は、アップグレードするクライアントの名前です。
nbinstallcmd コマンドと利用可能なオプションについて詳しくは、『Veritas NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。