NetBackup™ リリースノート
- NetBackup 10.0 について
- 新機能、拡張機能および変更
- NetBackup 10.0 の新機能、変更点、拡張機能
- 操作上の注意事項
- NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
- NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
- NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
- NetBackup クラウドの操作上の注意事項
- NetBackup と Veritas CloudPoint に関する操作上の注意事項
- NetBackup for NDMP の操作上の注意事項
- NetBackup for OpenStack の操作上の注意事項
- NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
- NetBackup Snapshot Client の操作上の注意事項
- NetBackup 仮想化の操作上の注意事項
- 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
- 付録 B. NetBackup のインストール要件
- 付録 C. NetBackup の互換性の要件
- 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
NetBackup でのマルウェアの検出
NetBackup は、マルウェアが発生した際に、MSDP ストレージユニットに格納されている標準および MS-Windows ポリシー形式のバックアップのバックアップイメージのスキャンをサポートするようになりました。
オンデマンドスキャンに対し、スキャンホストの定義済みリストを使用して、サポートされているポリシー形式の 1 つ以上のバックアップイメージを選択できます。マルウェアスキャンは、MS Defender、Symantec Protection Engine、NetBackup マルウェアスキャナなどのサポートされているサードパーティスキャナによって実行されます。このスキャナは、スキャンホストに事前にインストールして構成する必要があります。スキャン中にマルウェアが検出されると、NetBackup Web UI で通知が生成されます。NetBackup Web UI には、進行中のスキャンと完了したスキャンのリストも表示されます。影響を受けたイメージからのリカバリについて警告されます。プライマリサーバーでは、新しいコマンドラインツール bpcleanrestore を使用して、スキャンされたバックアップからクリーンファイルのみをリストアできます。
スキャンホストで MSDP バックアップイメージを SMB 共有または NFS 共有としてマウントするため、NetBackup インスタントアクセス機能が使用されます。
NetBackup 10.0 では、マルウェアスキャンに関する次の制限事項に注意してください。
マルウェアスキャンは、Active Directory のシステム状態バックアップ (ALL_LOCAL_DRIVES) およびファイルの代替データストリーム (ADS) のバックアップでは使用できません。
従来の NetBackup エージェントとクライアント側の暗号化、またはエージェントおよびクライアントベースの圧縮バックアップは、インスタントアクセスマウントポイントを使用したスキャンには使用できません。推奨されるのは MSDP KMS ベースの暗号化技術で、これは構成できます (『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照)。
ユーザーアーカイブバックアップは、インスタントアクセスマウントポイントを使用したスキャンには利用できません。
マルウェア検出について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。