Veritas NetBackup™ LiveUpdate ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1)
  1. 概要
    1. NetBackup LiveUpdate について
      1.  
        Java JRE のサポートについて
    2.  
      NetBackup LiveUpdate 処理の概要
    3. NetBackup LiveUpdate の操作上の注意事項
      1.  
        LiveUpdate を使って NetBackup 7.7.2 のインストールまたはこのバージョンへのアップグレードを試みると、対象ホストに互換性のないバージョンの Java JRE がインストールされていることが原因で失敗することがある
      2.  
        プッシュインストールとサイレントインストール方式では、パッケージの一部として LiveUpdate エージェントがインストールされない
  2. LiveUpdate サーバーの設定
    1.  
      NetBackup LiveUpdate サーバーを設定するためのガイドライン
    2.  
      フォーマットされた NetBackup LiveUpdate パッケージの LiveUpdate サーバーへのコピー
  3. サーバーとクライアントの更新
    1.  
      LiveUpdate ポリシーの概要
    2.  
      LiveUpdate ポリシーの作成
    3.  
      LiveUpdate ポリシーへのクライアントのインポート
    4.  
      サーバーの更新について
    5.  
      ローカルにアップグレードする前の NetBackup プロセスとサービスの停止
    6.  
      NetBackup LiveUpdate を使ったサーバーの更新
    7.  
      NetBackup LiveUpdate を使ったクライアントの更新
    8. LiveUpdate ログについて
      1.  
        リモートでのログの取得
    9.  
      NetBackup ホストでの LiveUpdate の無効化
  4. 付録 A. 参照先
    1.  
      ホストのローカル構成
    2.  
      Windows および UNIX クライアントでの LiveUpdate ファイル共有サーバーと LiveUpdate ポリシーについて

NetBackup LiveUpdate について

NetBackup LiveUpdate は、ポリシーに基づいたクロスプラットフォーム方式を提供して、NetBackup ホストに NetBackup リリース更新とホットフィックスのダウンロードを配布します。

NetBackup LiveUpdate は NetBackup クライアントのメジャーリリースとマイナーリリースへのアップグレードをサポートします。7.7.2 NetBackup メディアキットに別途 DVD が含まれているため、NetBackup LiveUpdate サーバーに LiveUpdate クライアントパッケージをコピーできます。

メモ:

NetBackup LiveUpdate は NetBackup サーバーのメジャーリリースとマイナーリリースへのアップグレードをサポートしません。

注意:

LiveUpdate から開始されたクライアントのインストールでは、セキュリティ証明書は配備されません。証明書がないと、バックアップとリストアが失敗します。セキュリティ証明書を配備するには、手動での手順が必要です。セキュリティ証明書について詳しくは、technote_link を参照してください。

LiveUpdate 処理は手動で管理されるため、更新対象のコンピュータおよび更新のタイミングを制御できます。

更新のダウンロードおよびインストール方法を次に示します。

  • 最初に、必要なファイルを、指定した NetBackup LiveUpdate サーバーに手動でコピーする必要があります。

    NetBackup リリース更新パッケージの場合は、ベリタス社の適切なサポート Web サイトから必要なファイルをダウンロードします。 更新パッケージは複数の圧縮ファイルで構成されています。そのセットをすべてダウンロードする必要があります。

    NetBackup バージョン 7.1 以降のメジャーリリースまたはマイナーリリースの場合は、メディアキットに含まれている DVD の内容をコピーします。

  • 次に、LiveUpdate ポリシーを作成し、NetBackup マスターサーバーで実行します。 ポリシーによって、ポリシーの各クライアントとの LiveUpdate セッションが開始されます。

    リリース更新と Hotfix の場合は、LiveUpdate ポリシーに NetBackup サーバーを含めることができます。 メジャーリリースまたはマイナーリリースへのアップグレードの場合は、LiveUpdate ポリシーにはクライアントのみが含まれます。

  • LiveUpdate ポリシーを実行すると、各クライアント上の LiveUpdate エージェントによって利用可能な更新があるかどうか LiveUpdate サーバーがチェックされます。その後、更新をサイレントインストールする NetBackup の更新インストールスクリプトがエージェントによって実行されます。

NetBackup LiveUpdate は Veritas LiveUpdate と同じエージェントを使います。 違いは、利用可能な製品の更新が存在するサーバーです。

これらの違いは次のとおりです。

NetBackup LiveUpdate

  • NetBackup リリース更新ファイルを配布するために、バックアップ環境に LiveUpdate サーバーを設定し、構成します。

  • NetBackup のサポート Web サイトからこのサーバーに更新を手動でダウンロードします。

Veritas LiveUpdate

LiveUpdate エージェントは NetBackup 以外のベリタス製品の更新が入手可能であるベリタス社の Web サイトに接続するように事前設定されています。

Veritas LiveUpdate について詳しくは、http://www.veritas.com にアクセスしてください。

NetBackup 7.7.2 のインストールまたはこのバージョンへのアップグレード時に、次の LiveUpdate エージェントが自動的にインストールされます。

Windows システム

Windows LiveUpdate エージェントバージョン 3.3.0.92

UNIX システム

Java LiveUpdate エージェントバージョン 3.6.25

Java JRE のサポートについてを参照してください。

NetBackup LiveUpdate を使うには、NetBackup LiveUpdate サーバーを設定し、構成する必要があります。 このサーバーは Web サーバーでも共有ディスクでもかまいません。唯一の要件は更新対象のすべての NetBackup ホストからアクセス可能であることです。

メモ:

現在、Windows の共有ディスクを使う場合、共有を null 共有として設定する必要があります。 詳しくは、http://www.veritas.com/docs/TECH55675 にある TechNote を参照してください。

このサーバーは、NetBackup リリース更新ファイルをダウンロードし、格納するために使われます。 また、サーバーは、メジャーリリースとマイナーリリースに含まれるクライアントパッケージを格納するためにも使われます。このサーバーから、ファイルが NetBackup 環境のコンピュータに配布され、インストールされます。

次に NetBackup LiveUpdate のインストール機能を示します。

リモートインストール

  • ダウンロードしたリリース更新および Hotfix は NetBackup サーバーおよびクライアントにリモートインストールできます。

  • メジャーリリースおよびマイナーリリースのクライアントパッケージは NetBackup LiveUpdate サーバーにコピーされ、NetBackup クライアントにリモートインストールできます。

クロスプラットフォームインストール

  • Windows ホストと UNIX ホストは単一の LiveUpdate ポリシーから更新できます。

  • ポリシーは Windows ホストと UNIX ホストのどちらからでも作成、実行できます。

クラスタシステム

  • リリース更新および Hotfix は Windows クラスタシステムおよび UNIX クラスタシステムにダウンロードおよびインストールできます。

  • メジャーリリースおよびマイナーリリースのクライアントパッケージは NetBackup LiveUpdate サーバーにコピーされ、Windows クラスタおよび UNIX クラスタにインストールできます。

Windows クラスタシステム以外の NetBackup のインストールに、LiveUpdate を使用して更新をインストールする場合は、ローカルの管理者権限は必要ありません。 ただし、NetBackup マスターサーバーから NetBackup ポリシーを実行する権限は必要です。

NetBackup LiveUpdate は、更新を迅速かつ簡単に配布するための追加の手段です。 ユーザーが更新を入手するための現在のプログラムも依然として使用できます。