NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2

ネームサービスの考慮事項

プライマリサーバーに対する一部の要求では、NetBackup Request デーモンまたはサービスは、接続先クライアントホストを認識するための構成名を確認する必要があります。これは、オペレーティングシステムによって提供される getnameinfo ライブラリ関数を使用してネームサービスに問い合わせることで行われます。その後、返されたピアネームは、ポリシー内の現在のクライアントとバックアップイメージを利用できるクライアントの両方で、プライマリサーバーが認識するクライアント名と比較されます。一致するものが見つからない場合は、ネームサービスを問い合わせるため、既知の各クライアントに対し、getaddrinfo ライブラリ関数を使用してホスト名エイリアスがチェックされます。返されたエイリアスは、続いてピアネームと比較されます。この比較は、bprd プロセスのデバッグログに表示される get_ccname 関数によって実行されます。

get_ccname: determine configured name for client2-nic2.veritas.com

get_ccname: configured name is: client2

getnameinfo が予期しないピアネームを返した場合、またはどの getaddrinfo 呼び出しからも一致するエイリアスが返されない場合、問題が発生します。

考えられる解決策は、プライマリサーバー のホストファイルを介してネームサービスを再構成することです。また、別の方法として、プライマリサーバー上の altnames ディレクトリに次の特別なファイルを作成する方法もあります。このファイルによって、ピアネームがクライアントのホスト名に直接変換されます。

Windows の場合:

install_path\NetBackup\db\altnames\host.xlate

UNIX の場合:

/usr/openv/netbackup/db/altnames/host.xlate

host.xlate ファイルの各行には、数値キーおよび 2 つのホスト名の 3 つの要素が含まれています。各行は左に揃えられ、行内の各要素は空白文字で区切られています。

    key peername_from_client_IP_address client_as_known_by_server
  

たとえば、次の例を考えてみます。

0 xxxx xxxx.eng.aaa.com

この行の指定では、構成されたクライアント名 (数値キー 0 (ゼロ)) に対する要求をプライマリサーバーが受信するときに、クライアント名 xxxx.eng.aaa.com はピア名 xxxx に使用されます。