NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2

1 台のプライマリサーバーを使用する複数のメディアサーバーについて

保護ドメインとは、NetBackup プライマリサーバー、その NetBackup メディアサーバー、およびその NetBackup クライアントの組み合わせを示します。NetBackup サーバーのグループでは、クライアントは、グループのどのサーバーのどのデバイスにもバックアップを送信できます。

一般的な代替方針では、大量のデータを生成するクライアントに追加周辺機器を取り付けます。プライマリサーバーは、クライアントからのデータをクライアントの周辺機器に送信します。データがネットワークを経由しないため、ネットワークの通信量を削減できます。また、この戦略では、バックアップ負荷がプライマリサーバーとメディアサーバーに分散されます。

図: 複数のメディアサーバーを使う場合のカタログの場所 に、ソフトウェアがインストールされ、NetBackup カタログも配置されている場合を示します (デフォルトの場合)。

図: 複数のメディアサーバーを使う場合のカタログの場所

ストレージユニットに含める周辺機器が存在する各 NetBackup サーバーに、NetBackup サーバーソフトウェアをインストールします。NetBackup インストールプログラムで、プライマリサーバーおよびメディアサーバーのインストールを選択します。

デフォルトでは、プライマリサーバーに NetBackup カタログが存在します。カタログにはメディアおよびボリュームデータベースが含まれます。ボリュームデータベースには、バックアップの実行中に使用されるメディアの使用方法およびボリュームに関する情報が含まれています。

ストレージデバイスにアクセスするためのクレデンシャルを持つメディアサーバーのいずれかを使用して、ストレージサーバーとディスクボリュームの接続性と容量が監視されます。リソースの接続状態の変更は、bperror -disk レポートに記録されます。ストレージリソースが利用不能になった場合、以前に選択したメディアサーバーを使用してこの接続パスが再確認されるまで、新しいジョブはスケジュール設定されません。

選択したメディアサーバーとストレージの間だけに問題がある場合、新しいパスは自動的に選択されません。別のメディアサーバーを使用するように NetBackup の構成を変更する必要があります。

ストレージサーバーが別のメディアサーバーを使用するように強制するには、問題のあるメディアサーバーから次のコマンドを実行します。

tpconfig -delete -storage_server <storage server> 
-stype <storage type> -sts_user_id <userid>

bpstsinfo -resyncREM -servername <primary server name>